はじめに
プログラム開発でwxpythonを用いるためwxpythonを使用できるPython環境を構築している。これはpyenvと共にPythonをインストールする。Ubuntu 22.04でpython環境構築で必要なライブラリが少し変わっている様だったのでメモ書き。
pyenvインストール
pyenvインストールについてはネットで検索される情報でよい。pyenvインストールに必要なライブラリをターミナルを使ってインストール。
$ > sudo apt install -y build-essential libffi-dev libssl-dev zlib1g-dev liblzma-dev libbz2-dev libreadline-dev libsqlite3-dev git
pyenvのクローンをコピー
$ > git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv
.bashrc内に下記を追記
export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
eval "$(pyenv init -)"
ターミナルより下記コマンドでpyenvを有効化
$ > source ~/.bashrc
さらに下記でバージョンが表示されれば設定終了
$ > pyenv -v
pyenv 2.3.35(バージョンNo.はインストールされているものによる)
pyenvのアップデートを簡単にする場合は
$ > git clone https://github.com/pyenv/pyenv-update.git $(pyenv root)/plugins/pyenv-update
ターミナルで
$ > pyenv update
と入力するとアップデートされる。
wxpythonインストール準備
wxpythonインストールに必要なライブラリをインストール。Ubuntu 22.04 Ltsの場合は下記。最近tk-devを別途インストールしなければならなくなった。
$ > sudo apt-get install -y libgtk2.0-dev libgtk-3-dev libjpeg-dev libtiff-dev libsdl1.2-dev libgstreamer-plugins-base1.0-dev libnotify-dev freeglut3 freeglut3-dev libsm-dev libwebkitgtk-6.0-dev tk-dev
こちらからwxpythonが対応しているpythonバージョンを確認しておく。2023年12月ではpython 3.11まで対応している。
Pythonインストール
pyenv経由でインストールできるpythonパッケージを確認。
$ > pyenv install --list
個人的趣味でバージョン番号のみのパッケージを使用。バージョン3.11での最新は3.11.7なのでこれを選択。小数点2桁目の数値が10以上の場合、wxpythonのビルドが失敗することがあるので要注意。
wxpython用インストールにはconfigure optionが必要なため下記でインストール。
$ > env PYTHON_CONFIGURE_OPTS="--enable-shared" pyenv install 3.11.7
インストール終了後このpythonを使用できるようにグローバル化する。
$ > pyenv global 3.11.7
ターミナルでpythonバージョンを確認できればインストールされている。
$ > python -V
Python 3.11.7
Proxy経由のネット環境にある場合、pipでエラーが出ることがある。この場合は~/.configディレクトリにpipディレクトリを作成し、そこに下記内容のpip.confファイルを作成する。
[global]
proxy = http://proxy.ip:port/
trusted-host = pypi.python.org
pypi.org
files.pythonhosted.org
多分これでpipが通る。
wxpythonインストール
念のためpythonのpip, setuptools, wheelをアップデートする。
$ > pip install --upgrade pip setuptools wheel
ターミナルから下記でwxpythonをインストール
$ > pip install wxpython
ソースコードがダウンロード、ビルドされてからインストールされるため時間がかかります。
最後に
通常より面倒な手続きが必要です。お疲れ様でした。