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CH341A ROMライターの使い方 ハードウェア版

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はじめに

 ジャンクマザーボード復活法の1つにBiosロム直接書き込みがある。この操作の定番がRomライターCH341aである。アマゾンなどで1000円くらいで購入できるのだがマニュアルもなく使い方を調べるのに苦労したり、ハードの問題で苦労したりなど色々なことがあったのでメモ書きを残す。

品物について

 今回使ったもの一式。CH341A本体、チップクリップケーブル(左)とオンボードピン用ケーブル(右)。一式.jpg
CH341a本体は基盤むき出しのUSB取り付け本体を使う。マザーボードにはんだ付けされたBiosからデータを読み出したりするにはクリップ型のケーブルを使う。ネットでも情報があふれているがクリップがうまくつかずデータ読みに失敗することが多々起きる。ネットでは何度も取り付けなおせと書かれている。
 私のケースでは本体をPCに取り付け、クリップを使ってマザーボード上のBiosチップと接続したとたんCH341aデバイスが認識されなくなるエラーを起こす不良品に当たったり、クリップ経由でデータが読み込めない不良品に当たった。結局2セット購入し本体とケーブルを2個1にしてようやく動くようになった。正常な組み合わせならデータ読み込みは簡単だ。読み込みに苦労する場合はハードに問題があるかもしれないと考えるべきだ。

使う前の下準備

 CH341aは24系ROMと25系ROMによってケーブル端子の取り付け位置が異なる。そのため読み込みたいチップの型番を事前に調べる必要がある。マザーボードの場合、チップが小さい。さらに表面に記載されている型番が読みにくい。これはスマホのLEDを点灯しながら表面型番記載が浮かび上がる角度を見つけ撮影すれば読み出しやすい。型番頭付近に24とあるものが24系、25とあるものが25系である。画像はMSI Z390-S01のBios表面の写真。Bios_pic.jpg
MX25L12872Fとあるので25系であることがわかる。またMSI Z390-S01の場合はBiosチップの横に10-1ピンの接続端子があるので専用ケーブルを使えばこちらからも接続できる。専用ケーブルはアリエクで販売されているので購入するか自作する。私はアリエク購入品を使った。

CH341Aとケーブルの接続

 CH341A本体裏面写真。上部8端子が25系用、下部8端子が24系用である。
裏面1.jpg
またピン番号は左下が1番、右下が8番なのでそれに合わせてケーブルをつなぐ。CH341A表面にケーブルをさした写真が下。
DSC_0912~2.jpg
この状態でクリップを挟んだ写真。Bios表面の黒丸マークが1番ピンになるように挟む。
DSC_0906~2.jpg
Bios端子に接続した写真。
DSC_0908~2.jpg

正常動作品で正しく接続してソフトで読み込みするとBiosチップの候補一覧がでるので該当するものを選択すれば内容の読み書きができる。
IC_candicates.jpg
これはROMチップのデータ読み書き電圧が3.3 V品の場合のみ。1.6 V品の場合はCH341A本体とケーブルの間に降圧部品を挟む。

前述したがうまく接続できない場合は何度もクリップで挟みなおすとの説明が多いがチップ端子の導通はテスターなどで容易に測定できることを考えると、頻繁に読み込み失敗する場合は本体かケーブルに不具合がある可能性も考えた方が良さそうだ。私の場合、2セット購入し部品組み合わせを変えて正常に動作したことを考えると製品品質へ過剰な期待をすべきでない。

注意

 よくよく見直すと購入本体に保証書などついていない。CH341Aセットを購入すればわかるが保証書どころか説明書もなにも付属せず本体、付属端子とケーブルのみが入っているのみだ。製品は自己責任で使用せよという意味だろう。ソフトも自分で探せというスタンスなので全て自分で調べて自己責任で使うことになる。ソフトは対応するものであれば何を使っても同じなので好きなものを使えばよい。ソフトについては検索すれば容易に見つかるので、今回書いた内容がわかれば使うのは簡単だと思う。
 

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