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【イベントレポート】JAWS-UG 北陸新幹線 #4 in 長野

Last updated at Posted at 2025-08-09

はじめに

こんにちは! アジアクエスト株式会社の足立です。

2025年8月9日(土)、長野市の GEEKLAB.NAGANO にて開催された「JAWS‑UG 北陸新幹線 #4 in 長野」に参加したので、学んだことをまとめます。

このイベントではAWS初心者から上級者まで幅広く楽しめる9つのLTセッションが行われ、技術的な学びはもちろん、コミュニティとしてのつながりや地域との連携の重要性も実感できる一日でした!


JAWS-UG北陸新幹線とは?

2024年4月、北陸新幹線が福井県の敦賀(つるが)まで延伸されたことを記念し、JAWS-UG金沢主催で第1回イベントが開催されました。

それ以来、第2回は富山(富山支部のキックオフとして開催)、第3回は上越妙高と続いてきました。

過去3回のイベント参加者は延べ100名越え!そして第4回となる今回は長野で開催され、約40名が参加していました。

地域に密着しながらも関東圏からのアクセスが良いため、気軽に参加できるイベントとなっていました。実際、今回の参加者は私を含めた半数以上が県外からの参加でした。

次回は2026年1月に高崎(群馬)で開催されるそうです。さまざまな支部が連携しながらコミュニティを盛り上げていて素敵ですね!

セッション紹介

公開された資料リンクは随時追加予定です。

沼口 繁さん @numaguchi『JAWS‑UG / AWS Community の紹介』

  • 概要:AWSのコミュニティプログラム担当の沼口さんが、JAWS‑UG の成り立ちや全国支部の構成、コミュニティプログラムの概要を基礎から丁寧に解説。

  • 学び・気付き

    • コミュニティは単なる情報交換の場ではなく、自身の成長と社会への貢献につながる場であると再認識できた。
    • JAWS-UGは現在65支部。今回は様々な支部の方が参加されていてコミュニティの連携の強さを実感した。
    • AWSのGlobal Community Programは全部で5種類
      • ユーザーグループ支援
      • Community Builder
      • AWS Hero
      • AWS Cloud Club Captains(学生向け)
      • Open Source, 3rd Party(新規追加!)
    • AWS Builder IDを個人のコミュニティ活動と紐づけるため、会社ではなく個人メールアドレスで登録推奨
  • 資料リンク:未公表

モブエンジニアさん @mob_engineer『Cloud WANの基礎から応用~少しだけDeep Dive~』

  • 概要:AWS Cloud WAN を組み込んだネットワーク構成の具体例と実務への応用を解説。

AWS Cloud WANとは、グローバルな WANを構築・管理・監視するためのマネージドサービスです。複数リージョンの VPC、オンプレミス拠点の接続を中央ポリシーで一括制御できます。

  • 学び・気付き

    • SDNは以下の点で運用工数削減のメリットが大きい。
      • コントローラ上で一元管理できるため現地作業が不要
      • 独自のツールがなくてもオブザーバビリティが確保できる場合がある
      • 遠隔操作でトラブル発生時の復旧時間を短縮できる
    • JSONポリシーの記述には、ネットワーク知識の前提がないと難しいとのこと
    • Cloud WANを設定した方がいいケースは、「ハイブリッド構成、マルチリージョン運用、かつルーティング設定が複雑になる」場合。
      • 高度なネットワーク設定をAWSで完結させられるのは利点。
      • ただし、VPCを繋げるだけならTransit Gatewayの方が楽。
    • 情報少なめだが、以下の学習リソースがある。
  • 資料リンク

八雲慎之助さん @yakumo_0905『BedrockでNL2SQLをやってみる』

  • 概要:Amazon Bedrock を利用し自然言語から SQL を生成する試みと課題対応の工夫を紹介。

  • 学び・気付き

    • 複数テーブルの場合や、非構造化データが混ざっている場合でも自然言語で対応できる。
    • Bedrock Knowledge Bases が構造化データへの自然言語クエリをSQLに変換し実行する機能(NL2SQL)は2024年12月に提供開始
    • 簡単に指示を出せるからこそ、Bedrockのロールへの権限付与が重要(SELECTの読み取りのみ許可し、削除や書き換えは禁止するなど)
    • たまに実行結果に英語が混じることはある
  • 資料リンク

平賀博司さん @ToritoriRailway『北陸新幹線 x AWS?』

  • 概要:北陸新幹線や在来線の豆知識を共有。最後にAmazon QやNova Proを使ったデモ事例も紹介。

  • 学び・気付き

    • AWSの勉強会にもかかわらず、新幹線や在来線の知識が増えていく笑
      • 線路の幅は1,435mm
      • 北陸新幹線の路線では電気の周波数が3回も変わる
      • 160km/hで減速しないまま切り替え可能な分岐器がある
      • かつて日本一の急坂がある
    • Amazon QやNova Proはアプリは簡単に作れるが、電車の知識はハルシネーションが多い
  • 資料リンク:未公開

Journeyman(ジャニ)さん @beajourneyman 『AWS Summit キーノートで申込開始が発表された Amazon Connect Global Resiliencyとは? 』

  • 概要:AWS Summit Japan2025で申込開始が発表されたACGR(Amazon Connect Global Resiliency)の紹介。

  • 学び・気付き

    • ACGRはマルチリージョンのDR(Disaster Recovery)により、リージョン単位の災害や大規模障害時にサービス停止リスクを解消
    • リージョンごとに別々だったサインイン画面を集約し、グローバルサインインが可能
    • ACGRが活躍するほどの障害は発生頻度が低く、ユースケースが限定的
  • 資料リンク

Jin Kiyoshiさん @jink1978『AWS re:Inforce2025で人気だったChalk Talkを聞いてきました』

  • 概要:AWS re:Inforce2025で体験したChalk Talk セッションの魅力。

  • 学び・気付き

    • re:Inforceの写真が満載で会場の雰囲気がイメージできた。
    • Chalk Talkとは、AWS re:Invent や re:Inforce などの公式イベントにおける「少人数向け・専門家が解説・双方向型」のセッション
    • 実際は専門家からの一方通行になりがちだが、少人数開催のため心理的な距離が近い。
    • Executive向けのセッションもあり、開発者向けと異なる視点の話も聞けたらしい。
  • 資料リンク:未公開

加藤寛士さん @Hircha12『Step Functionsをはじめよう ~JSONataによる進化~』

  • 概要:馴染みのないAWSサービス(Step Functions)に挑戦した体験談と得られた知見を共有。

  • 学び・気付き

    • JSONata は Step Functions 内で JSON データを抽出・変換するための式言語
    • Lambdaによる変換処理を書く必要がなくなり、実装規模やコストを削減できる。
  • 資料リンク:未公開

nakajimaさん @ProletariatPro『SESで150万件メールを送るまで』

  • 概要:Amazon SES を使った大量メール送信の準備・設定・運用の実録と注意点。

  • 学び・気付き

    • 大量送信は「技術的には可能」でも、審査・サポート対応・バウンス対策が最大の壁。
    • 本番移行の申請、古いバウンスメールの影響、リージョン混在など実務的な落とし穴。
    • バウンス率は 8% で監視、10% が重大閾値。無視していたら総務省からの警告が届いたらしい・・・
    • 専用サービスであるSendGridなどを使った方が速かった可能性もあるとのこと。
    • DMが届くって凄いことだと再認識した。
  • 資料リンク

ますのさん @masno_soy『OpenSearchの代わりにEC2でベクトルDB Qdrantクラスターを構築してDifyに組み込んだお話』

  • 概要:Qdrant を EC2 上に構築し Dify と連携した事例を紹介。

  • 学び・気付き:検索基盤構築におけるコスト・性能・運用のバランスを考える良い指針となった。

    • Qdrant とは Rust 製の高速かつ省メモリ・高性能なベクトルDB
    • なぜサーバーレスでなくEC2なのか?(技術選定の過程)
      • 公式ドキュメントの仕様変更により、ver3以降CDK非対応、OpenSearchサポート対象外などが重なった
      • 「DockerインストールされたVM」が3台必要
      • Difyの永続ストレージとしてEFSやS3を使えずEBSが必要
    • マネージドサービスやサーバーレスのありがたみを改めて実感した。
    • 公式ドキュメントを頻繁に確認することは自分の身を守る。
  • 資料リンク


まとめ

今回のイベントでは、技術面で刺激を受けたことはもちろん、コミュニティの意義を再認識することもできました。
ご登壇・ご参加した方々、有意義な時間をありがとうございました!北陸新幹線で長野まで行った甲斐がありました。
次回の高崎での開催も楽しみにしています!

おまけ(各種告知)

様々な支部の方がイベント告知をされていたので、まとめます。

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