マイナンバーカードを使って、ふるさと納税の確定申告をe-Taxでやった際のメモ。2021年(令和3年)分から、マイナポータル連携で便利になったのでその紹介。
対象者
- 2021年にふるさと納税をして、ワンストップ特例制度を使わずに確定申告する人
- 紙で作成して郵送なんてしたくない人
- e-Taxページで一件ずつ寄附金の入力をするのが面倒な人
- 2022年以降もふるさと納税をするので、事前設定の手間をかけられる人
やること & メリット
オンラインで確定申告。マイナポータルからふるさと納税の情報を連携機能することで、e-Taxでポチポチ入力を省略。電子的に証明書を提出しているので、証明書の保管義務(5年)が不要。
事前準備(下図)がそこそこ分かりにくかったので説明したい。
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/mynumberinfo/mnp_junbi/kakutei.htm
必要なもの
- マイナカード(電子署名のパスワードも)
- スマホ or PC
- 寄附金証明書(ふるさと納税ポータルサイトを経由しない寄付がある場合)
手順
事前設定
以下は一度だけ行う。そこそこ面倒(ログインのために何回もマイナカードをスマホにかざす)ではあるが、一度やってしまえば来年以降はグッと楽になる。
所々でPCだと環境を満たしていないといったエラーが出るが(ICカードリーダー・ライターがないから?)、その場合はスマホでやれば大丈夫。
1. ふるさと納税ポータルサイトで「寄附金控除に関する証明書(XMLデータ)」作成申請
ふるさとチョイスやふるなび等のふるさと納税ポータルサイトで行う。作成に2営業日程度かかる。マイナンバーカードが無くてもできるので、マイナンバーカード申請中にでもやっておく。
- ふるさとチョイス: チョイススマート確定申告
- ふるなび: 「寄附金控除に関する証明書」発行サービスのご案内
- その他はサイト名+xmlで検索すれば見つかる(例:「さとふる xml」で検索)
2. マイナポータル利用者登録/ログイン
- スマホにマイナポータルアプリをインストール
- スマホまたはPC(2次元バーコードを利用)からログイン
- 利用者登録
- メアド・申請入力補助情報を入力(任意)
3. マイナポータル連携・各サービスの利用者登録
マイナポータルにログインした状態で以下を連携する。連携時に利用者登録も行う。
- 国税電子申告・納税システム(e-Tax)
- e-私書箱(ふるさと納税ポータルサイトとマイナポータルをつなぐため)
- ふるさと納税e-Tax連携サービス(ふるさと納税ポータルサイトを経由しない寄付がある場合。寄付証明書(どれでもいい)の番号が必用。)
4. e-私書箱とふるさと納税ポータルサイトとの連携
e-私書箱とふるさと納税ポータルサイトとの連携は、ふるさと納税ポータルサイトから行う。ふるさと納税ポータルサイトにログインし、マイページから1.で作成したXMLデータを確認できる電子ポストページに移動する。電子ポスト上でe-私書箱との連携を設定する。以下はふるさとチョイスの例:
(私のPCの場合は「e-私書箱につなぐ」を押すとエラーになったので、この部分はスマホで行いました。)
ここまでで事前準備終了。データの流れは下のような感じ。
- ふるさと納税ポータルサイト -> e私書箱 -> マイナポータル -> e-Tax
- 自治体 -> ふるさと納税e-Tax連携サービス -> マイナポータル -> e-Tax
確定申告
全部のステップを記載している訳ではないのであしからず。
1. 確定申告特集ページからスタート
2. 保存データを利用して作成
r2syotoku.data
のような前年度以前のデータがある場合。無ければ新規で。
3. マイナポータルと連携を選択
4. マイナポータルから取得を選択
ここでふるさと納税の記録がポータルサイトや各自治体から、e-Taxに連携される。
5. 後は指示通り入力する
画面の指示通り入力すればOK。最後の提出時に署名用電子証明書のパスワード(長いやつ)が必要になる。
注意点
ふるさと納税ポータルサイトでは1アカウント1名義で寄付すること。複数名義で寄付した場合、ふるさと納税ポータルサイトでXMLデータが作成されない。この場合はふるさと納税e-Tax連携サービスに対応している自治体分は連携できるので、それ以外の自治体分をe-Taxで手入力することになる。