2016年11月9日〜11日に大阪で江端さんの認定スクラムマスター研修を受けてきたので、その研修で得られた内容をまとめました。
認定スクラムマスター研修とは?
認定スクラムマスター研修(CSM)は、認定スクラムトレーナー(CST)によって開催される Scrum Alliance 認定研修です。
スクラムとは
- プロジェクトの現状を把握するフレームワーク
- 生産性は向上しない
- 人が成長し結果として向上する
- 19個のルールを満たせば何を使っても良い
弱点
- チーム存在期間が3ヶ月未満
- 文化が作れない
- プロダクトの複雑性
- 単純だと向いてない
- 安定したら辞める
- マーケットに対して不確実なものの判断はできない
人気の理由
- マーケットで勝負する必要がある
- 以前は作ったら売れた
- みんなやっている
最適な人数は?
- 7± 2人
自律的組織化とは?
- 持続可能性
- 息切れしない
- 文化形成
- 自ら力を発揮する
- 流動的でもOK
自律的なチームとは?
- ゴールが明確
- 個人がゴールを達成するために何をすべきか、「0.1秒以内」に判断して行動している
- チームのバウンダリーが明確
- 静的なルール
- 役割
アンチパターンは?
- 人数を増やす
- 自律的なチームを壊すので、別チームをつくるのが良い
- リリーススプリント
- スプリント完了毎にリリースできる状態がベスト
- ウォーターフォールと同じ
ベロシティを安定化させるために必要な期間は?
- 3ヶ月
- 3ヶ月でダメなら失敗ととらえる
スプリントプランニングが重要
- 設計まで行う
- 実現可能性も明らかにする
- 内容を最優先でやる
- 計画だけでおわらせない
- スプリントプランニング以外は時間を優先する
- 後は作業するだけにする
- メンバー間のスキル格差が無効化できる
レトロスペクティブ
- チームが生産性を向上するために次のスプリントで行わなければならない具体的なアクションを1つ以上決める
役割および求める能力
- 役割を果たすのが目的
プロダクトオーナー
- スクラムチームのROI
- コスト削減
- 手間を省く
- 認識を間違わない
- 求められる能力が変わる
- 情報収集能力
- 戦略に基づいた決断力
- 決断するために必要な情報収集能力
チーム
- できないことをできないと言う
- 生産性向上を常に意識して動く
スクラムマスターとは
- 物事や事象に謙虚
- 自分と異なる意見を取り入れ、共存させ、新しいアイディアを出す
- 人に興味がないとダメ
- 人に対して接するため
- 勝手に決めつける人はダメ
- 固定概念、先入観で議論するのは危険
- 権限はいらない
- 耐える力が必要
- 着実に進める
- プロジェクトのリスクを顕在化する
- ステークホルダーの思考の流れを把握する
- プロジェクトにおけるサーヴァントリーダー
- シープドック
一流のスクラムマスターとは?
- 1チームに専念できている
必要なスキル
- ティーチング
- ファシリテ‐ティング
- メンタリング
- コーチング
- シチュエーショニング
スクラムマスターとしてスキルアップするには?
- 良い師につく(お弟子さん制度)
その他
決定とは
- (時間 vs 内容) / リスク
プロセス変更とは
- 80%を目指す(100%は目指さない)
- 20%のデメリットを敢えて作る
会議での役割
ファシリテーター
- ゴールの明確化と確認
- 現在地点の認識を持ち、参加者全員のすべきことを明らかにすることに責任を持つ
議事録
- 発言内容をもらさず、かつ内容を要約して参加者全員が内容を理解することに責任を持つ
その他
- ゴールの実現に協力し、ファシリテーターのすべきことに注力する
- すべき事を実現・実行するために最善を尽くす
所感
スクラムマスターを目指さない人も、スクラムを理解するのには最適な研修だと思います。
もちろん、スクラムマスターを目指す人やスクラムマスターにとってもいろいろな気づきがあり、即現場で実践できるノウハウが得られると思います。
補足
2年毎に更新が必要($100)