はじめに
今回は、SalesforceのAI機能のひとつであるプロンプトビルダーについて紹介していきます。
プロンプトビルダーとは
プロンプトビルダーとは、Salesforceの生成AI機能であるEinstein GPTの構成要素であり、Einstein GPTに対する指示(プロンプト)を簡単に作成できるツールです。
プロンプトテンプレート
プロンプトビルダーは、プロンプトテンプレートと呼ばれる変数を埋め込んだ雛形的なプロンプトを作成します。
プロンプトを呼び出す時に適切な値を変数にセットすることでプロンプトの再利用が可能になり、業務の効率化を図れます。
グラウンディング
プロンプトテンプレート内の変数に値をセットしてプロンプトを具体化することをグラウンディングと呼びます。
グラウンディングでは、レコードの項目などのSalesforce内のデータに加え、Data Cloudのデータやテキスト、APIで取得した外部のデータ等も差し込むことが可能です。
プロンプトテンプレートの活用例
メール本文の自動生成
ワンクリックで顧客情報をもとにパーソナライズされたメールを自動的に作成することができます。
項目の値を自動生成
顧客情報をもとに、ロングテキスト項目等の項目の値を自動生成することができます。レコードの情報に応じて規則的に値が変化するような項目に活用することができます。
まとめ
以上のように、プロンプトビルダーを活用してプロンプトを再利用することで、定型的なメールの作成を効率化できたり、担当者に依存しない一貫した文章を作成することが可能になります。それにより、業務の効率化だけでなく品質の一定化やヒューマンエラーの削減にも繋がります。