今回は、Ubuntu 24.04にLaravelをインストールする手順を書き記していこうと思います。
なお、本記事で利用する環境としてはKAGOYA CLOUD VPSにて構築したUbuntu 24.04にて作業を行います(アプリケーションセットアップは利用しない)。
インストールの準備
まずは、Laravelのインストールを行う環境の準備を行います。
sudo apt update
sudo apt upgrade -y
sudo apt install -y unzip curl git nginx
sudo apt install -y php php-cli php-mbstring php-xml php-bcmath php-curl php-zip php-tokenizer php-pear php-fpm
PHPのインストールが完了しましたが、念のためインストールされたバージョンの確認を行います。
php -v
上記の様にPHP 8.3 以降がインストールされていればOKです。
Composerをインストール
PHPのパッケージ管理ができるComposerというツールをインストールします。
curl -sS https://getcomposer.org/installer | php
sudo mv composer.phar /usr/local/bin/composer
インストールが完了しましたら、ここでもバージョンの確認をしておきます。
composer -V
しっかりとバージョンの確認ができていればOKです。
データベースをインストール
続いてはデータベースのインストールを行います。
データベースにはMySQLを使用します。
sudo apt install -y mysql-server
もし、本番環境として利用する場合は、セキュリティ関連の設定も推奨となります。
sudo mysql_secure_installation
複数の質問が投げかけられますので、用途に応じて設定を進めましょう。
Laravelプロジェクトを作成
新しいLaravelプロジェクトを作成していきます。
ホームディレクトリに作成しますので、移動と作成を行います。
cd /var/www
sudo composer create-project --prefer-dist laravel/laravel myproject
次に、フォルダの所有権を変更します。
sudo chown -R www-data:www-data /var/www/myproject
sudo chmod -R 775 /var/www/myproject/storage /var/www/myproject/bootstrap/cache
環境設定
Laravelの環境設定を行っていきます。
cd /var/www/myproject
cp .env.example .env
APP KEYの設定を行います。
php artisan key:generate
データベース設定を編集します。
nano .env
DB_CONNECTION=mysql
DB_HOST=DBのIPアドレス
DB_PORT=3306
DB_DATABASE=mydatabase
DB_USERNAME=root
DB_PASSWORD=(MySQLのrootパスワード)
Ctrl + X → Y → Enterと入力して、編集を保存して閉じます。
Laravelを起動
以下のコマンドを実行し、LaravelをインストールしたWebサーバーを起動します。
php artisan serve --host=IPアドレス --port=port番号
Laravelのウェルカムページが表示されれば成功です。
さいごに
以上がUbuntu24.04にLaravelをインストールする手順となります。
ここで紹介した内容は、主に開発環境として利用する場合を想定しています。
もし、本番環境として利用する場合は、
・Nginxの設定
・SSL化
・ファイアーウォール
・自動起動の設定
上記4点も追加で設定しておくことが推奨されます。