最初に
バズリそうなタイトル付けたかっただけす。すいません。スイマソン、マイクタイソン、マイケルジャクs
軽く自己紹介
webエンジニアとしては7年目ぐらいです。
今回の記事では
私自身が、webエンジニア3年目ぐらいの時に陥った罠と、その時の解決方法について書いていこうと思う。
少しビジネス寄りの話になってしまいますがご了承ください
時は遡り。。。
webエンジニアになって3年目の夏。。。
私は3年目ということもあり、
webフレームワークを手足のように扱え、トレンドのフロントエンド技術も抑え、開発の速度も上がり
どんな機能も作れるぜ、私に作れないものはない、どんとこい超常現象、五条悟とは私のこと。
といった状態でした。
そんな中、開発していたサービスは既存ビジネスモデルのDX化でした。
DX化とは
DX(デジタルトランスフォーメーション)
デジタル技術を活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを変革すること
今回の例は、既存のアナログなビジネスモデルをwebサービス化にしました。
昔は株券を証券取引上で買ってたけど、今はネットで買えるよね。みたいなサービスだと思って
登場人物紹介
私
自称最強エンジニア、開発系のことは大体できるようになったイキリーマン
PdM
若きPdM、最新の技術トレンドに詳しく、イケてるサービスを作りたい
ユーザー
実際にサービスを使ってもらっているユーザー
ある日のMTG
私
「うーん、私の考えた最強の機能、リリースしたはいいものの、全然使われてへんなぁ」
PdM
「ほならユーザーインタビューしてみよか」
ユーザーインタビューとは
サービスに対する意見をユーザーに直接聞く
今回のインタビューでは、使ってくれているユーザーを自社に招いて
実際にサービスを操作している画面を見ながらインタビューを行った
ユーザーインタビュー開始!
私
「先日リリースした最強機能ですが、なぜ使われていないんですか?」
ユーザー
「うーん、そもそも紙ですら難しくてでやりかたのわからない業務だったんだよね。
今までは専門の人に任せてたけど、とんでもない値段がかかってたから、今回webサービスでそれが完結するってことで使ってみたけど、結局使い方がわからなくてね」
私
「ではどのような機能であれば使いたくなる、使えるようになりそうでしょうか?」
ユーザー
「そうだねぇ、もっと直感的にわかりやすくなっていれば使うかなぁ」
ユーザーインタビュー後
私
「直感的にかぁ、今の機能は確かにボタンの位置が分かりづらかったり、入力して欲しい項目が分かりづらかったり、使いやすくはないよなぁ」
PdM
「そうやねぇ、フロントがダサいなぁ、項目が多かったりごちゃごちゃしていて分かりづらいなぁ、私さんはreact使えるみたいやし、そこら辺のUXの改善やってみよかぁー」
UXを改善した機能をリリース
直感的に分かりやすくを意識し、フロントエンド技術も取り入れ、フォーム周りもスッキリさせ、
入力がサクサクと進むような、超おしゃれハイパー最強リッチデザインの機能にアップデートしました。
私
「はぁ はぁ、めっちゃ大変やったけどUX改善したで!これなら完璧に使えるやろ!!!なぁ!!!!?!!めっちゃオシャレやし分かりやすいで!!!!トレンドの技術やで!!!なぁ!!!」
PdM
【悲報】利用率伸びず
私
「ぐにゃあー、どうして!酷すぎる!死んじまう!」
再度ユーザーインタビュー.....
私
「なんで使ってくれないんですか!泣」
ユーザー
「確かにオシャレですごいかっこいいサービスだけど、そもそもアナログな業務もわからんねん、オシャレになってるけど、このXXXXってフォームには何を入れればいいかわからんねん、XXXXって言葉の意味もわからへん、ワイはそのレベルや」
私
「えっ」
結果的に。。。。
複数の顧客インタビューを行い、入力を行えてないユーザーの大半が
現在のアナログな業務ですら行えていない状態だった。
結果的にはフォーム自体はシンプルにし、入力項目それぞれの説明を直接書くことで利用率は向上した。
具体的にはこんな感じで全ての入力項目に長い説明を追加しました。
原因と対策
原因
- 技術力が上がり、新しい技術を実装するのが目的になっていた
- 革新性の高いプロダクトということでPdM含めチーム全体でダサいUI UXになるのを毛嫌いしていた
- ユーザーインタビューで出てきた課題の表面だけしか見えていなかった
- 結果的に顧客ファーストではなく、技術ファーストになっていた
対策
- 技術を念頭にするのではなく使ってもらう顧客を常に考えるべき
- 革新性が高ければ高いほど市場にないということ、導入段階では使い方等のフォローは必要
- ユーザーインタビューではユーザー自身も課題がわかっていない可能性があるため、入念に行う
- 顧客ファーストで行う。不必要な機能は実装しない
まとめ
エンジニアとして経験を積んでいくと、知識も技術力も増え、できることが増えます。
それに伴い、やりたいこともたくさん出てくるかと思います。
しかし、サービスを開発するエンジニアとして考えるべきことは、
技術をどう使うかではなく、どのように提供するかです。
顧客が求めているものは、必ずしもリッチなUIや派手なデザインに限られるわけではない。
ユーザーインタビューを通じて顧客の声に耳を傾け、彼らが抱える、本当の課題を考えることが重要です。
私たちエンジニアは課題を解決することにフォーカスすべきであり、技術やデザインはその手段に過ぎない。
以上が私が経験した罠と教訓でした。
技術力の向上も大切ですが、常に顧客の価値提供を念頭に置くことも大事! 坂東は 英二