Name項目とは
Salesforceの全てのオブジェクトは、API参照名 =「Name」の項目を必ず持っています。例えば、取引先オブジェクトの「取引先名」や、商談オブジェクトの「商談名」はName項目になります。
カスタムオブジェクトもName項目は必ず持っており、新規カスタムオブジェクト作成画面で定義します。
画像:新規カスタムオブジェクト作成画面のName項目設定箇所
設定項目はレコード名とデータ型のみです。ちなみにこれらは後で変更することも可能です。(データ型の変更は影響範囲が大きいのでおすすめはしません。)
なお、Name項目は必ず必須項目となります。入力任意項目として登録することはできません。
Name項目のデータ型
データ型は、テキスト型か自動採番型を選択できます。
テキスト型を選択した場合は、常に値の入力が求められます。既存レコードと同じ値も登録できてしまうので、ユニークな値を登録した場合は別途重複ルール等を設定しましょう。
自動採番型を選択した場合は、自動的にユニークな値が登録されます。設定値のフォーマットも自由に設定することが可能です。
Name項目はレコード名として検索結果で表示される
Name項目はSalesforce上の様々な箇所でレコード名として扱われます。例えば、関連リスト、ルックアップ検索時の表示名、グローバル検索やChatter検索の検索結果に表示されます。検索結果で表示される項目であることから、見る人がレコードを特定できるようなわかりやすい値を設定する必要があります。このことを踏まえると、データ型が自動採番だとわかりにくくなってしまう場合もあるかもしれません。Name項目を設定する時は、検索結果として表示される項目であることを意識してわかりやすい値となるようにしましょう。
【補足】セカンダリ項目
グローバル検索やChatter検索で検索結果として表示されるのはName項目のみですが、ルックアップ検索の検索結果にはName項目の他にもう1つの項目が表示されます。これをセカンダリ項目と呼びます。下の例では、電話番号が表示されています。
このセカンダリ項目を活用し、検索結果をよりわかりやすくすることが可能です。
ただし、セカンダリ項目が表示されるのはルックアップ検索時のみなので、グローバル検索等では表示されません。そのため、Name項目にわかりやすい値を設定することは極めて重要です。