2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

PCで快適に使える関数電卓を開発!「S-Calc」の誕生秘話

Posted at

なぜ市販の関数電卓ではダメなのか?

エンジニアが仕事で使える関数電卓「S-Calc」を開発した話

🚀 はじめに

私はこれまで市販の関数電卓を愛用していました。しかし、エンジニアや研究者が仕事で使うには、どうしても不便な点がある と感じることが多かったのです。

そこで 「それなら自分で作ろう!」 と思い立ち、Windows向けの高機能関数電卓「S-Calc」を開発しました。

本記事では、

  • なぜ市販の関数電卓では不便なのか?
  • S-Calcがどう解決するのか?
  • 開発時に苦労したポイント

について紹介します。


📌 市販の関数電卓の問題点

市販の関数電卓は、手軽に計算できて便利 です。
しかし、エンジニアや研究者が実務で使うには足りない点がありました。

❌ 計算履歴が残らない

関数電卓では、 過去の計算結果を呼び出して再利用 できないことが多いです。

例えば、「さっきの計算、どうやったっけ?」 と思っても、一度クリアすると確認できません。

❌ カスタム関数を登録できない

仕事では、 よく使う計算式を自分用に登録して再利用したい ことがよくあります。

例えば、材料の強度計算、電子回路の特定計算など、毎回同じ計算を手打ちするのは非効率 です。

❌ 物理定数・数学定数の管理が面倒

エンジニアリングの計算では、π や 重力加速度 g などの定数 を頻繁に使います。

しかし、市販の関数電卓では 定数のカスタマイズができない ことが多く、入力のたびに手打ちする必要があります。

❌ キーボード操作ができない

PCで作業しているときに、 キーボードでサクッと計算できる 関数電卓が欲しくなります。

しかし、市販の電卓は物理ボタン操作が前提のため、PC作業とスムーズに連携できません。


💡 解決策:「S-Calc」を開発!

こうした問題を解決するために、 Windows関数電卓「S-Calc」 を開発しました。

S-Calcの特徴

  1. 計算履歴の保存・呼び出し

    • 過去の計算結果を一覧表示し、再利用可能
    • 間違えた場合でも履歴から修正可能
  2. カスタム関数の登録・利用

    • よく使う計算をカスタム関数として登録可能
    • 数式を一度登録すれば、ワンタッチで計算
  3. 物理定数・数学定数を自由に設定

    • 独自の定数を登録し、計算時にすぐ呼び出し
    • TSVファイルで定数をエクスポート・インポート可能
  4. PCでの快適なキーボード操作

    • ショートカットキー対応で素早く計算
    • 数式をコピー&ペーストして利用可能

🛠 開発の苦労ポイント

1. 計算エンジンの設計

計算の正確性を確保するため、オープンソースの xFunc をベースにしつつ、独自の改良を加えました

2. データ管理(履歴・定数)

履歴や定数データをどの形式で保存するか悩みましたが、

  • 定数・カスタム関数・履歴はSQLiteデータベース で管理
  • 定数・カスタム関数はTSV形式で外部保存可能

とすることで、データの再利用性を高めました。


🎯 まとめ

市販の関数電卓では実現できなかった 「仕事で本当に使いやすい関数電卓」 を目指して、S-Calcを開発しました。

計算履歴の保存
カスタム関数の登録・利用
物理定数の自由設定
キーボード操作に対応

Windowsで エンジニアや研究者がストレスなく計算できる環境 を提供します!

🔗 S-Calc公式サイト


💬 フィードバック歓迎!

S-Calcを使ってみた感想や、「こんな機能が欲しい!」 という要望があれば、ぜひコメントで教えてください!

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?