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会議でファシリテータをする時に気をつけていること6選

Last updated at Posted at 2023-03-22

はじめに

最近、チームのミーティングでファシリテータ(以下ファシリ)を務めることが何かと増えてきました。
そんな中で、ミーティングの流れを良くするために気をつけていることを、アジャイルコーチに教わったことに自己流風味を付け足して書いていきます。

前提として、6~7人の会議をする場合で考えています。

1. 相槌は声に出す

1つ目は、ファシリがというより、ミーティングに参加する人はみんな心掛けると良さそうな観点です。
自分が話し手側の時に、誰か1人でも聞いている雰囲気を醸し出してくれていると話しやすいなあと思った経験からきています。
大事なのは、「うんうん」でも「ほー」でも「なるほど」でも、何でもいいので声を出し続けて、話し続けて良いよ、ちゃんと聞いてるよとアピールすることです。
できれば目を見たり顔を合わせるとより良くなるらしいですが、こちらは個人的に得意ではないです。

余談ですが、話し手は緊張や気張りから物理的に視界が狭くなることが多いので、無言で赤べこ状態(首振りマシーン)になっても、相槌を打っている事は伝わりにくいなあと、ファシリをするようになって気づきました。

2. 尋ねる

話し手が何かを言い終わった後に、曖昧に思ったりもっと聞きたいなと思った点をどんどん聞いていきましょう。
ファシリとは直接関係ありませんが、「なぜ」を5回くらい繰り返すと良い感じになるとどこかで誰かが言っていた気がします。
流石にそこまでやらないとしても、そうやって話題の解像度を上げていって、チームで共有する際の認識を出来るだけ統一することが目的です。

尋ねる場面でで個人的によく使う質問デッキを列挙しておきます。

  • 5W1Hの中の「いつ(when)」「何(what)」「どうやって(how)」あたり
  • ポジティブな話題で「何でうまくいったのか」
  • ネガティブな話題で「何が難しかった」「次やるときはどうすればうまくいくか」
  • 変わり種で「それができたら何が嬉しいか」(ゴールや実験することを決める時に使いやすい)

3. 話を振り続ける

ディベートなどがその代表的な手法ですが、物事に対して複数の角度から焦点を当ててみる(=複数人に話を聞いてみる)と、1方向から考える時よりもメリット・デメリットなどが見えやすくなることが多いです。
また、ファシリがいるミーティングは、油断すると話し手とファシリの会話だけで終わってしまうし、参加者全員が自発的に発言できるわけではないことも多いので、それを何とかしようとする下心の賜物だったりもします。

当事者がある程度話し切ったように見えるタイミングで、ツッコミでも質問でも意見でも何でも良いので、関係者にも話を振って別角度の何かを貰いましょう。

あまりにも似たような意見しか出ない + その話題にあまり絡まない人がミーティングにいる時は、荒技ですが その人に話を振って考えてもらうのもありだと思っています。
ただ、やりすぎるとその人をしんどくさせてしまうので、用法用量には注意するようにしています。

4. 打ち切る

ある話題について、1人が話し続けたり、限られた人だけが会話している状態になったら、心苦しいですがあまり遠慮はせずにぶった斬ります。
こういう場面では、会話に混ざっている人以外の意識が浮遊状態になっている場合が多いからです。
その状態で何か決まったとしても、実感が伴わないのですぐに忘れ去られがちだったりします。

打ち切り方として使えるのは

  • いちにのえいやで一旦止める
  • 重要かつちゃんと話し合う方が良さそうな場合、このミーティング後にさらに時間をとりましょうと先送りにする
  • あらかじめタイマーをセットしておき(話題ごとに3分・5分・7分など)、時間が来たことを理由に止める

あたりです。

ただ、遮られる方もあまり良い気持ちはしないと思うので、どう止めれば嫌な気持ちにさせずに次に進めるかは永遠の課題です。
今のところ、2つ目と3つ目をミックスして使うと、話し手にもその他にも良好な雰囲気の状態で次に進めることが多いので、個人的ベスプラだと思っています。

5. 自分の意見は極力言わない・通さない

なんとなく、ファシリはよく話す忍び(?)のようなイメージなので、ひたすら場を回すことに徹することが大事だと思っています。
話題の中でファシリ自身を中心に置いてしまうと、その前後を客観的に考えることが難しくなるからです。

ただ、もちろん完全にファシリ自身の意見を殺してしまうと良くない場面もあります。
例えば、私は普段スクラムイベントでファシリをしますが、スクラムイベントで決まったことは自分に大きく影響するので、そこで何も話さないのは流石に悪手です。
そこのバランスは少しずつ調整していく必要がありますが、自分の意見を言わない・通さないスタンスは今後も変えないつもりです。

余談ですが、もし究極のファシリテーションがあるとすれば、ファシリ自身は会議の結果にほぼ影響されない第三者であるけれど、その会議の流れ・目的はわかっている状態だろうなと考えています。

6. 具体的な行動に議論を持っていく

これは最近気がついたことなので、あまり深いことは書けませんが、、、

人によってあまりにも考え方がばらつく話題の場合、いろんな人に話を振った結果、議論が発散しすぎて「で、なんなの?」となる場面が時々あります。

そういう時は、「具体的にどうするのが良いのか」の観点で話を持っていくと、肌感ですが、話題に対し何の結果も出ないということが起こりにくい気がします。

おわりに

何かと話題の尽きないChatGPTくんにも聞いてみました。
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ChatGPTくんも言っているように、記事で挙げたこと以外にも、できることは山ほどありそうです。
今度、勉強がてらに1冊ファシリ関連の本を読んでみます。

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