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amazon linux2023 でhomeディレクトリ配下をユーザーディレクトリ毎に容量制限をかける方法

Last updated at Posted at 2024-07-14

概要

amazon linux2023上に作成されたユーザー毎の利用できる容量に制限を設けたい
そこで、今後迷わないよう手順を整理して記事にまとめます

環境

  • AWS
    • EC2インスタンス
      • AmazonLinux2023
      • ストレージ
        • EBS(1台): gp3
          • 手順の中でもう一台増設します

方針

  1. homeディレクトリ用のEBSを追加する
  2. homeディレクトリ用のパーティションを切る
  3. homeディレクトリを利用するユーザーに対して quotaをかける

手順

homeディレクトリ用のEBSを追加する

EBSを作成

  • EBSボリュームをAWSコンソール上から作成
  • 作成が完了したEBSを選択し、アクション -> ボリュームのアタッチを選択
    • デバイス名の選択
    • 対象インスタンスを選択
  • ボリュームをアタッチ

homeディレクトリ用のパーティションを切る

新しく追加したEBSを認識させる

sudo su -
  • 追加されたディスク名を確認する
lsblk

下記の例ではxvdfが追加されたディスク

NAME      MAJ:MIN RM  SIZE RO TYPE MOUNTPOINTS
xvda      202:0    0  100G  0 disk 
├─xvda1   202:1    0  100G  0 part /
├─xvda127 259:0    0    1M  0 part 
└─xvda128 259:1    0   10M  0 part /boot/efi
xvdf      202:80   0  100G  0 disk 
  • ファイルシステムが何も利用されていないことを確認する
    • data だけが表示されている場合は、デバイスにはファイルシステムが存在していない
    • xvdfの箇所はlinux上で認識されているディスク名に合わせて置き換え
file -s /dev/xvdf

出力例

/dev/xvdf: data
  • ボリューム上にファイルシステムを作成
    • xvdfの箇所はlinux上で認識されているディスク名に合わせて置き換え
mkfs -t xfs /dev/xvdf
  • ファイルシステムが作成されたことを確認
    • xvdfの箇所はlinux上で認識されているディスク名に合わせて置き換え
file -s /dev/xvdf

出力例

/dev/xvdf: SGI XFS filesystem data (blksz 4096, inosz 512, v2 dirs)

/homeのデータを退避する

  • 新しいディスクへ/homeを割り当てるため、一時的に/homeの中身を退避するディレクトリを作成
mkdir /mnt/newhome
  • /homeディレクトリの内容を新しい退避ディレクトリへコピー元ファイルと同一条件でコピー
rsync -aX /home/ /mnt/newhome/
rsyncのオプションについての補足
  • -a(コピー元のファイルと同一条件でコピーする)
    • 以下オプションすべて指定した時と同じ動き
      • -r:再帰的にディレクトリをコピーする
      • -l:シンボリックリンクをシンボリックリンクとしてコピーする
      • -p:パーミッションを保持する
      • -t:タイムスタンプを保持する
      • -g:グループを保持する
      • -o:所有者を保持する
      • -D:デバイスファイルと特殊ファイルを保持する
  • -X
    • 拡張属性を保持する

新しく追加したEBSへ(/home)を割り当てる

  • 新しいディスクを/homeにマウント
    • xvdfの箇所はlinux上で認識されているディスク名に合わせて置き換え
mount /dev/xvdf /home
  • 元の/homeディレクトリの内容を新たにmountされた/homeへコピー
rsync -aX /mnt/newhome/ /home/
  • ファイルサイズや権限についてdiffチェックを行い、コピー元とコピー先に差分が生じていないことを確認する
diff <(ll /home) <(ll /mnt/newhome)
  • 一時的に作成した/homeディレクトリのコピーを削除
rm -rf /mnt/newhome

追加したEBSボリュームのmountを永続化する

cp /etc/fstab /etc/fstab.orig
  • 追加されたディスクのUUIDを確認する
blkid
  • /etc/fstabの末尾に以下の行を追加し、mount設定を永続化する
    • UUIDは適宜置き換えてください
UUID=xxxxxxx-0000-11aa-bbcc-0123456789  /home  xfs  defaults,nofail,usrquota  0  2

homeディレクトリを利用するユーザーに対して quotaをかける

quotaを有効にする

  • stabe記載のquota設定を反映させるため、/home を再マウントする
umount /home
mount /home

もし設定に誤りがある場合は、以下のようにエラーが表示される

mount: /home: wrong fs type, bad option, bad superblock on /dev/xvdf, missing codepage or helper program, or other error.
  • quota設定が有効になっていることを確認する
    • 以下コマンド実行で、 User quota on /home が表示されること
xfs_quota -x -c 'report -h' /home

ユーザーに対して、/homeディレクトリの使用量を制限する

  • ここでは仮に以下のようにする

    • ユーザー名: hoge
    • 容量上限: 5GB
  • setquotaを利用して5GBに使用量を制限する

    • 5GB * 1024(MB/GB) * 1024(KB/MB) = 5242880KB
setquota -u hoge 5242880 5242880 0 0 /home
setquotaの補足
setquota -u {ユーザー名} {容量ソフトリミット} {容量ハードリミット} {inode数ソフトリミット} {inode数ハードリミット} {quota対象ディレクトリ}
  • 容量ソフトリミット
    • リミットを超えるとlinux上で警告が出る
    • KB単位で指定
    • 0で制限なし
  • 容量ハードリミット
    • リミットを超えたファイルを格納することができない
    • KB単位で指定
    • 0で制限なし
  • inode数ソフトリミット
    • リミットを超えるとlinux上で警告が出る
    • 0で制限なし
  • inode数ハードリミット
    • リミットを超えたファイルを格納することができない
    • 0で制限なし
  • quota設定が反映されていることを確認する
repquota /home
*** Report for user quotas on device /dev/xvdb
Block grace time: 7days; Inode grace time: 7days
                        Block limits                File limits
User            used    soft    hard  grace    used  soft  hard  grace
----------------------------------------------------------------------
root      --       0       0       0              8     0     0       
ec2-user  --      48       0       0             13     0     0       
hoge      --       0 5242880 5242880              1     0     0
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