Terraform X Gitlab自動化運用
今回新たな社内システム構築にTerraformとGitLab CI/CDを組み合わせて使用することで、AWS基盤の自動化と運用を効率化し、問題を最小限に抑えることができました。この記事では、TerraformとGitLab CI/CDを使用してAWS基盤を構築し、運用する方法について説明します。
AWS基盤をTerraformで構築する
AWS基盤をTerraformで構築することにより、インフラストラクチャをコードで定義し、バージョン管理できます。Terraformを使用すると、VPC、EC2インスタンス、RDSデータベースなどのAWSリソースを宣言的な形式で定義できます。
Terraformの状態ファイルをS3で管理する
Terraformの状態ファイルは、AWS S3に保存して管理することが推奨されています。S3を使用すると、状態ファイルを安全に保管し、チーム全体で共有できます。また、S3のバージョン管理を有効にすることで、過去の状態の履歴を追跡できます。
状態ロックファイルをDynamoDBで管理する
Terraformは同時実行による競合状態を防ぐために状態ロックファイルを使用します。これをDynamoDBで管理することで、複数の実行が同時に競合することを防ぎます。DynamoDBは高可用性で信頼性のあるデータストアを提供します。
TerraformコードをGitLabに格納する
Terraformコードはバージョン管理されるべきです。GitLabを使用することで、Terraformコードをリポジトリに格納し、変更履歴を追跡できます。また、コードレビューを実施し、品質を維持できます。
GitLab CI/CDでTerraformの自動化
GitLab CI/CDを設定して、Terraformの自動化を実現します。GitLab RunnerがTerraformコードを実行し、AWS基盤を構築します。自動化されたパイプラインには、terraform init
からterraform apply
までのすべてのステップが含まれます。
誤作動防止のためのDestroyの制御
誤ってterraform destroy
を実行して本番環境を壊すことを防ぐため、GitLab CI/CDフローにはTerraform destroyが含まれていません。これにより、環境の安全性が確保されます。
GitLab CI/CDでのブランチ戦略
GitLab CI/CDにはブランチ戦略が設定されています。これにより、特定のブランチへのプッシュやマージに対して異なるパイプラインのステップが実行されるため、開発と本番環境の切り替えが容易になります。また本番環境に反映するまでPlan結果を確認し、責任者の承認が必要になります。
まとめ
TerraformとGitLab CI/CDを使用することで、AWS基盤の構築と運用を効率化し、信頼性を向上させることができます。Terraformを使用して基盤をコードで管理し、GitLab CI/CDを活用して自動化されたパイプラインを実行しましょう。これにより、AWS基盤の変更管理とデプロイメントが迅速かつ安全に行えます。