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[Laravel5.5]Package Auto Discoveryを理解する

Last updated at Posted at 2018-04-21

はじめに

2017年8月にLaravel5.5がリリースされました。
以前LaraLabというLaravel勉強会にて「Package Auto Discovery」に関してLTしたのでQiitaにも投稿してみます。

Package Auto Discoveryとは

Laravel5.5で導入された新しい仕組み。
直訳すると「パッケージの自動検出」ですが、ここでいうパッケージとは「Composerパッケージ」に該当します。
LaravelではServiceProviderやFacadeをサービスコンテナに登録をしますが、この機能を使用するとcomposer install (update)すると自動でロードしてくれます。

さらにcomposer remove時には自動でロードしなくなります。

この機能はアプリケーション側で無効にする事も可能ですが、使用するメリットが高いため無効にするケースはあまりないのではないでしょうか。

具体例でメリットを確認する

laravel-debugbarというプロファイラがあります。Laravelユーザーの方はご存知の方も多いのではないでしょうか。
laravel-debugbarはPackge Auto Discoveryに対応しているのですが、この機能を使用する前のインストール手順は以下のようになります。

  • composer require -dev laravel-debugbar
  • app.phpのprovider, aliasesキーにServiceProvider, Facadeを追加する
  • php artisan vendor:publishする

laravel5.5からは以下のようにcomposer requireした後、
php artisan vendor:publishするだけでインストールできます。

  • composer require -dev laravel-debugbar
  • app.phpのprovider, aliasesキーにServiceProvider, Facadeを追加する
  • php artisan vendor:publishする

※注 php artisan vendor:publishはlaraveldebugbarを使用するのに必要なコマンドであり、Package Auto Discoveryとは関係ありません

Package Auto Discoveryの仕組み

composer.json内の**"extra":"laravel"**フィールドにServiceProviderとFacadeが定義されています。

composer.json
{
	"extra": {
	    "laravel": {
	        "providers": [
	            "Barryvdh\\Debugbar\\ServiceProvider"
	        ],
	        "aliases": {
	            "Debugbar": "Barryvdh\\Debugbar\\Facade"
	        }
	    }
	}
}

composer install後に作成される、vendor/composer/installed.jsonがLaravel起動時にロードされ、
既存で読み込まれるServiceProviderFacadeの配列リストにマージされます。

Package Auto Discoveryを無効にしたい

アプリケーション側のcomposer.jsondont-disoverというフィールドがあります。
*をつけると全て無効になり、特定のpackageのみ無効にする場合はpackage名を付けて記述します。

composer.json
{
	"extra": {
    	"laravel": {
       		 "dont-discover": [
				"barryvdh/laravel-debugbar"
	        ]
    	}
	}
}

まとめ

  • composerライブラリを使う際に、Package Auto Discoveryの仕組みを意識する必要は特にない
  • composer.jsonに**"extra":"laravel"**フィールドが存在しないライブラリには対応していないため、5.4までのようにServiceProvider, Facadeなどをapp.phpなどに追加する必要がある
  • 自身でcomposerライブラリをOSSとして提供する場合は、**"extra":"laravel"**フィールドを追加してあげるとユーザーフレンドリーになる
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