TL;DR
タイトルの通り。
AWS 簡易見積ツール において、月あたり100%使用率の場合、30.5日として計算されている
きっかけ
たとえば、EC2インスタンスの使用量は以下の4種類の単位から選べます。
- 使用率/月
- 時間/日
- 時間/週
- 時間/月
私は普段、月額の見積りで、値:100
単位:使用率/月
を入力していました。
ツールを使って見積もった月額について、「1カ月って30日分ってこと?」とツッコミを受けたので、調べてみることに。
調べたこと1
以下のように計算すれば、1カ月は何日分の料金か分かるのではないかと仮定しました。
(100%使用率/月の金額) / (時間料金 × 24) = (?)
東京リージョン, Linux, オンデマンドの料金で、各インスタンス(面倒なのでt2のみ)について求めます。(2018年5月16日時点)
タイプ | 月額(ツール) | 1時間料金 | 月額は何日分か※ |
---|---|---|---|
t2.nano | 5.57 | 0.0076 | 30.5373 |
t2.micro | 11.13 | 0.0152 | 30.5099 |
t2.small | 22.26 | 0.0304 | 30.5099 |
t2.medium | 44.51 | 0.0608 | 30.5030 |
t2.large | 89.02 | 0.1216 | 30.5030 |
t2.xlarge | 178.03 | 0.2432 | 30.5013 |
t2.2xlarge | 356.05 | 0.4864 | 30.5004 |
※小数点5位で四捨五入 |
だいたい30.5日分で1カ月の料金のようです。
おそらく、端数を丸めているのでピッタリにはならないのでしょう。
調べたこと2
もし1カ月31日だとすると744時間、1カ月30日だとすると720時間なので、以下を入力した結果出力される金額を比べてみることにしました。
- 値:
100
単位:使用率/月
- 値:
744
単位:時間/月
(31日分の想定) - 値:
720
単位:時間/月
(30日分の想定)
ところが...
単位に時間/月
を選んだ状態で、値を744
と入力すると、強制的に値が732
に修正されてしまいました。
732 / 24 = 30.5
なので、やはり1カ月30.5日のようです。
調べたこと3
公式資料に記載がありました。
ホワイトペーパーの「AWS 料金表の仕組み」(2018年2月)において、「Amazon EC2 コストの内訳」という項目に以下のような記載がありました。
インスタンスは 1 月平均 30.5 日として、732 時間/月稼働します。
1月平均30.5日って1年が366日の計算ですよね...
というわけで、1カ月=30.5日 のようです。