Windowsには、フォルダの階層構造をテキスト形式で出力できるコマンドがあります。それが「tree」コマンドです。コマンドプロンプトでこのコマンドを実行すると、指定したフォルダ以下のサブフォルダの構成が表示されます。オプションを指定すれば、ファイルもリスト出力可能です。1
例えば、C:¥Users¥(ユーザー名)¥Documentsフォルダの階層構造をテキストファイルに出力したい場合は、以下のようにコマンドを入力します。
cd C:¥Users¥(ユーザー名)¥Documents
tree /f /a > tree.txt
これで、Documentsフォルダにtree.txtというファイルが作成されます。このファイルを開くと、以下のような内容が表示されます。
C:¥Users¥(ユーザー名)¥Documents
+---Excel
| data.xlsx
| report.xlsx
|
+---Word
| memo.docx
| resume.docx
|
\---PowerPoint
presentation.pptx
このように、フォルダとファイルの階層構造がテキスト形式で出力されます。/fオプションはファイルも表示するためのもので、/aオプションはASCII文字で表示するためのものです。1
また、csvファイルに出力したい場合は、以下のようにコマンドを入力します。
cd C:¥Users¥(ユーザー名)¥Documents
dir /s /b > tree.csv
これで、Documentsフォルダにtree.csvというファイルが作成されます。このファイルを開くと、以下のような内容が表示されます。
C:¥Users¥(ユーザー名)¥Documents¥Excel¥data.xlsx
C:¥Users¥(ユーザー名)¥Documents¥Excel¥report.xlsx
C:¥Users¥(ユーザー名)¥Documents¥Word¥memo.docx
C:¥Users¥(ユーザー名)¥Documents¥Word¥resume.docx
C:¥Users¥(ユーザー名)¥Documents¥PowerPoint¥presentation.pptx
このように、フォルダとファイルのパスが一行ずつcsv形式で出力されます。dirコマンドはフォルダやファイルの一覧を表示するコマンドで、/sオプションはサブフォルダも含めるためのもので、/bオプションはパスのみ表示するためのものです。
また、上記のコマンドだけではフォルダ内に存在するファイル名は出力されませんが、「tree」コマンドに「/f」オプションを付けて実行するとファイル名も出力できます。1
例えば、C:¥Users¥(ユーザー名)¥Documentsフォルダの階層構造とファイル名をテキストファイルに出力したい場合は、以下のようにコマンドを入力します。
cd C:¥Users¥(ユーザー名)¥Documents
tree /f /a > tree.txt
これで、Documentsフォルダにtree.txtというファイルが作成されます。このファイルを開くと、フォルダとファイルの階層構造がテキスト形式で出力されます。
詳しくは、Windowsのフォルダ構成の取得はtreeコマンドによるテキスト出力をご覧ください。