Power Virtual Agentsとは
Microsoftの提供するPower Platformサービスの1つです。PowerPlatform全般に言えることですが、ローコード/ノーコードを前提としたサービスのため市民開発者が簡単にチャットボットのアプリケーションを作ることができます。
今回はその中でPower Virtual Agents for Teamsを試してみます。理由はM365の中に含まれているため、組織内にのみ公開することが前提ですが無料で使えるからです。
Power Virtual Agents for Teamsを試す
Power Virtual AgentsをTeamsにインストールする
TeamsのデスクトップアプリでアプリタブからPower Virtual Agentsと検索するとアプリが出てくるのでインストラクションに沿ってインストールを進めます。
チャットボットを作成する
画面上部のChatbotsタブを選択するとチャットボットの管理画面が表示されます。My Chatbots > New chatbotを選択し、新しいチャットボットを作成します。チャットボットの名前と言語を選択し、Createを押下します。数秒程度でBOTが自動で構成されます。
構成直後の時点で12のトピックスが設定されていました。フレーズに対する一連の流れが12パターンはデフォルトで設定されているということになります。
新しいトピックを設定する
早速新しいトピックを設定してみます。トリガーにユーザーがボットに話しかける言葉、メッセージは期待するボットからの返答を入れます。同じ画面でフローが正しく動作するか実際にすぐテストしてみることができるのでとても便利です。
公開する
左側のメニューからPublishを選択し、公開します。公開するとアプリとして追加できるようになるので追加します。以下のように設定した会話をこなすチャットボットが作成できました。
まとめ
Power Virtual Agents for Teamsを使ってノーコードでチャットボットを作成してみました。ChatGPTなど大規模言語モデルによって次世代対話型AIが流行る昨今ですが、そのままサービスを使うのではなく、アプリやチャットボットを自分の作業レベルで少しカスタマイズして構築したいといった際に、Power Platformを活用すると短時間でお試し実装できるのではないかと思っています。
私も初めて触ってみた程度ですが、Power Virtual AgentsにPower Automateを介してAzure OpenAIやOpenAIとも連携してみたらまたブログでご紹介します。ちなみにPower Virtual Agents自身にもBoost conversations(プレビュー)というOpenAIのGPT技術を活用してボットを高度化する機能がプレビュー提供されています。
参考・関連記事
機能を試してみるにあたって以下の記事を参考にさせていただきました。