はじめに
こんにちは!
株式会社LITALICOクリエイティブ部に所属している加門です。
本日は、私自身も関わった『クリエイティブ部の設立にて行った事』と『5つの取り組み』について書きます。
こんな人におすすめ
・組織をこれから立ち上げる人
・組織運営に困っている人
※どちらかというとエンジニア組織マネジメントに寄った内容ではない。制作組織に最適?
前提
自分自身の事
これまでの経歴はディレクター歴が長く、マーケティング部門も経験。また、とあるWEBプロダクトまわりの経験もあり、WEBのなんでも屋と良く言われる経歴です。
他には、ツールまわりの導入、コーディング(コーダーレベル)、デザイン(デザイナーに怒られるレベル)も専門的ではないものの過去経験。
今年春に入社し、現在後述する様なクリエイティブ部まわりの運用や、エンジニアリンググループのマネージャー、とある開発PJTのマネジメントをしております。
LITALICOでは恵まれた環境で仕事が出来ており、日々楽しく業務に取り組んでいます。
マネージメント論
私自身が思う、マネージメント論として
組織をミッションに沿った形で、チームメンバーが最大限のパフォーマンスを発揮する状態にすること
という事を掲げています。
その状態にするために最大限マネージャーが動くべきで、組織の指針を示したり、理想状態を阻害する要因を積極的に排除していくことが必要と考えています。
部設立の背景
組織の役割
LITALICOではブランドサイトと呼ばれている、ワークス・ワンダー・ジュニア事業のサービスサイト、またコーポレートサイトをデザイン・ディレクション・エンジニアリングを引き受けることが組織の役割です。
LITALICOワークス:https://works.litalico.jp/
LITALICOジュニア:https://junior.litalico.jp/
LITALICOワンダー:https://wonder.litalico.jp/
LITALICOコーポレート:https://litalico.co.jp/
店舗・拠点型事業のサービスサイト+コーポレートを受け持っています。
元々の組織と課題
それぞれコミットメントする領域としては一緒であるにも関わらず、『デザイナー・ディレクター』と『エンジニア』は組織上の大きなくくりでは分かれていました。
その中で、エンジニアグループのマネージャーとディレクショングループでアシスタントマネージャーを兼務していますが、もともと設立から間もないグループで、制作工程における課題は多々ある状態。。
また、エンジニア・ディレクター領域までは改善のアプローチが届きやすかったのですが、制作工程ではデザイナーも大きく関わってくるため、そこまでアプローチしづらい点が自身の課題として考えていました。
その解決方法を考えると組織的にまとめたほうが良いのかと思っていたら、ちょうど役員の亀田さんより組織をまとめるの意向の声がかかり、『部門化』する流れとなりました。
設立時にやったこと
ここからは部設立の話が動き出した際に、やった事をまとめています。
業務分掌の制定
まず、部としてどの領域の業務に取り組むか、その明確化と社内での定義用に「業務分掌」を定めました。
設定した業務分掌
店舗事業・社内組織(具体的にはLITALICOワークス、LITALICOワンダー、LITALICOジュニア、コーポレートや採用関連サイト関連)のサイトデザイン、制作物、システムを担当
名称決め
部の名称決めも、役割を総称するものとして、とても重要。
『クリエイティブ部』の由来は亀田さんに下記の様にまとめていただきました。
ミッション、ビジョン、バリューの設定ワークショップ
チームにとって重要なミッション・ビジョン・バリュー。
メンバーの中から有志を募り、オンラインでワークショップを行ない、ボトムアップで設定しました。
重要なのは、
『会社のミッション・ビジョンとの整合性』
『業務分掌と合っているか?』
と言う所。
その点を意識してワークショップを実施しました。
決まった部のミッション・ビジョン・バリュー
MISSION
クリエイティブを通じて、事業とユーザーをつなぐ
サービス価値が正しく伝わるクリエイティブを提供することで、事業とユーザーをつなげていく
VISION
サービスや想いを正しく迅速に届けることで
ブランドを育てていく
事業の考え方をより早くキャッチし、情報や考え方を正しくわかりやすく迅速に届ける。
的確に情報を伝え、魅力的な企業としてブランド(イメージ)を育てていく。
VALUES
1.専門性を持ってアウトプットする
2.ブランドや事業を熟知する
3.新しい表現を恐れない
4.ユーザー目線で考える
●専門性を持ってアウトプットする
-提案・表現・具現化できる
●ブランドや事業を熟知する
-正しく説明・共有できるように
-前のめりに挑戦する
●新しい表現を恐れない
-最新動向・クリエイティブ価値観のアップデート
●ユーザー目線で考える
-理想のUX体験を追求する
-信頼されるものづくり
※機会・需要があれば、『チーム単位』でのミッション・ビジョン・バリュー設定の記事も書きたいと思っております。
(オリジナル&オンライン上でのやり方なので、参考になるかわからないですが)
キックオフ
部の設立という事もあり、キックオフを実施しました。
内容はワークショップで設定したミッション・ビジョン・バリューの共有や部の役割、目指す姿、それぞれのグループの目標、そして後述する『部としての取り組み』について発表です。
5つ部の取り組み
ここからが本題です。
部門化する事は複数のグループを束ねる事になるため、しっかりと環境構築する必要があると思い『5つの部の取組』をキックオフで発表することにしました。
5つの基本軸
会社で提供されている取組と同じことをしても無駄になるため、
カバー出来ていない部分に対し、取組を行うことにしました。
上記、カバーできていない領域に対し、5つの基本的に組織マネージメントに必要な要素(あまり意識はしていなかったが、ドラッカーの考えに近しい、かな・・・)
を主に考え、それぞれに対して取組を作りました。
1.目標
2.業務
3.チーム力
4.育成
5.環境
【取組1】対個人目標(目標設定・評価)
より所属メンバーの目標が達成できやすくする取り組み、また評価軸の明確化。
新しい部門+専用の評価軸(特にディレクター)が曖昧であったため評価軸を明確化しました。(ディレクターMGRの稲垣さん中心に)
目標管理プロセスにも注力して、達成ができるようなフォローの仕組みを構築。
【ex.キャリアラダーの見直し、目標設定の適正化、1on1等での目標管理 etc】
【取組2】業務効率化(組織強化)
部門の課題解決を軸に業務効率化を促し、組織力の強化を目指す。
現状の業務で課題となっているものを前期の振り返りとして洗い出した後、下期にその解消に取組むPJTを行っています。
これにより業務効率化・改善を図っています。
【ex.下期課題解決PJT etc】
※振り返りで上がった上記課題の解消に、部単位で取り組んでいくPJT
【取組3】チーム力強化
部内での協力をより強固なものにする。
前出のMISSION設定をメンバー間のボトムアップで協力して設定+グループを跨いだ1on1で協力関係の構築を図る。
また、制作環境を整える(ツールまわりの整備)等で、グループ間での業務連携がしやすい状態にする。
【ex.MISSION設定、ツール環境の整備、ななめ1on1 etc】
【取組4】個人成長(育成)
各個人成長がしやすい環境を構築する。
勉強会の実施や必要業務の基礎となる研修の設定を行う。
【ex. 職種に合わせた勉強会、研修(マーケティングに関する) etc】
【取組5】働きやすい環境(環境面)
働きやすい環境作り。
クリエイティブ部独自アンケート調査で定量的に組織の状態を把握し、働く環境の改善に活かすための取組。
その他、WEB目安箱の設置、クリエイティブ部Aciton Review等
【ex.WEB目安箱の設置、クリエイティブ部Aciton Review、独自ES調査 etc】
※職種別のアンケート調査結果例
以上、5つの取組でした。
これも全て
[組織をミッションに沿った形で、チームメンバーが最大限のパフォーマンスを発揮する状態にすること]
このマネージメント論に沿って考え、実行しております。
まとめ
上記、取組みを行う事が正解とも限らず、成功した取組・失敗した取組で今後出てくると思います。
その際には必ず振り返りを行い改善し、より良い運用にしてくことで、チームパフォーマンスを最大化できればと思っています。
明日のLITALICO Advent Calendar2021は、 @umi_mori さんです。