ExcelのVLOOKUP関数の第4引数は「FALSE固定」と覚えている方も多いかと思います。しかし、条件によってはTRUEの指定すべき場合もあります。
今回は、VLOOKUP関数の第4引数でTRUEを指定した場合の挙動と使い方についてまとめました。
第4引数は何を指定しているのか
Excel上ではVLOOLUP関数の第4引数は[検索方法]記載されています。
しかし、これだけでは具体的に何を指定しているのか不明瞭ですね。
具体的には、TRUEの場合は近似一致、FALSEの場合は完全一致を指定しています。
VLOOKUP関数を使用するとき、検索値には名称やIDなどの文字列を指定することが多いと思います。
文字列を指定した場合は近似一致を指定してしまうと正しい結果を得られない場合が多いため、完全一致のFALSEを指定しなければいけない場合が圧倒的に多くなっています。
では、TRUEを指定したときの近似一致はどのようなときに指定するのでしょうか。
近似一致の使い方
近似一致は、数値を検索値に指定する場合に使用することが多いです。
具体的な挙動としては、検索範囲の中で検索値以下の最も近い値を取得します。
保有ポイントごとの交換可能アイテムをVLOOKUP関数で取得しています。
鈴木さんの「交換可能アイテム」セルには下記の関数が入力されています。
=VLOOKUP($B4,$E$4:$F$8,2,TRUE)
第4引数にTRUEを指定することで、保有ポイント数で交換可能なアイテムを取得することができました。
このように、ある数値の列に対して検索値以下の最も近い数値を取得したい場合に第4引数にTRUEを指定します。
注意点としては、検索範囲の数値は昇順に並べる必要があります。
おわりに
今回はVLOOKUP関数の第4引数でTrueを指定した場合の挙動についてまとめました。
基本的には完全一致検索で文字列の検索に使用することの多い関数ですが、近似一致検索による数値の検索も使いこなせるようになると、今よりももっと幅広いことができるようになるはずです。
最後までお読み頂きありがとうございました。