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応用化学科卒業RTA

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この記事は,大阪工業大学 Advent Calendar 2022 (https://adventar.org/calendars/7957) の2日目の記事です.

さて,1年というのは早いもので,工学部化学科の5年生となった私にもそろそろ卒業の時期が近づいてまいりました.
そこで,私が在学中に学業の障害となった諸々を書き連ね,後続の面々にも役立てていただこうとする記事を書くことにしました.
応用科学科卒業RTAという半ば皮肉の混じったタイトルになってしまったのは,私自身がRTAに失敗した存在だからでもあります.もちろん,RTAに失敗してしまった場合のパートも用意してありますのでご心配なさらず.
各授業の紹介がいち早く知りたい方は,F3を押してページ内検索で履修科目の名前を入力してください.

・入学
さて,2023年春入学のみなさん,ご入学おめでとうございます.この記事では,基本的に2023年度入学の応用化学科生に向けて記事を書いていくこととします.
まずはアイテムリストをご覧ください.カフェイン,眠剤が緑色のマスに配置されていることと思います.赤色のマスに配置されているものは地元などで使用しましょう.基本的にこの大学の前半部分はこれらアイテムを用いてブーストをかけながら進めていくゲームです.レポートなどタスクが詰まってきたときは適宜使用していきましょう.
入学式とかは特に遅れても問題はないです.茶番なので後ろの席の方で見るといいと思います.
また,入試形式によっては入学前課題というものが課される場合がありますが,アレは家に電話が来るまでチギっても問題なかったので,おそらく無視で構わないと思います.
入学前に,生協PCというものを買わされるチラシが入ってきますが,アレの値段は7割が保証代だと思ってよいです.生協のPCは保証を買っています.また,スペックにつられて一番高いものを買うより,量販店や中古ショップの店頭などでキーボードの打鍵感を確かめてから買うようにしましょう.最近は便利なものでメルカリなどがあります.教科書なども必要なものがわかればメルカリなどで買える本も多いです.Amazonで保証付きのPCを買うのもいいですね.

・B1前期
フルコマ埋めましょう.フルコマ埋めましょう.(大事なことなので2回言いました)
この大学にはGPAという成績の平均値が存在して,それが高いと単位を多めに取れるなどの嬉しいことが起きます.
卒業RTAでまず必須なのが””単位””なので,これを取るためにアイテム欄のアイテムを用いてブーストをかけてGPAを上げてB3までに入室単位の全取得を目指すのが簡単な(簡単ではない)チャートです.
B1に限らずですが,前期はミチミチにスケジュールが詰まっています.逆に言うと,ここできっちりやっておけばまずそう失敗はしないでしょう.
(ここから各科目の思い出すシリーズ)
受けた講義を列挙し,内容を覚えているものだけ詳細を書いていきます.
・世界と人間 - 覚えゲーです.
・ベーシックイングリッシュa - 書く方の英語です.とにかく課題を出してテストの解答を埋めましょう,という月並みなアドバイスしかできない科目です.英語は入学以前の積み重ねにより大きく差が出る科目ですので,ここは単位を取ることだけ考えて,他のGPAを稼げそうな科目に集中するのもひとつの手段です.
・オーラルコミュニケーションa - 喋る方の英語ですね.私は多動が幸いしてなんとかB評価でした.この科目では何より”恥ずかしがらないこと”が重要です.中学高校で必死に良い発音を身につけようとしてバカにされたクソみたいな思い出は一旦ここでは(というより,入学以降は)忘れてしまいましょう.忘れた方がいいこともあります.
・健康体育I - 実技点は確か用意されていなかったはずですが,ちゃんと体を動かしておきましょう.前述のさまざまなアイテムを用いていると体がえらいことになったりしますので,ここで運動ポイントを稼いでいないと割と脳とかに来ちゃったりする可能性があります.通学がいい運動になっている方々については……うん……まぁ……がんばって!
・解析学I,同演習 - 高校の数3で履修した微積分をもう一回やる科目になります.英語と違ってここからでも割と巻き返しの効く科目ですので,ちゃんと追いつきましょう.ここでへばっていると後述する物理化学や電気化学,分析化学などで”なぜそうなっているか”ということがわからずに痛手を負う羽目になります.有機化学以外の化学では数学は必須です(逆に数学に立脚していない有機化学がどうして?という感じではある).
・線形代数学I - 高校の数Bで習うベクトルを行列として再履修する科目です.この講義に限ったことではありませんが,空き時間にGoogle検索を用いてなんとかする術を身につけましょう.
・物理学a - 課題が非常に重いです.また,B1の数理系科目には温情として再テストや基礎力向上講座などが用意されています.B1の履修科目数では再テストの時間を取ることが難しいでしょうが,ここで何とか食らいついておかないと確実に後で地獄を見ます.私はB1,B3,B3(2回目)と3回受けてやっとD評価でした.(内容的には,高校数学で解ける力学や電磁気学を学びます)
・生物科学(or淀川と人間) - よほど高校の頃生物や地学に自信がなかったという以外では淀川と人間の受講はおすすめしません.生物科学と地球科学は話も面白いですし”数理科学と教育”の単位になります.淀川と人間は卒業要件の単位に含まれなかった(はず)なので出来るだけ生物科学か地球科学を履修していきましょう.
・基礎情報処理I - タイピング速度ができれば基本Aが取れるかと思います.正直言ってこの科目の点数はいかに人生の早くからコンピュータに触れてきたかで決まるのでD評価でもいいと思います.
・応用化学実験基礎 - 計量,計測について学びます.レポートには誤差伝播と検索して出てきたことでもまとめておけばたぶんいけると思います.
・基礎化学演習a - 濃度の計算でつまづく人が多いと思われます.今は質量パーセント濃度を用いていますが,そのうちモル濃度という単位を使うようになり楽になりますので,ここで覚える濃度はここだけのものと思って頑張りましょう.元素の存在比などは各位Googleで検索してください.
・化学概論a,b - どちらが物理化学でどちらが有機化学か忘れましたが,物理化学と有機化学について学ぶ科目です.有機化学についてはアルカンのC10までをソラで覚えないといけなかったりします.割と有機化学はこの辺覚えゲー感が強いのですが,物理化学については相転移など今後の科目でもなかなか出てこない概念が出てきたりするので,あまりしっかり学んでも仕方がない構成になっています.とりあえずここは乗り切りましょう.量子数は正味ここでしか使わないのでテスト前の詰め込みでも構いません.
・キャリアデザイン - 途中で企業のお偉いさんが呼ばれたりする回があるかと思いますが,離席して河川敷を散歩するなどしましょう.評価欄が”G”なので大抵のことでは落とさないでしょう.

・B1後期
暑かったり寒かったりの続く季節になると思われますので,体調やメンタルの管理には気を付けましょう.後期は,各月の末に休みが少し増えだしますので前期ほど混んだスケジュールにはならないかと思います.各位あったかいものでも飲みながらしばし休憩するといいかと思われます.
(ちなみに筆者は大学の文化祭というものに一切出たことがない)
(ここから各科目の思い出すシリーズ)
・文章表現基礎 - レポートに使う文章の書き方を学びます.正直言ってレポートの書き方はレポートを書いて学ぶしかないのでレポートを書いていく上で試行錯誤してみましょう.本を読んだり,ブログを書いたりして文章に慣れていきましょう.この科目は教員独自の文章の書き方を押し付けられる印象が強かったので,適度に合わせながらいいと思ったところだけ吸収する,という使い方で行きましょう.
・ベーシックイングリッシュb
・オーラルコミュニケーションb
・健康体育II
・解析学II,同演習 - 微積の中でも積分について学んだ記憶があります(捏造された記憶かもしれない).区分求積法に注意しましょう.他は高校で深くやっていればそこまで苦労する積分でもないはずです.
・物理学実験 - この科目は学籍番号によって前期に受けるか後期に受けるか分かれていて,前期に受ける人は地獄を見る羽目になると評判の重たい科目です.しかも前述の英語科目と同様に高校の校則のような謎ルールを課されるため,端的に言ってクソ科目と言っても差し支えないでしょう.内容はとても面白いし,レポートも書き甲斐のあるいい科目なんですが,課題がクソ重いのと謎ルールのおかげで全体的な評価としては”受けなくていいなら受けない方がいい”となってしまう勿体ない科目になっております.まぁレポートはチーム内で持ち回りなので実験やアルバイトと被らない様にうまく調整しましょう.最悪金ないし何かの対価を払ってチームの仲間にやってもらうのもアリです.
・物理学b - 力学について学びます.ここで物理学aと教員が同じだった人はラッキーです.履修登録の際に自分の受ける物理学aとbの教員が同じ人か確認して受けるかどうか判断したらいいと思います.内容的には結構難しいです.
・地球科学 - 話も面白いし点数評価も割と甘めかつ課題も他の科目に比べるとほとんどないので,積極的に受講しましょう.余談ですが,ここまで来て生物科学と地球科学を履修すると,年次が上がっても後述する”環境生物学”や”地球システムと人間”などでも単位が取りやすいです.この科目でしっかり勉強しておくと実質将来の単位が約束されたようなものなのです(この科目を実質1.5単位と考えてもよい).
・基礎情報処理II
・PBL - チーム分けが変わった上に謎のディスカッション回が設けられているだけで,普通に実験です.おそらく,他の学科ではPBLが自由参加なので誰も参加しないからここに設けられているという話でしょう.シラバスでカテゴリを見て卒業要件にないなら特に受ける必要がないと思います.
・基礎化学演習b
・無機化学I - 炭素以外の元素について学ぶ科目です.化学Iとつく科目は必修なのでめちゃくちゃしっかり勉強しましょう.この科目では元素の他に結合についても学びます.電子配置がまずアルファベットと数字で表されることに慣れましょう.化学概論の物理化学の方が無機化学と物理化学に分かれたような内容になっています.
・物理化学I - 化学をやっていく際に必要な数式とかそういうものが出てきます.化学熱力学と称される内容は化学概論で行いましたが,ここではそれを更に深めていくといった内容になっております.ここでボルツマン分布を教えてもらえなかったことに未だ恨みがあります.詳しい説明は省きますが,系をボルツマン分布で記述したほうが圧倒的に扱いやすいケースなどが割とあって,自分は独学でボルツマン分布を用いるとよいことに気づきめちゃめちゃ恨みました.まぁ実際に存在するものを確率的に記述するのはどうなのか,という思想があったのか単純に舐められて教えてもらえなかっただけなのかはわかりませんが,恨み言はこの辺にしておきます.
・有機化学I - ハロアルカンやアルケンについて学びます.有機化学が本格的にスタートしましたね.命名法はきっちりやっておきましょう.また,基本として”ハロゲンは炭素よりデカい”ということを体に染みつかせましょう.あと,アルケンの二重結合はマイナスの電荷を帯びている,ということもわかっているとスムーズにわかりを得られると思います.

・B2前期
さて,地獄の前期2回目です.しかし,早い人であればこのあたりからニコチンやアルコールなどが緑色のアイテム欄に追加されていることと思います.適宜使っていきましょう.妖精さんを召喚してレポートをやってもらうなどもアリだと思います,召喚の方法については各自深めてください.
また,このへんから有機化学が本格的に大学の内容にシフトしていくものと思われます.
ここで厳しく(骨格構造式が全く理解できない,など)なったらまずは学生課に相談してみましょう.アイテム関連で失敗したときも学生課に相談するのが手っ取り早いかと思われます.
アイテムの上手な頼り方を教えてもらえる手筈がトントン拍子で整っていったりします.
(ここから各科目の思い出すシリーズ)
・美術史 - 仏像や西洋絵画などの問題が出ます.この辺の所謂文系科目,というやつは興味で選んだ方が絶対に点数につながります.まかり間違っても友人の受けている科目だからと雑に決めてはいけません.GPAに響きます.
・文学 - 浦島太郎などが教材として使われています.浦島太郎ひとつとっても様々な解釈が存在する中でどのように考察していくか,などを学びとても面白かった記憶があります.受けたの3年前だからもはや遠い記憶の彼方ですが…….
・工学コミュニケーション英語基礎a - 喋る方の英語ですね.こちらは多動でなんとかしていきましょう.落ち着いて考えるのは下のキャリアイングリッシュです.
・キャリアイングリッシュIa - TOEICの攻略方法を学んでいく授業になっております.TOEIC,B1とB2は確か無料で受けられたはずなので雑に受けておきましょう.たしかベーシックイングリッシュの単位認定要件にもなっていたはずなので,受けるだけは受けておきましょう.解きたかったら解いてもいいです.さて,TOEICにはリスニングパートとリーディングパートがあり,リスニングは完全に慣れです.単語の語彙を増やすために覚える際に声に出して読むといいでしょう.最近はGoogle翻訳の音声ボタンを押すとブラウザから音が鳴るなどがあります.検索欄からだけだったかな?
・微分方程式I - 名前そのまんまです.詳しくは私が書くよりGoogleで”微分方程式 解き方”等の検索をかけたほうが早いでしょう.
・応用化学実験A - たしかLambert-Beerの法則を用いたオルトフェナントロリン鉄の含有量測定が出たはずです.応用化学実験Bと内容が頭の中でごっちゃになっている可能性もあります.まだ再結晶やカラムクロマトグラフィーは習わなかったかな?これは応用化学実験Cか…….
・基礎化学演習c - このあたりから有機化学が本格的に加速していきます.この学科の演習は本当に演習なので(大学が全体的にそうか),プリント1枚渡されて終わったら帰っていいよ,などもザラです.Grignard反応,Wittig反応などについての演習です.基質が難しいだけで波線で官能基を切って書いてみましょう.結構解けたりします.カルボニル全般としては1,4-addition,Michael付加,環化……などキリがありませんね.マクマリーの章末問題をきっちりやっておけばそこまで苦にはならないはずです.筆者はこの科目の評定がAだったことを未だに抱えています.
・応用化学演習a - こっちが有機だったかな?物理化学だっけ?たしか,この辺で系をBoltzmann的に表現することを習ってこれをはじめから教えておいてくれよ,と思った記憶があります.高分子についても少し触れたはずです.また,この科目は次年度のアセスメントテストに向けた内容が非常に多いです.確か9割が演習でやった内容です.まあ後述しますが,アセスメントテストは再テストあるからそこまで気にせんでもよいというか,何回受けられるかわかりませんが9割受かります.ここのレジュメは特に重要なので各位保存しておきましょう.
・無機化学II - 結合するときの分子軌道がどうなっているかについて学びます.また,わけのわからん元素にどれだけイオンがつくのか,またその結合次数はどんくらいありますか,などが問われます.これも確か必修でしたね.必死で覚えましょう.おすすめの方法は1週間前くらいから覚えてないところを潰しながら演習していくスタンダードスタイルです.結局こういうのってスタンダードをスタンダードにやれる人が一番速いし勝率高いんですよね.
・物理化学II - 化学熱力学の中でも進んだ内容をやったはずです.演習と内容が揃っているのでこの辺は勉強が楽になっていると思います.教科書周回が一番手っ取り早いです.特に物理化学は数式で統合されているので,別解という抜け道もあるんですよね……まぁ,それも変数がどれだけわかってるかによるんですが.
・有機化学II - これも演習と同じです.特にカルボニルだったかアルケンだったかアルコールだかをやります.マクマリーやっときゃ事足りる話なのであまり深く書きません.自分が忘れてるのもあります.
・分析化学I - 滴定です.中和滴定の量とかを求めさせられます.こういう高校でどんだけ勉強したかで決まる科目ってあまり好きじゃないんですよね.まあそういう個人的な感情は置いといて,これも教科書周回です.確か滴定は実験にも出てきたはずなので,そこも含めて学びを回収していきましょう.単位を取り終わったら忘れても生きていけます.後述する分析化学IIの内容とこの分析化学Iの内容に全くつながりがないので.
・複素解析I - これも高校のどんだけ勉強したかゲーですね.まぁこの科目は最悪大学から履修してもなんとかなります.余談ですが,高校までの積み上げが問われるタイプの授業は積み上げてない場合できるだけ避けていきましょう.わざわざ不得意なフィールドで戦う必要は一切ないです.授業の内容としては,オイラーの式(e^x=cos+isinのアレ)を覚えておけば大概大丈夫です,Iまでは.

・B2後期
ようやく大学生活にも一息つけるくらいの季節になってきました.このあたりは大学生活で一番暇な区間になっていると思われます.このあたりで文化祭などに出てみて大学生活を謳歌するのも悪くないかもしれません.また,何か自分だけの課外活動をやってみるのも面白いと思います.授業の内容的にもB2後期が最も楽な構成になっており,一息つくチャンスです.本当に.むしろここで休んでしまっておかないと後が大変なことになるかもしれないというレベルです.また,授業が楽ということはコマを埋めておくと卒業の距離が短くなるということで,一息つけるレベルでぐっと力を込めて授業を入れておくのもアリです.
(ここから各科目の思い出すシリーズ)
・経済学 - 経済の中でも需要と供給について学びます.というより皆さんこの授業は中身より教員が好きで受けてるんじゃありませんか?経済学,内容も面白いですよ.今になっては結構忘れていますが…….自分はこの頃保険数理に興味があり,その流れで後述する確率と統計Iを受講することになりました.経済学は突き詰めていくとアインシュタインとか確率関数とか出てくる(もはや物理学の範疇)ので好きです.
・国際関係論 - 基本的に後述する中国語と現代中国事情の前哨戦と捉えてもいいでしょう.何しろ教員が全く同じですので.経済学含め,”世界と人間”と教員を揃えておくとよいでしょう.
・工学コミュニケーション英語基礎b
・キャリアイングリッシュIb
・微分方程式II
・応用化学実験B - 錯体の実験とかをやったりします.このあたりの内容はっきり言ってほぼ忘れてるんですよね…….忘れているってことは逆説的に”覚えていなくてもなんとかなる”ということです,皆さんもその場しのぎでなんとかしましょう(投げやり).
・応用化学演習b
・応用化学演習c
・物性化学 - 金属の曲げ強度などを計算したりします.また,自由電子がどのように流れるのか,結合などについても勉強したりします.実質無機化学の延長と捉えていいでしょう.フックの法則などの計算も出てきたりするので,1年次の物理学aを復習しておくとわかりやすいかもしれません.
・有機化学III - カルボニルについて勉強したはずです.マクマリー中巻の演習を周回しておくとすぐ理解できると思います.
・錯体有機金属 - とにかくわけがわからないと思いますので,どのように点数が決まるのかしっかり固めておいた方がいい科目です.物性化学や分析化学,無機化学,物理化学でも学ぶのですがクロムと銅の電子配置に注意してください.クロムor銅の電子配置はアセスメントテストでも出ます.3d軌道の対称性,と考えておけば基本忘れないでしょう(少し難しい内容かもしれません).

・B3前期
さて,この頃になると就活や院進など,次の進路について考えだす人も出てくるのではないでしょうか.生憎,筆者は就活も院進もしていないので何も言えることはありませんが…….それでも,就活なら就職課にアポを取ってから行きましょう.院進したい人は,ここまでRTAが成功している人なら面接のみで院進が可能だったはずです.院進しておくと研究室選びの際に優先的に希望を通してもらえるシステムです.院進していないのになぜこんなに院進に詳しいかというと,自分もRTAして院進をキメようと思っていたクチだからです.コロナに撃ち抜かれてストゼロに溺れる羽目になってしまいましたが……たしか,ストゼロがまだ不味かった時代の頃です.日に1Lくらい飲んでいました.そりゃすべてを台無しにするよね…….
(ここから各科目の思い出すシリーズ)
・中国語コミュニケーション - オンラインならかなり楽な単位だったのですが,現時点では通学必須なため割合難易度が上昇しているかもしれません.まず中国語の数字の読み方,自分の大学と学科を中国語で書けるようになる,中国語の基本的な挨拶を覚える,また中国での常識的な振る舞いを覚えておけば単位は降りるでしょう.基本的に買った教科書を読み込んでおけばそこまでプリントを必要としません.なぜならプリントにしか書いてない内容がほとんどない最高の授業だからです.また,英語と違い全員のスタートラインが同じという点でも語学の中でも受けておいた方がいい科目上位に入ります.入学時点で私は英語の授業を諦めてB3で中国語を履修して語学の単位を埋める計画を立てていました.
・確率と統計I - 物理化学を専攻するなら受けておいて損はない授業です(物理化学の性質上,系を確率的に表す場合があります.統計力学とも呼ばれる範疇に入りますが).また,後述する分析化学IIでは確率と統計Iで習うような内容が出てくるため,ここである程度理解を得ておけば分析化学IIで初見の概念でもなんとなく少しづつ理解できるようになります.基本的には正規分布(Gauss分布,Gaussianとも),Poisson(ポアソン)分布,などが範囲だったはずです.
・アセスメントテスト - 先述した演習のプリントが大活躍するときです.基本的に必修科目からの内容がほとんどor100%だったはずなので,プリントの問題を裏紙に写経して何も見ずに解くなどしていくとほとんどの人が一発で受かるはずです.ダメだったとしても再テストがあるんでなんとかなります.あきらめずに食らいついていきましょう.
・応用化学実験C - 再結晶とカラムを学んだあと(分液とTLCもここかな?)Williamsonエーテル合成(基本的にはSN2反応)とAldol反応とGrignard反応をやります.Grignard反応の考察には空気中の水分が試薬を失活させたおそれがあるとでも書いておけばいいでしょう(普通はAr置換下で行うので……).Aldol反応は大概うまくいきます(うまくいく基質でやっているので).最近はそこまで時間がないのかな?同期の他のチームに聞くと,Aldol反応の再結晶までは時間が足らずやっていないみたいです.手際よくやって再結晶まで行くと全工程での収率を計算できるのでレポートが書きやすいです.
・化学工学I - 流体と熱の移動と熱交換と乾燥です.数式ゲーですが期末テストには持ち込みの代わりに教科書のコピーが解答用紙と一緒に配られます.期末テストは例題の数字を変えただけの問題だったりしますので,例題の解き方のページを見ながら解きましょう.100分以内に写経するだけみたいなもんです.自分は乾燥空気による熱交換と乾燥がどう頑張っても理解できなくて,正直写経で助かった面もあります.ただし写経だからと舐めて準備を怠ると全く解けない,なんて事態にもなりますので結構要注意科目です.
・化学英語 - 論文の読み方を学ぶ授業です.基本的に落とす人はほとんどいないように作られているので,何よりもまずこの授業を入れましょう.招聘されたネイティブの先生とは学生証を当てた後軽く挨拶しとくと好印象です.内容的には,ネイティブの先生,無機化学,高分子化学,と続くのですがネイティブの先生のテストは基本的に選択肢や穴埋めなどの簡単な内容でした.無機化学の先生のテストは塩の名前を英語で書かされたりして結構ややこしいです.文法上英語の教科書と論文や学術書では英語の表現が違ったりするので,積み上げがない人ほど逆に強みになるかもしれません.無機化学の先生はc-learningで重たい課題を出してくれるのでちゃんとやりましょう.高分子化学の先生は感想を提出するだけです.
・量子化学
・電気化学 - まず電池です.ボルタ型電池とイオン化傾向くらいはわかっておかないと結構むずかったと思います.2年前にギリギリで受かったので自分は今となってはもう何もわかりません.
・有機化学IV - 化学英語と同じく3回毎くらいに先生が入れ代わり立ち代わりですので,オンラインだったときは末尾3回くらいチギったまま合格した記憶があります.基本的にマクマリー下巻に記載の複素環について学んだあとは研究室特有の内容をやります.この辺りに差し掛かってくると実質宣伝みたいな科目は結構多くて,わからずにいても割と点数くれたりするのでお得だったりします.
・有機立体化学 - 1年次に化学概論か何かで学んだFischer投影式が再度出てきたりします.わけわかんねーよという方は割と受けなくてもなんとかなったはずです.面キラルなどの概念もありますので,その辺で点を稼ぐなどしてもよいでしょう.
・無機合成化学 - シリコンの作り方などをやっていた気がします.この授業に限らず,途中で切っちゃったり休学中に忘れていてここに書けるほど覚えていない授業が割と多いです.
・基礎高分子化学 - たしか前期はわけのわからない計算などは出てこなかったはずです(後から資料見直してわかったんですが分子量の計算だけややこしかったと思います,各位検索しておいてください).基本的な高分子の骨格構造式を書けるようになったり,ラジカル開始剤などの構造式が書ければ十分だったと思います.ラジカル反応については後期で触れるのかな?良いpdfなどをネットでさくっと探して読み込んでおきましょう.海島(房状ミセル)構造とかガラス転移点Tgとかもざっくり検索したりなどの予習ができていると楽になります.専門科目は検索ゲーです.
・固体化学 - キーワードとして,ミラー指数,ブラッグの法則,ホットインジェクション法などがあります.毎回のレポートはしっかり出しましょう.毎回のレポートからそのまんまテストに出てきたりします.というか結晶格子とか以外はそのまんまでした(説明系はかなりそのままだった).
・分析化学II - 分析化学IIと銘打っておきながらIとほぼ関係ない内容を学びます.Iの内容を丸っきり忘れていてもC評価は下りてきます.また,後半にさしかかるにつれ統計学的内容が出てくるので,その辺をきっちりやっておくと効果的です.環境計測でも確率統計は出てくるので,この辺は”同じ半期に履修する科目は教員の部屋が近いところ同士で揃えておいた方がいい”です.揃えておくと自然に内容が被ってきて半期スパンで見た場合の勉強量を減らしながらより深い理解を得ることができます.非常に効率的ですので,できるだけ受けるときは教員の部屋が近い同士で揃えておきましょう.
・分子構造解析I - IR,HNMR,CNMR,MSについて学びます.最終目標はこれらを用いて化学式から構造の同定を行えるようになることです.正直言って超難関科目ですので受講しない方がいいと思います.受ける人は命名法をきっちりやっておきましょう.命名法で減点されたりしたらたまったもんじゃありませんからね.
・環境計測 - 環境計量士の試験対策科目です.危険物取扱法などの科目も存在しますね.自分は受講したことがありませんが…….まずテストに1~3回で学ぶ法令は出ません.レポートにはNOx測定器の概要と光電子増倍管の説明を書かされます.図書館の公害史コーナーの近辺に良い参考文献があります.各位図書館を有効に漁りましょう.
・資源化学 - 石油の採掘方法,備蓄資源の計算,また石油製品についての各種変換などを学びます.後述する有機工業化学の前哨戦みたいな科目で,有機工業化学を詳しく学ぶ前にまずはその有機化合物がどこから採れるんでしょうね~,といった内容です.フィッシャートロプシュ法とか出てくるので,石炭化学大好き!みたいな変人は受けておくといいです.逆に知っていることしか出てこなくて眠たくなるかもしれませんが.またこの科目は教員のトークが面白かったりします.自分が受講したときはイギリスの話なんかが出てきて,ブリテン大好きオタクとしてはウワ~ってなりましたね(個人的な感想です).
・生活化学 - 生活の中に潜む化学を学んでいきます.レポートが確か”身の回りの製品についてそこに潜む化学について書いてこい”みたいな内容だった覚えがあります.授業の内容としてはテルペノイドが主です.後述する生命有機化学でもテルペノイドをやったりします.かといってテルペノイドばかり勉強していると痛い目を見るので,余すところなく網羅的に全ての範囲をきっちり勉強しておきましょう.
・ベクトル解析
・線形代数学III
・応用数学I - フーリエ変換周りをやっていきます.積分ができないと詰むので必修でない限り受講しない方がチャート的には楽です.単位に余裕がないとか興味があるなどの理由がある場合は別です.真面目に最終回まできっちり受けてきっちり落としました.
・環境生物学 - 生物学の中でも群集についてやりました.この辺教員によって違いますが,まあ全員スタートラインは同じはずなので気楽に受けましょう.ハミルトンの法則とか面白かったですよ.生物の互助活動って数式で表せるの!?みたいな驚きがありました.

・B3後期
ここまでRTAを最速チャートで走ってきた場合,授業がほぼないということになるでしょう.
毎年の履修ガイダンスで貰える授業予定表にもB3後期は授業がほとんどない,というような形になっていたはずです.しかし,RTAを最速チャートで駆け抜けられる人間はそう多くないため,大概の人はB3後期まで授業があると思います.アセスメントテストなどがうまくいっているとこのあたりからプレ配属が決定しだしますね.研究室選びですが,できるだけ自分のやりたいところに全ツッパしましょう.たしかランキングみたいなものをGoogleフォームで提出させられたはずです.しかし,作業量の多い研究室に行きたくないという要求もあるでしょう.大丈夫です,卒論で留年はまずありえません.重ねて書きますが,単位要件を満たしているかの方がよほど重要です.極論を言えば卒論なんてどうとでもなります.アレは自分がどこまでやりたいかの突き詰めみたいなものです.黒い研究室に配属された場合,黒いということを周りに吹聴するなどの手法を採っていきましょう.学生課とかがいいかな?まあ,高分子とか全合成は忙しそうですね…….
(ここから各科目の思い出すシリーズ)
・英語プレゼンテーションb - 今受けている授業です.全然思い出すシリーズではなく,現在進行形です.筆者と教員ともう一人という非常にアットホームな授業になっております.受講者が少ないからかもしれませんが,非常にゆるい雰囲気で授業が進んでいます.かといって何もしないかというとそんなことは一切なく,課題が少ないのみで(プレゼンの原稿は自分で書くのでその週のみかなり密度が高い)授業中は割としっかり忙しい科目になっています.また,ゆるい雰囲気の中でも実用性に満ちたプレゼンのテクニックを学べるので,これを読んだ皆さんは機会があればぜひ受講してください.マジで歴代最高楽しい授業まであるのに受講者がいなさすぎて途絶えてしまいそうなので本当に受けてください.楽かと言われても楽と答えられる上,学べることは非常に実用的です.
・中国語と現代中国事情 - 今受けている授業2です.第3回までくらいは前期中国語コミュニケーションとほとんど同じ内容です.中国語で数字,大学,学科,家族の三人称…….中間テストでびっくりしたところといえば教科書の天安門の説明とかそこは復習しないよ~!!というところが出たくらいですね.あと聞き取りをマジで練習しておいてください.普段の授業で何気なく解いているつもり,解けているつもりでいてもテストになると急にできなくなります.特に金銭の単位で百,千になると途端に難しくなります.さらに時間単位などが出てくるともうわけわかめです.期末テストが今からかなり心配です.
・工学倫理 - 倫理っぽいことを書いておけばA判定が自動的に下りてくるはずです.インターネットで倫理を学んでおけば割とどんな答えが求められているか容易に想像がつくはずです,
・確率と統計II - 確率と統計と銘打っておきながら検定をやります.しかし,検定の素地には確率と統計Iの内容が必要になってくるので,IIだけ受けようとするのは少し難しいかもしれません.同じ数学系科目なら……いやここが一番簡単かな……解析学とかの取り漏らしとかを再履修するとかでない限り…….
・応用化学実験D - ここでは今までと打って変わって無機化合物の吸着理論や高分子合成の実験などを行います.自分の時は半分オンラインだったので,吸着理論だったのかもしれませんね.しかしながら,物理化学の領域において計算から推論を立てるというのは非常に強力な手法ですので,習得しておいて損はありません.通学が必須になった現在でも,ちゃんとExcelなりgSpreadなどを用いて基本的なタスクを効率化しておくことはこの授業や卒論執筆時のみならず社会に出ても役立つスキルです.マジで言ってます.文章がどことなくちょっとおかしい接続になるくらいには熱がこもってます.
・情報化学
・分子分光学 - Lambert-Beerの法則から始まり,教員独自のプリントによってどんどん物理学,物理化学,統計力学にハマらされていきます.初回にVoltzmann分布の離散性について学べたりします.筆者はこの1回目のプリントを未だに覚えていて,分布の頂点を繋いで関数みたいに書いちゃったのでここで離散的と連続的の違いを体感的に学習した記憶があります.あと,後述する生命有機化学と同じくしっかり受けてしっかり落として留年するきっかけになった科目ですので,少しの恨みみたいなものはあります.
・高分子化学 - ラジカル重合について学びます.あとSP値とか今となっては謎の計算ばかりやらされます,マジで高分子は楽しいんだけどド忘れしました,皆さんもこうはならないようにしましょう.高分子はその物理学的特性からよく確率統計と絡められることの多い領域です.ケージ効果とかやったのを思い出してきました.アレとかまさに確率の減少そのものなので…….あとラジカル重合の4段階の反応機構は完璧に書けるようになっておきましょう.ここは企業がpdfを配布していたりするので有効活用していきましょう.高分子,結構企業の出してるテキストが優秀なので教科書と合わせて勉強するとかなり点の取りやすい科目になっているかもしれません……(高分子という領域自体が前年度までとは全く違う未知の概念なので,全員のスタートラインが同じということも影響しているかもしれません).
・分子構造解析II - 環電流効果とかの話がされます.正直前述の分子構造解析Iよりかなり楽な造りになっており,分子構造解析Iは割と受けなくてもこの科目はなぜか通ったりするので,IIだけ受けるも全然アリな科目です.
・有機工業化学 - 前述した資源化学からはさらに進歩し,実際の製品の構造やそこに持っていくまでどういうプロセスを経るのかを学びます.筆者の受講した年度と皆さんが受講するであろう有機工業化学は多分教員が変わっているので全く別物の授業になっているかと思われます.何やら無限に反応機構を書かされるとかなんとか.
・生命有機化学 - 超難関科目です.生物,特に塩基配列とかに興味がない限りは受講するのはやめておきましょう.テルペノイドの範囲をガッツリ勉強してテストに臨んで塩基配列の問題で爆死したのち留年が確定した嫌な思い出が蘇ってきました.本当にやめておきましょう.
・地球システムと人間 - B1後期で地球科学を受講した方はぜひこの科目も受講しましょう.前述した中国語と同じく,前半はほとんど地球科学と同じ内容になっています.地球科学のレジュメが残っている場合,それを用いて予習すると非常に効率よく点を取れる科目になっています.内容的には断層や地層の説明が主です.またどのようなメカニズムで断層が生じるのか説明できるようになっておくと効果的な学習と点数に繋がります.

・B4前期
さて,ここまでくるともう卒業確定みたいなもんです.なぜかというと,この大学は卒論で落とされることがないので,気楽に書いていきましょう.ここまで来て授業を余らせている(=卒業要件が足りていない)人は再履修で埋めましょう.ここまで書いておいてなんですが再履修になったとしても教科書やレジュメは捨ててはいけません.あと,再履修は卒業要件ギリギリで取るのではなく何個か多めにとっておいた方がよいでしょう.ギリギリで取るとどれか落とした時に卒業要件が足りなくなるだけでなくそれに付随するプレッシャーがとんでもないことになりますので.また,内定がない人は内定に向けて動いた方がいいと思います.条件が悪いとこでもなんとか内定を得ておくと卒業後の金策に困りません.卒業後の金策がしっかりしていると転職でもなんでも選択肢が大幅に増えます.私はここにきて取るはずだった単位が休学によって全く取れていないという状況になりえらいことになりました.そういうときは指導教員に相談するのがよいと思います.卒論執筆開始を後期スタートに遅らせてもらうなどの対処をしてくれると思います.卒論より単位の方が大事です.卒論は指導教員の裁量でどうとでもなりますが卒業要件の単位は教務課により管理されているために取れていないとどうにもならないからです.

・B4後期
ここから卒論が過熱していくと思います.国際研究セミナーで5限まで居残りになるなどの厳しい状況が発生するかと思いますが,ここは各位情報を得て国際研究セミナーを単独で行っている研究室をうまく探して,最悪フルチギりするなどの選択肢もあります.国際研究セミナーは要旨さえ出していれば単位は降りるはずです.ゼミに単位はありません.ただ興味があるなら行けばいいと思います.ここまで来て単位がないのであれば授業日だけ出るようにしていけばよいでしょう.内定がないならそっちに動くのもアリです.アルバイトをしているなら,バイト先の人に卒業後正社員になれないか聞いてみるなどしてもよいです.自分の興味のある内容のバイトをしているなら,またその内容について深く考えることができるなら尚更アルバイト先の人に正社員登用制度について質問してみましょう.何回も書きますが,この大学は単位さえ取れていれば卒業は可能です.指導教員,学生課,等々と連携を取りながら卒業へと最短で向かっていきましょう.RTAに失敗したとしても,チャートを変えて最善のタイムを出しましょう.

・RTAに失敗してしまった者たちへ
一番書きたかったのはここです.自分も,コロナに撃ち抜かれなければギリギリストレートで卒業できていた人間として,ここは何としてでも書いておきたかったんです.この記事を書いた一番の理由でもあります.B2前期の項でも書いたように,何か悪い変化を感じ始めたらすぐに学生課に行き悩みを相談しましょう.RTAに失敗しても,したとしても,まだ道はあります.学生課に相談すると,悩みの分類によって振り分けられる先が違ってきます.単位関連のことなら教務課に振り分けられるでしょう.もしそれとは違い,個人的な悩みであれば,大阪工業大学には幸運なことに学生相談室でカウンセリングを受ける選択肢もあります.精神科のカウンセリングとは違い健康保険もいらず無料で受けられるので迷わず受けましょう.また,日頃から悩みを言語化する癖をつけておくとよいでしょう.悩みを具体的に考えられるようになり,解決への道のりがぐんと短くなります.カウンセリングで話した内容が違法な内容を含む話であっても通報はされません,秘匿されますので迷わず話してみるべきです.解決についてカウンセラーの方々がともに考えてくれます.悩みがどうしても解決しない類のものであった場合,休学するのも一つの手です.特に新型コロナウイルス感染症が流行した2020年春のような事態がもう一度起こってしまった場合は迷わず休学を打つべきです.これは悩みというよりどうしようもない突発的な事態,といった方が適切かもしれませんね.休学はなんと5万円ほどで可能です(半期).半年にかかる授業料を考えると破格のお値段なので,来期が不安である場合は迷わず打つべきです.打つべき理由が金銭的なところにもあります.ただし,休学中にも復習程度の勉強は続けておいた方が(圧倒的に)よいです.復学したときに基礎が抜け落ちた状態から再スタートを切るのはとてもしんどいので.

RTAに失敗しても,クリアーすることの方がよっぽど大事です.また,大学生活の如何に関わらず,生きているとさまざまな困難が襲い掛かってきますが,生きていることの方がよっぽど重要なので,なるべく死なないようにしましょう.そのためには休むことも一つの手です.

・謝辞
5年間文化祭などにも一切出ず大学関連の課外活動に参加してこなかった自分に大学関連の課外活動を行う機会を設けてくれた大阪工業大学情報科学部所属のAz.氏に最大限の感謝を.また,工学部応用化学科に入学した面々には自分のようにはならず,応用化学科卒業RTAを成功させてほしいという願いを込めてこの記事を締めさせていただきます.

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