はじめに
2~3年使用したASUS ROG Strix XG16APEモバイルモニタがHDMI信号を入力しなくなってしまった。このモニタ入力の一つはマイクロHDMIコネクタであり、ここにマイクロHDMI-HDMI変換コネクタと太いHDMIケーブルをつないで使っていた。使いながらコネクタ部分に余分な力がかかってる気はしていたが、やっぱり壊れてしまったかと思った。マイクロHDMIコネクタ-基板間のはんだクラックと考えられるし、もう保証期間外なので自分で直してみようと分解してみた。しかし分解手順など情報がなく少し苦労したのでメモ書きする。分解すると保証などはなくなるため自己責任で行ってください。またこのページを参考にした結果、破損などが起きても保証できません。あくまで自己責任でお願いします。
まず観察
そもそもどこからケースを開くのか?もわからない。全体写真の通りシンプルな構造でネジなどはない。
注意しながら本体を見てみるとモニタ右上のフレームに切れ目があった。
分解開始
ここが怪しいと思いプラ製ヘラを隙間に入れてスライドさせるとパキパキとツメが取れていった。
フレームを外し注意深く液晶パネル部を手前に倒すと内部基板が見えた。
基板には3つのケーブルがつながっているので、これらを外す。液晶パネルを接続するケーブルには金属製のフックがついているので黄色いプラテープを引きながら上に上げるとフックが外れる。
フックが外れたらケーブルを手前に引いて端子から外す。
バッテリーケーブルは液晶ケーブル横の黒いテープ下にある。黒いテープを少しはがし、下のコネクターを上に上げるように注意しながら引っ張るととれる。
スイッチ類のケーブルは上部のフレキケーブルである。
プララッチを上に上げてからフレキケーブルを外す。このときプララッチを壊さないよう注意する。
最後にマイクロHDMIを含むコネクタ部分のカバー金属を外す。金属は3つのネジで固定されているのでネジを外せば簡単に取れる。
マイクロHDMI端子は上から2つ目のコネクタである。
基板はネジ5か所で固定されているのでそれらを外せば簡単に取り出せる。
マイクロHDMI端子のはんだ部分はピン間隔がせまいため、はんだごてではんだ盛りをするとショートしやすいとの記事を読んだため今回は電子回路用ヒートガンで加熱・再溶融させることにした。ヒートガンの設定温度は350℃、送風口は最も小さいものを使用した。コネクタ上部のカプラムテープ(絶縁テープ)は剥がすと再利用が難しそうだったのでそのまま加熱した。加熱前にフラックスを塗ってから加熱した。ヒートガン加熱ではんだが溶融すると金属光沢が増すとともに丸っこくなる。再溶融を確認した後、自然放冷し無水エタノールでフラックスをふき取ってから再組立てした。再組立て後、マイクロHDMIが使えることを確認、無事修理が成功した。
あくまえ自己責任
繰り返しますがこの分解修理は自己責任の行為です。少しでも不安がある人はマネしないでください。液晶不良がでたらパネル交換も自分でできるかな?と変な自信がつきました。どうしても急ぎで修理したい人の参考になれば幸いです。