はじめに
新卒1年目(執筆時点で2年目)の私が、エンジニアのインターン生のピアメンターを行いました。ピアメンターというのは、年次や技術力が近いもの同士で行うメンタリングです。
ピアメンターについては、以下の記事に詳しく記載しています。
本記事は、上の記事の続編ような位置付けです。
背景
内定者の方がインターンとして入社されたので、その方のメンターを行いました。ざっくりいえば、チーム開発へのレクチャーを行った形になります。
- お互いのレベル
- メンター(筆者):新卒1年目のWebエンジニア。業務内のコードは大まかに理解してきたが、DBのチューニングや運用回りなどはまだ経験が浅い。
- メンティー:新卒の内定者インターン生。コンピュータ系のバックグラウンドはないが、習作でのVueの経験がある。チーム開発の経験はなし。
- 扱ったタスク
- バグ修正や細かな変更
- 予めインターン生向けに、簡単なタスクをいくつか確保してあった
- 後半は大きめのタスクにも取り組み始めた
- 期間
- 約2週間
- 途中で、私自身に大きめのタスクが割り当てられたこと、またインターン生に割り当てられたタスクの技術難度が高かったことから、メンターを上司の方に引き継ぎました。
メンターとしてサポートした内容
- 環境構築の全般
- 事前にwikiを整備したので、まずはそれを読みながら進めてもらいつつ、疑問点があれば一緒に解決していった
- VSCodeなどの開発ツールのレクチャー
- 開発タスクのペアプロ
- Git, GitLabを使ったチーム開発のイントロ
- Slackなど社内ツールでのコミュニケーションのイントロ
エンジニアとしての立ち回り方、問題にぶつかった時の対処法などをメインにサポートしました。
VueやJS自体についてはある程度経験がありそうだったので、実装は可能な限り自分でやってもらい、ペアプロでそれを修正する、という形にしました。
感想
メンティーからのフィードバック
実際にメンティーからいただいたFBです。
開発する上で
- 勉強になったところ
- Vueを使った基本的なフロントエンドの書き方は知っていたが、実際にリリースされているアプリのコードは見たことがなかったのでさまざまな点で参考になった
- チームでの開発方法全般
- 会社自体について
- 設計
- TypeScript
- 苦労したところ
- TypeScript
メンティーとして
- 助かったところ
- 環境構築
- チームでの開発方法(一人での開発経験しかないので助かった。レビュー、テスト、リリースまでの一連の流れや、GitLabの使い方。)
- 基本自分で考えて開発できたこと(基本自分でやって、わからない部分を相談できるのが最高。)
- わかんないとこでも答えをすぐ出すのではなく、一緒に考えていく進め方(ブログに書いてある通り)
- Macを初めて使ったので、そこらへんも教えていただいたのはありがたかった
- 雑談(やっぱオンラインだし、雑談する機会あんまない。入ったばっかだと話す人もいないので雑談できてよかった。色々なこと知れました。)
- もっとこうして欲しかったところ
- はじめに自社アプリを一緒に触ると、サービスへの理解度が深まったかなと思う。
メンター(筆者)の振り返り
BAD
はじめに自社アプリを一緒に触ると、サービスへの理解度が深まったかなと思う。
私たちのチームで開発しているのはマッチングアプリというものなのですが、実際に使った経験に乏しいと、どのような機能があるか分かりにくかったと思います。
開発に着手する前に、どんな機能があるのか、どんなUIになっているかなどを、実際にサービスを触りながら理解してもらうフェーズを挟むべきでした。開発ツールやコードベースでのレクチャーに頭が偏ってしまい、その辺りを考慮できていなかったです。
メンターがどのようなバックグラウンドを持っているかの理解が甘かったように思います。初期の段階でヒアリングするなどして、そこを擦り合わせる必要性を感じました。
GOOD
前回のメンターと同様、「自立的な問題解決」に導けるように意識しました。
基本自分で考えて開発できたこと
わかんないとこでも答えをすぐ出すのではなく、一緒に考えていく進め方
という感想をいただけたのは、意図が上手く伝わったようで安心しました。
雑談(やっぱオンラインだし、雑談する機会あんまない。入ったばっかだと話す人もいないので雑談できてよかった。色々なこと知れました。)
業務時間後や開発の合間などに、開発に関係ない話題(趣味のこと、会社のことなど)について雑談をしていました。ここはあまり意識していなかった部分なのですが、思いのほか重要度が高かったかもしれません。
入社当初、特にリモートで勤務していると、なかなか他メンバーと話す機会がありません。雑談の時間を少し取り入れるだけでも、コミュニケーションの円滑化や心理的安全性の向上に繋がりそうです。特にピアメンターは年次や年齢が近い場合が多いので、より効果が高そうです。
エンジニアのメンターといえども、基本は人と人とのコミュニケーションなのだなと再認識しました。
まとめ
短い期間ではありましたが、インターン生の最初のスタートダッシュには、少しばかり貢献できたようです。次に繋がる改善点も見つかったので、より経験を重ねてメンター力を上げていきたいですね。忌憚なくFBをくださったメンティーの方に感謝です。
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メンティーの方が、インターン時期から入社1ヶ月目にかけて担当していた機能がリリースされました。
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ログイン不要で遊べるので、興味があればぜひ触ってみてほしいです。(登録・ログインすれば、対戦機能も使えるようになります!)