KIERUTO とは
パソコンやサーバのハードディスクのデータ消去を行うツールです。通常、フォーマットだけではハードディスクの情報は復元可能です。復元するプログラムも多数存在しています。破棄、リース返却、中古販売する際には、ハードディスクのデータ消去を行わないと、情報漏洩につながる可能性があります。
GNU Core Utilities に含まれる Shredを簡単なメニュー形式から実行できるツールを作成しました。
特徴
- NSA標準(米国家安全保障局)推奨方式での消去が可能です。
- ハードディスクだけでなく、フロッピーディスク、USBディスクのデータ消去も可能です。
- HP製のProLiantサーバ のccissドライバも認識できます。
- Slax Linuxをベースとしています。
起動方法
- ダウンロードしたISOイメージをCD-Rに焼いてください。(USB メモリからブートする場合は linux usb creator 等をご利用ください)
- パソコンのBIOSでCD-ROM ブート可能とします。
- 作成したCD-ROMからブートします。
- 以下のアイコンをクリックするとメニューが表示されます。
使い方
「1 ハードディスクのゼロクリア」は 0書き込みを1回だけ行います。高速ですがデータ消去の目的にはお勧めしません。
# /usr/bin/shred -v -z $dev
「2. NSA標準(米国国防省NSA規格)」 の方式で消去が実施されます。乱数書き込み 2回 + 0 で書き込みを1回行います。 通常はこちらを選択してください。
# /usr/bin/shred -v -n 2 -z $dev
「3 接続されているハードディスクの一覧」 を選択すると接続しているデバイスが表示されます。
「4 ハードディスクの選択」 ターゲットデバイスの変更を行うことができます。
***メニュー画面の1行目に記載されているハードディスクがターゲットとなります。***別のディスクをターゲットとする場合は、こちらのメニューから選択してください
「5 ハードディスクの情報表示」はハードディスクのシリアル番号やリビジョンが表示されます。※ディスクによっては表示できません
(例)
Check HardDisk Information.
/dev/hda:
Model=ST310211A, FwRev=3.39, SerialNo=XXXXXXXXXX
Config={ HardSect NotMFM HdSw>15uSec Fixed DTR>10Mbs RotSpdTol>.5% }
RawCHS=16383/16/63, TrkSize=0, SectSize=0, ECCbytes=0
BuffType=unknown, BuffSize=512kB, MaxMultSect=16, MultSect=16
CurCHS=16383/16/63, CurSects=16514064, LBA=yes, LBAsects=19541088
IORDY=on/off, tPIO={min:240,w/IORDY:120}, tDMA={min:120,rec:120}
PIO modes: pio0 pio1 pio2 pio3 pio4
DMA modes: mdma0 mdma1 mdma2
UDMA modes: udma0 udma1 *udma2
AdvancedPM=no WriteCache=enabled
Drive conforms to: device does not report version: 1 2 3 4
* signifies the current active mode
「6 ハードディスクの消去を確認」 はハードディスクのHEXダンプを取ります。
先頭と指定したエリアを表示します。
ダウンロード
GUI版
kierutov1b.iso (md5sum:a89261fbabce1971e2a605d25fc1c2e0)