はじめに
今回は、Android/iOSアプリの初回リリースではなく、2回目以降のリリース(アップデート)手順について記載します。というのも、リリース(アップデート)を行う度に、いつもやり方を忘れてしまうので、知見として残して、いつでも参照できるようにしたいと思いました。ぜひ、いいね👍・ストックして参照いただければと思います。
開発環境
- Flutter
- iOS/Androidアプリ開発
共通の手順
アプリのリリース(アップデート)を行うには、pubspec.yamlを編集して、アプリのバージョン
、ビルド番号
を変更(カウントアップ)します。
- version: 1.0.2+3
+ version: 1.0.3+4
- アプリのバージョン:1.0.x
- ビルド番号:+以降の数字
pubspec.yamlを変更後、ファイル保存をし、以下を実行します。
flutter clean
flutter pub get
これ以降は、Android/iOSそれぞれで必要な手順になります。
Androidで必要な手順
以下を実行する事で、build/app/outputs/bundle/release/
の場所にaabファイルが出力されます。
flutter build appbundle
次に、Google Play Consoleにログインし、[ホーム]>[対象のアプリ]>[ダッシュボード]>[リリースの概要を見る]>[リリース ダッシュボード]>[新しいリリースを作成]
に進みます。
新しいリリースを作成する画面で、以下の通り情報を入力します。
App Bundle
先ほど、build/app/outputs/bundle/release/
の場所に保存されたaabファイルをアップロードします。
リリース名
pubspec.yamlに指定した値を記載します。
例. version: 1.0.3+4
を指定した場合
4 (1.0.3)
リリースノート
書き方の例になります。
<ja-JP>
以下の機能を追加しています。
・機能1
・機能2
また、以下の不具合を修正しています。
・〇〇を修正
・△△を修正
</ja-JP>
上記の項目を入力後、[次へ]>[保存]>[公開の概要]
に移動します。
[1件の変更を審査に送信]
を選択する事で、Googleが審査を実施し、審査が通り次第、リリース(アップデート)が完了します。
iOSで必要な手順
Xcodeで対象のプロジェクトを開き、[TARGETS]>[Runner]>[Signing&Capabilities]>[All]>[Signing]>[ios]>[Provisioning Profile]
にリリース用のプロビジョニングプロファイルを設定します。
次に、Flutterの開発環境で以下を実行する事で、build/ios/iphoneos
の場所にRunner.appファイルが出力されます。
flutter build ios
次に、Xcodeで[TARGETS]>[Runner]>[General]>[Identify]
に以下の通り設定をします。
Version: 1.0.3
Build: 4
次に、XcodeでAny iOS Device
を選択し、[Product]>[Archive]
を実施します。Archiveが終わると以下のような画面が出るので、対象のArchive
を選択し、[Distribute App]
を実施します。
次に、Xcodeで[Custom]>[App Store Connect]>[Upload]
を選択し、[Next]
を押して進んでいきます。[Select Profile]
を選択する箇所があるので、リリース用のプロビジョニングプロファイルを選択します。最後まで進み、[Upload]
ボタンを押す事で、App Store Connect
にファイルのアップロードが完了します。
App Store Connectでの操作
App Store Connect
にログインし、[アプリ]>[対象のアプリ]
を選択します。そして、画面左側のiOSアプリと書かれた横にある[+]
ボタンから新しいバージョンを作成します。基本的には、前のバージョンの時に記入した情報をコピペして入力します。しかし、以下の項目は、今回のリリース(アップデート)に伴い、記載を変更する必要があります。
このバージョンの最新情報
書き方の例になります。
以下の機能を追加しています。
・機能1
・機能2
また、以下の不具合を修正しています。
・〇〇を修正
・△△を修正
バージョン
1.0.3
ビルド
[ビルドの追加]
から、対象のビルドを選択して先に進みます。すると、以下の通り、コンプライアンスがありません
と表示されるので、管理
と書かれたリンクを選択し、質問に答える事で警告マークが消えます。
上記の項目入力後、画面右上にある[保存]
を選択すると、その横の[審査に追加]
が押せるようになるので、[審査に追加]
を選択します。審査に提出し、審査が通り次第、リリース(アップデート)が完了します。
最後に
今回は、Android/iOSアプリの2回目以降のリリース(アップデート)手順について記載しました。ぜひ、いいね👍・ストックして参照いただければと思います。
アプリの紹介
最後に宣伝として、私のチーム NS Laboratory
で作成したRankる
というiOS/Androidアプリのご紹介をさせていただきます。
このアプリでは、自分の持っている画像を複数選択し、タイトルをつけて、下の図のような画像を簡単に自動作成でき、その画像をSNSでスムーズに共有できます。
例えば、次のような画像が作成できます。
・おすすめ観光スポットの画像
・おすすめグルメの画像を作成
・今期視聴しているアニメのランキング画像
・今月聴いた楽曲のランキング画像
・etc…