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#AWS アラーム通知実装パターンについて

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AWSアラーム実装パターンについて:

AWS環境内に各種リソースを監視するためにアラームを実装する必要があります。

監視リソース種類に応じてアラームの実装パターンもいくつか存在していて、リソース種類は大きく以下のように分類できるかと思います。
 A. メトリクス系(CPU使用率、メモリ使用率、コンテナ台数など)
 B. ログ系(エラーログ、ヘルスチェックログなど)

下図のように実際AWSコンソールも非常にわかりやすく、それぞれのグループに分けられています。
スクリーンショット 2024-04-09 17.09.15.png

メトリクス系は基本CPUやメモリなど使用率が想定値より超えたことを通知するだけなので、煩雑な設定をしないでCloudWatch Alarmをそのまま使用したほうが便利です。

ログ系は対象フレーム(キーワード)が検知された場合、アラームを発信する想定なもので、CloudWatch Alarmを使用する場合、アラーム状態になったことだけが通知されるため、実際どんなエラーが発生したかのエラー内容も合わせて通知してほしい場面が非常に多く、その場合はCloudWatch AlarmではなくCloudWatch Logs Subscription Filterをトリガーとしてアラーム通知用Lambdaを作成して、そのLambdaにログ転送も合わせて実装する必要があります。

CloudWatch AlarmとCloudWatch Logs Subscription Filterとの比較:

CloudWatch Alarmでのアラーム通知のメリットとデメリット:

CloudWatch Alarmを使用すると、特定のメトリクスが特定の閾値を超えたときに通知を受け取ることができます。

メリット

● 設定がシンプル: CloudWatch AlarmはAWS Management ConsoleまたはAPIを使用して簡単に設定できます

● リアルタイム通知: アラームはリアルタイムで発生したメトリクスに基づいてトリガーされます。したがって、システムの問題や障害を素早く把握できます。

● 柔軟: アラームがトリガーされた際に、様々なアクションを実行できます。たとえば、SNSトピックに通知を送信したり、Auto Scalingをトリガーしたりすることができます。

デメリット

● アラートの精度: アラームのしきい値を適切に設定することが重要です。間違った設定では、誤検知や不足検知が発生する可能性があります。

● リアルタイムのみ: CloudWatchアラームはリアルタイムでの通知に特化しています。つまり、過去のデータを考慮してアラートをトリガーすることはできません。

CloudWatch Logs Subscription Filterを使用したLambdaでのアラーム通知のメリットとデメリット:

Logsのサブスクリプションフィルターを使用すると、Lambda関数のログイベントをリアルタイムで監視し、特定の条件に一致するログイベントを処理できます。

メリット

● 詳細なログ: Lambda関数が記録したログを利用してエラーを検知するため、詳細ログを得ることができます。これにより、問題の特定とデバッグが容易になります。

● 過去のデータを考慮: CloudWatch Logs Subscription Filterは過去のログイベントにも適用されるため、リアルタイムでないエラー検知も可能です。過去のログを分析してパターンを特定できます。

デメリット

● セットアップが複雑: CloudWatch Logs Subscription Filterを設定するには、Lambda関数を作成してログを解析し、適切な条件でアラームをトリガーする必要があります。

● 遅延の可能性: Lambda関数がログを解析してエラーを検知するため、リアルタイムの通知よりも遅延が発生する可能性があります。したがって、リアルタイムのアラートが必要な場合は、CloudWatchアラームの使用を検討することが重要です。

最後に:

CloudWatch AlarmとCloudWatch Logs Subscription Filterを使用したLambdaでのアラーム通知にはそれぞれメリットとデメリットがあります。通知のリアルタイム性、精度、ログの詳細性などを考慮し、アプリケーションの要件や運用上の考慮事項に応じて、適切なパターンを選択することが重要です。本記事はお役に立ていれば幸いです。

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