VBAマクロ insert文自動生成

本記事は、マクロを用いて、insert文を大量に自動作成する技術投稿記事になります。

パフォーマンス的にはsqlloaderを使用するほうが圧倒的に早いですが、本記事にて生成するsqlファイルはinsert文としてコピペしてそのまま使用可能なため、可視性に優れているという利点があります。

以下に手順を記載します。
１．ボタンを配置したシートのB2セルに、出力対象シート名を記入する。
２．出力対象シートに、作成するデータを設定する。
３．マクロを作成する。
４．マクロを実行する。

１．ボタンを配置したシートのB2セルに、出力対象シート名を記入する。
　下記のようなイメージです。

　今回はm_table1のシートデータをこのファイル名で出力します。
　ボタンを配置する当シート名は何でも良いです。

２．出力対象シートに、作成するデータを設定する。
　下記のようなイメージです。

　B列をファイル出力します。
　D列～J列はm_table1_dataシートの実際のデータを加工しています。
　C列でCONCATし、B列でA1及びA2セルとC列のセルを合わせています。

　下記がデータシートのサンプルです。

３．マクロを作成する。
　以下のプログラムを作成します。

Sub createInsertSql()
　Dim workfile As String, sheetName As String, r As Integer, ws As Worksheet, wsExistFlg As Boolean, wfOpenedFlg As Boolean

　sheetName = "" Then
　　MsgBox "対象シートを黄色セル(B2)に入力して下さい。"
　　End
　End If

　wsExistFlg = isSheetExist(sheetName)

　If wsExistFlg = False Then
　　MsgBox "対象シートを正しく入力して下さい。"
　End If

　workfile = ActiveWorkbook.Path & "\insert_" & sheetName & ".sql"
　wfOpenedFlg = isWorkfileOpened(workfile)

　If wfOpenedFlg = True Then
　　MsgBox "出力対象のファイルが開かれているため、書き込めません。"
　End If

　Open workfile For Output As #1

　r = 2

　Set ws = Sheets(sheetName)

　Do While ws.Cells(r, 2).Value <> ""
　　Print #1, ws.Cells(r, 2).Value
　　r = r + 1
　Loop
　Close #1

　MsgBox "作成完了しました。"
End Sub

Function isSheetExist(ByVal sheetName As String) As Boolean
　Dim ws As Worksheer
　isSheetExist = False
　For Each ws In Worksheets
　　If ws.name = sheetName Then is SheetExist = True
　Next ws
End Funtion

Function isWorkfileOpened(ByVal workfileName As String) As Boolean
　isWorkfileOpened = False

　On Error Resume Next

　Open workfileName For Output As #1
　Close #1

　If Err.Number > 0 Then
　　isWorkfileOpened = True
　End If
End Function

使用する際は、createInsertSql()をボタン等に設定してご使用下さい。

４．マクロを実行する。
　ボタンを押すだけ。
　以下のような内容で出力されます。

以上になります。