タイトル通りですが、CircleCIでng serve（Angular）が必要なCypressのテストをする方法です
(ドキュメント少ないけどCypressって流行ってないのかなぁ)

なぜそんなことをしたいのか

jestとかでmock（のデータはあったほうがいいと思うが）を作って、そのmockにmockであることを振る舞わせるのはなんだかテストしているようでしていないような（jest.fn()とか）

なんか操り人形を使うことも記述しないといけないのが面倒だし結構複雑になる。。（ごめんなさい初心者です）

ので、実際にlocalhostを立ち上げて、ちゃんと振る舞うかテストするのがmockの振る舞いも記述しなくていいのでテストしやすいと思ったのが背景です

TL;DR

Cypressでヘッドレスなテストを行う
CircleCI上でlocalhostを立ち上げる
CircleCIでng serveしてテストが終わったら、次のworkflowへ移る
npmパッケージのwait-onを使う

いきなり正解の設定から

必要だと思われる部分だけです

spa(Angular)なのでpackage.jsonとcircleciのconfig.ymlです

package.json

{
  "scripts": {
    "ng": "ng",
    "serve": "ng serve",
    "start": "node server",
    "build": "ng build",
    "build:prod": "ng build --aot --prod",
    "lint": "ng lint",
    "test": "cypress run --spec 'src/app/**/*.spec.ts'",
    "test:e2e": "./node_modules/.bin/cypress open",
    "cypress:install": "cypress install",
    "test:wait": "wait-on http://localhost:4200 && yarn test",
    "postinstall": "node ./ng-add-pug-loader.js && ng build --aot --prod"
  },
  "dependencies": {
    "@angular/core": "^6.1.1",
    "typescript": "2.9.2",
    "wait-on": "^3.0.1",
  },
  "devDependencies": {
    "cypress": "^3.1.0",
  }
}

.circleci/config.yml

version: 2

container: &container
  working_directory: ~/my-template
  docker:
    - image: circleci/node:8.11-browsers
      environment:
        TZ: Asia/Tokyo
        TERM: xterm

jobs:
  install-and-build:
    <<: *container
    steps:
      - checkout
      - restore_cache:
          name: Restore Yarn Package Cache
          key: dependency-cache-{{ checksum "yarn.lock" }}
      - run: yarn install
      - run: yarn build:prod
      - save_cache:
          name: Save Yarn Package Cache
          key: dependency-cache-{{ checksum "yarn.lock" }}
          paths:
            - ~/.cache
            - ./node_modules
      - persist_to_workspace:
          root: .
          paths:
            - .

  test:
    <<: *container
    steps:
      - attach_workspace:
          at: .
      - run:
          command: yarn serve
          background: true
      - run:
          command: yarn cypress:install
      - run:
          command: yarn test:wait

  master-jobs:
    <<: *container
    steps:
      - checkout
      - attach_workspace:
          at: .
      - run: ./scripts/create-mastertag.sh

workflows:
  version: 2
  build-and-test:
    jobs:
      - install-and-build
      - test:
          requires:
            - install-and-build
      - master-jobs:
          requires:
            - test
          filters:
            branches:
              only: master

罠(勝手にハマったのかも)

config.ymlのsave_cacheで~/.cacheを保存しているのに、cypress実行時にcypressがいないのでインストールしてきて出直してきて反省してくださいって赤文字でエラーになります

インストールしてるはずなのに・・・

dockerで、「cypress:base8」というcypressが入っているはずのやつでもだめなので、yarn cypress:installしてcypressをインストールしています

誰かわかる人いましたらご指摘お願いします

大きな流れ

流れはconfig.ymlに設定として載ってますが、やりたいことはCircleCI上でlocalhostを立ち上げてテストをしたいのです。

yarn install
CircleCI上でng serve（localhostを立ち上げ）
localhost立ち上がり次第、cypressでテスト実行
テストが完了したら、次へ進む（localhostは捨てる）

ポイント①　wait-onを使用する

cypressの公式ドキュメントにもあるのですがwait-onを使用します

これがないとlocalhostが立ち上がる前に、CircleCIでテストコマンドが走っててテストがコケます

ポイント② wait-onを実行するコマンドを作ろう

scripts: {
     "test:wait": "wait-on http://localhost:4200 && yarn test",

こんなかんじでlocalhostが立ち上がるまで待ち、localhostが立ち上がり次第、yarn testでテストが実行されるようにしましょう。
公式ではいきなりwait-onコマンド実行してますが、そんなコマンドはないと怒られてしまうので第二の罠です

ポイント③　サーバー立ち上げはbackgroundで行う

これはやってもやらなくてもいいですが、circleciの設定で

config.yml


  test:
    <<: *container
    steps:
      - attach_workspace:
          at: .
      - run:
          command: yarn serve
          background: true
      - run:
          command: yarn cypress:install
      - run:
          command: yarn test:wait

      - run:
          command: yarn serve
          background: true

backgroundをtrueとすると、serverの立ち上げしつつ、cypressのインストールしつつ、localhostの立ち上がりを待ちつつ、テストコマンドを実行することができます

これでテストが無事通れば、サーバーは立ち上がりっぱなしになることなく
つぎのworkflowへと移行します

Most CI providers will automatically kill background processes so you don’t have to worry about cleaning up your server process once Cypress finishes.

とあるように、テストが終わればbackgroundのプロセスは勝手に消去されるようですね

上記ポイントをおさえていれば、サーバーが立ち上がりっぱなし（CIの時間消耗）だったり、サーバーが立ち上がる前にテスト実行してコケたりということは回避できました