自己紹介
私、半導体テストエンジニアをやっております。
半導体を測定するためのテストプログラム開発・製品評価などを行っています。
今回はこちらの「初めての半導体設計・製造体験!一日で作るインバータ回路」
イベントに参加しました。
https://ishikai.connpass.com/event/322814/
主催されているISHI会(Inter-linked Society on Homemade IC Kai)さんは、
「半導体(ASIC/LSI/IC)やEDA/PDKのオープン化」を趣旨とされているグループだそうです。
(個人単位で半導体を作ることを目指されているようですね)
私自身、半導体自体の設計は未経験でした。
レイアウト?検証?聞いたことはあるけど、まだ理解がふんわりしてるな・・・?
どんなことをするのか考えながら、会場に向かいました。
会場到着まで
会場は渋谷フクラスの16F GMO yours.
天気も良くて、景色もめちゃ綺麗!
(写真撮り忘れたのでイメージ画像で笑)
会場には既に若手~ベテラン風の方が20人ほど居られました。
流れはこんな感じ。
①回路仕様決定
②動作SIM(シミュレーション)用回路設計→動作SIM
③レイアウト設計→レイアウト検証用回路製作→レイアウト検証(検証用回路との同一性を確認)
※レイアウト=回路図を元に実際の部品配置や、配線方法を決めること。
レイアウト用回路はSIM回路と少し異なっているようで、別途作成。
ちなみに今回作成したのはインバータ回路。
Hを入れるとLが出力されます。
さあ、いよいよ設計開始!
の前に・・・
まずはソフト動作用の環境構築。
私自身、Linuxに慣れていなかったこともあり、悪戦苦闘しながら、メンターさんに助けて貰いながら導入できました。
(実際、環境構築できれば50%クリアだそうです)
遊ぶための準備はOK!
XSchem:回路設計・SIMソフト
https://note.com/akira_tsuchiya/n/nb1aefe086773
Klayout:レイアウト用ソフト
https://note.com/akira_tsuchiya/n/nca6903247ce1
使い方をメンターさんや周りの人に聞きながら作りました。
1番興味深かったのは、レイアウトです。
部品を置いて、配線する作業ですが、
・部品の量が増えたらどうなるのか?
・配線の方法を変えてみたらどうなるのか?
想像を膨らませました。
完成!
皆さんのご協力もあり、無事完成!
せっかくなので、PchのWを33umにして作ってみました笑
さて、どんな挙動になることか…?
半導体設計を一通り経験できたこと、
なによりこれが実際のICとして実装されることが嬉しく、楽しみです!
(テスト開発者としては、是非完成品で出力波形取ったりテストをしてみたい笑)
もう1つ良かったのは、情熱を持って半導体を楽しんでる方々に沢山出会えたことです🔥
主催の今村さんの作品(マイクロサイズのイライラ棒など)も見せてもらいました。
遠路はるばる大阪からやって来た学生さんも!
私の中の半導体熱を灯されて、帰ったのでした~
今後の情報は、Ishi会Discord等で展開されるそうです。
https://ishi-kai.org/links/
皆様も、参加してみてはいかがでしょうか?