Headless CMS を選定する機会があり、Micro CMS も触ってみたのでその所感を軽くまとめてみた。
普段そこまで REST API を用いてフロント重視の実装をしている訳でもないので、見当違いな理解をしている可能性は大いにありますが、逆にそういったエンジニアから見た率直な感想として書き残しておきます。
良い点
サービスを開始するのがとても簡単。DBの設定なども気にしなくてよいので、詰まることなくスムーズに新規サービスを開始できる。設定周りのハマりに無駄な時間を使わなくて済むのは嬉しい。
コンテンツの APIスキーマ設定や入力がシンプルで使いやすい。サンプルコードも表示できるので、フロント側の実装で詰まることも少なそう。
気になった点
コンテンツの追加に使える入力方法がシンプルすぎて配列すら渡せない。
関連付けのフィールドが使えるものの、複数登録ができないため、WordPress でいう「タグ」のように「コンテンツ一つに対して複数の外部コンテンツを紐付ける」ということはできない。
API を叩いたときに「検索」「フィルタ」「ソート」等のそれなりによく使う機能が使えない。(2019/10/30時点での開発ロードマップを見る限り、これらの機能は将来的には実装される見込みのようだが、優先度「低」となっているのであまり期待できない)
まとめ
導入が驚くほど簡単なので、アプリのプロトタイプを作るような段階で実験的に使ったり、将来的にもコンテンツの取得に複雑さを求めないアプリでは使い勝手が良さそう。
しかし、リリースから間もないこともあってかまだまだ不自由な点も多く、サービスの継続性にも不安があるので、実務に組み込んでいくには難しそうというのが正直なところ。
とはいえ気軽に始めて使えるという点では素晴らしかったので、今後の機能拡充に期待したい。