概要
- 何らかのWebカメラを利用する際、専用のアプリケーションをインストールすることが多いですが、そのようなアプリケーションを完全にアンインストールしても、OBS、Discord、Zoom、Google Meet、Teams、Webexなどのカメラを選択するアプリケーションで、削除したはずの仮想カメラが選べてしまうことがあります。
- 本記事ではその解決方法を説明します。
解決を確認した環境
- macOS: Sonoma 14.0
- CPU種別: Apple Silicon
方法①: DALプラグイン内のディレクトリを削除する
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以下のDevice Abstraction Layer(DAL) Plug-Insの中身を確認します。
$ ls -l /Library/CoreMediaIO/Plug-Ins/DAL
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例えば、GoPro Webcamをインストールしていた場合、以下のディレクトリが残っていることがあります。
drwxr-xrwx 3 root wheel 96 MM DD YYYY GoProWebCam.plugin
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このディレクトリを削除すれば解決します。
$ sudo rm -rf /Library/CoreMediaIO/Plug-Ins/DAL/GoProWebCam.plugin
方法②: System Extensions内のディレクトリを削除する
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Elgato Camera Hubをインストールしていた場合、DALプラグイン内には該当のディレクトリは存在しないため、以下のコマンドでメーカー名などをキーワードに全体検索します。
$ mdfind -onlyin / -name elgato
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以下のSystemExtensions配下に該当ディレクトリが存在していることがわかります。
/Library/SystemExtensions/XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX/com.elgato.CameraHub.CameraExtension.systemextension
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このディレクトリは普通に削除することができないため、macOS復旧からターミナルを使います。起動手順は以下の通りです。
- Macの電源を切ります。
- Appleシリコンを搭載したMacの場合は、電源ボタン長押しで起動し、画面が表示されたらオプションを選択します。
- メニューバーからターミナルを選択して起動します。
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System Integrity Protection(SIP)を一時的に無効にします。
$ csrutil disable
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目的のディレクトリを削除します。(通常ログイン時よりも階層が増えているので注意)
$ rm -rf "/Volumes/Macintosh HD/Library/SystemExtensions/XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX/com.elgato.CameraHub.CameraExtension.systemextension"
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SIPを有効に戻します。
$ csrutil enable
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Macを再起動して完了です。