下記記事でWindowsマシンにWSL2環境を構築しました。
快適にWSL環境で開発作業をしていたのですが、気づけばいつの間にかCドライブの容量が不足していることに気づきました。。
原因はWSLで、使っているうちに徐々にディスク容量が増えていき容量を圧迫してしまっていました。
WSLをインストールすると標準ではCドライブにLinuxディストリビューションがインストールされます。
CドライブはDドライブに比べて割り当ててある容量が少ないため、なんとかDドライブに移せないかなーと調べてみたところ、意外と簡単にできたので、その方法を整理しておきます。
WSLのドライブ移行
WSLの容量確認
まずは現状、普段使っているLinuxディストリビューションがどのくらいのディスク容量となっているか確認しましょう。
df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sdc 1007G 13G 943G 2% /
Ubuntuの場合、/dev/sdc
を確認するとわかるのですが、確認してみたところ13GBも使っている・・・
WSLの停止
さっそくドライブを移行するために、まずは、現在使用しているWSLを停止しす。
$ wsl --shutdown
停止していることを確認。
$ wsl --list --verbose
NAME STATE VERSION
* Ubuntu Stopped 2
すべてのディストリビューションがStopped
になっていればOKです。
WSLのエクスポート
停止が済んだら現在のWSL環境をエクスポートします。
$ wsl --export Ubuntu D:\WSL\UbuntuBackup.tar
--export
オプションにはエクスポートしたいディストリビューションのNAME
を指定し、引数にエクスポートする場所
を指定します。
WSLのインポート
エクスポートが完了したら、移行先のドライブのフォルダへインポートしましょう。
$ wsl --import Ubuntu-2 D:\WSL\Ubuntu D:\WSL\UbuntuBackup.tar --version 2
このとき--import
オプションにはディストリビューションの新しい名前を指定します。
この名前はすでに存在するディストリビューションの名前と重複しないものであれば、任意の名前付けで大丈夫です。
第一引数にインポートする場所
を指定し、第二引数にエクスポートしたファイル
を指定します。
※--version
オプションを指定し2
を設定することも忘れないようにしましょう。
インポートできたかwsl --list --verbose
コマンドで確認します。
$ wsl --list --verbose
NAME STATE VERSION
* Ubuntu Stopped 2
Ubuntu-2 Stopped 2
インポート時に指定した名前(Ubuntu-2
)が表示されていればOKです。
念の為、インポートしたディストリビューションでwslを起動しログインしてみましょう。
$ wsl -d Ubuntu-2
無事ログインでき、内容も問題なさそうであればOKです。
移行済みのディストリビューションの削除
CドライブからDドライブへの以降が完了したので、Cドライブにある(エクスポートした)ディストリビューションは削除します。
$ wsl --unregister Ubuntu
削除できたか確認します。
wsl --list --verbose
NAME STATE VERSION
* Ubuntu-2 Stopped 2
エクスポートしたディストリビューション(Ubuntu
)が表示から消えましたね。
これで、Cドライブで容量を圧迫していたWSLのディストリビューションをDドライブに移行することができました。
Cドライブの容量に空きができたことも確認できるかと思います。
意外と簡単にWSLのディストリビューションのドライブ移行ができました。
引き続き、快適なWSLライフをご満喫ください。
以上