業務でWindowsにおけるフォルダ・ファイルのアクセス権に触れる機会があったため、種類ごとに何が実行できるのか、改めて調べて整理してみました。
権限の種類
アクセス権限の話の前に、Windowsのアクセス権限では、「基本のアクセス許可」と「高度なアクセス許可」の2種類の設定が存在しています。今回は「基本のアクセス許可」について、整理しています。
アクセス権限は7種類あります。
- フル コントロール
- 変更
- 読み取りと実行
- フォルダーの内容の一覧表示
- 読み取り
- 書き込み
- 特殊なアクセス許可
各権限ごとにできること、できないことを表にまとめます。
アクセス権限の種類 | フォルダ/ファイルへの行動 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ファイルの読み取り | ファイルやフォルダの一覧表示 | ファイルの作成と上書き | ファイルの実行 | ファイルの削除 | フォルダの作成と削除 | ファイルやフォルダに対するアクセス権設定 | |
フル コントロール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
変更 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
書き込み | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | × |
読み取り | 〇 | 〇 | × | × | × | × | × |
読み取りと実行 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × | × | × |
フォルダーの内容の一覧表示 | - | 〇 | × | × | × | × | × |
まとめ
「フルコントロール」と「変更」では、「ファイルやフォルダに対するアクセス権設定」に違いがありました。
これは、「フルコントロール」ではアクセス権の設定が可能ですが、「変更」では、ファイルやフォルダに対してのアクセス権を勝手に変更させることは不可能であり、制限を設けていることになります。
また、基本のアクセス許可にはもう一つ、「特殊なアクセス許可」というアクセス権限がありますが、これは高度なアクセス許可を含めた組み合わせとなるため、今回は記載を省いています。
そのほかの権限の権限は、種類ごとに読んで字のごとく、各権限で何が実行できるか、わかりやすい記載であることがわかりました。