バージョン2024.0.1で大きな変更あり
2024年に代わりIntel One Apiを新規インストールしてゴニョゴニョしようとしたら仕様変更で新年早々苦労したので急ぎメモ書き。
ifort廃止(deprecated)!
Intel One Apiバージョンが2024.0.1にバージョンアップしていた。いつもどおりにUbuntu22.04で色々Build & Installしようとしたらエラーで止まった。調べたところfortranコンパイラが新しいifxに変更されたらしい。そのためifortコマンドがなくなっていた。バージョン2024.0.0ではmpiiccがmpiicxに変わっていたのに次ぐ変更。ifxはLLVM-baseと記載されている。
One Api offline installerの場合
2024/01/08現在、Intel One Api公式サイトからLinux版オフラインインストーラーをダウンロードするとBase Toolkitバージョンは2024.0.1.46。それに対しHPC Toolkitバージョンは024.0.0.49589と不一致がある。そのため両者をインストールして正しく設定してもifxがなくエラーが出る。再度HPC Toolkitインストーラーを立ち上げると新しいバージョンがインストールできるというメッセージが出るので、それに従って最新バージョンをインストールする。インストール後ターミナルを立ち上げなおすとifxが使えるようになった。
FFTW3インストール
こちらのページのインストール法を参照。公式ページからソースコードをダウンロードし解凍。生成するfftw-3.3.10ディレクトリに移動。そこで
./configure --prefix=/usr/local/fftw3 CC=icx MPICC=mpiicx F77=ifx --enable-mpi --enable-threads
にてconfigureしてから
make
sudo make install
でインストールできる。
Quantum Espressoインストール
公式ページからソースコードをダウンロードし解凍。バージョン7.0の場合は生成するqe-7.0ディレクトリに移動。下記でconfigure
./configure MPIF90=mpiifx F90=ifx F77=ifx CC=icx
その後
make all
でビルド&インストールできる。
最後に
新年早々焦りました。