※今回はほぼ実話です。
再就職して1週間経った35歳ワイ
ワイ「あー、お腹へったわ」
ワイ「先週から1食置き換えダイエットをしとるから、すぐお腹が空くねん」
ワイ「なにしろ炭水化物を筋トレに置き換えとるから」
ワイ「脳みそが───」
脳「せめて食べ物に置き換えてや!?」
ワイ「───って叫んでんねん」
ワイ「まあそんなん言うててもしゃあない、お仕事ガンバルで」
お仕事開始
リーダー「今日はこのサイトの修正をしてもらうで」
ワイ「はい〜」
ワイ「まずはGitHubのリポジトリからクローンして、と」
ワイ「ローカル開発環境はどないして起動すんのかいな?」
ワイ「npmとかいうやつか?」
ワイ「よっしゃ、よう分からんから隣の席のカリポリ君に聞いてみよか」
ワイ「なあ、カリポリ君」
ワイ「ローカルサーバーを起動するにはターミナルでnpm start
とかいうコマンド打てばええのんかな?」
カリポリ君(23歳)「違うやーん、デブ」
ワイ「!?」
ワイ「(おっと・・・?)」
ワイ「(今デブ言うた・・・?)」
ワイ「(確かにワイはちょっとポッチャリ体型やけど)」
ワイ「(炭水化物を筋トレに置き換えダイエットのおかげで多少スリムになったはずなんやけど・・・)」
ワイ「(聞き間違えか・・・?)」
ワイ「(あっ、カリポリ君ヘッドホン着けてもうた・・・)」
ワイ「しゃあない、Slackで他の人達に聞いてみよか」
ワイ「ローカルサーバーを起動するにはターミナルで
npm start
とか打てばええのですか?」
ワイ「送信、と」
ワイ「おっ、早速お返事が来たで」
カリポリ君「違う、
yarn dev
だってば」
ワイ「yarn dev
・・・」
ワイ「おお、体型について中傷されてたんやなくてコマンドのことやったんか」
カリポリ君「その前に
yarn install
ね」
ワイ「なるほどな」
ワイ「なんや、カリポリ君やさしい子やないか」
ワイ「よっしゃ、yarn install
と」
ワイ「お、なんや、色々と必要なパッケージがダウンロードされとるみたいや」
ワイ「ほんでyarn dev
やな」
ワイ「おお、ローカルサーバーが立ち上がったで」
ワイ「ワイのようなザコーダーが途中から参加してもサクッと開発環境が構築できるようになってんねんな」
ワイ「ありがたいこっちゃ」
サイトの修正開始
ワイ「ほな、言われた修正をしていこか」
ワイ「ここのVueコンポーネントに、動的にクラス名が付いたり外れたりすればええんやから、」
ワイ「チョイチョイチョイ、と」
ワイ「こんな感じやな」
ワイ「よっしゃ、SourceTreeでGitにコミットや」
SourceTree「エラーやで」
ワイ「!?」
SourceTree「クラス名がBEMの命名規則に反してるで」
ワイ「Oh...」
ワイ「ちゃんと命名規則を守らんとコミットもできひんのかいな」
ワイ「ワイのようなザコーダーがウンコミットをせんように、」
ワイ「ちゃんとシステムがチェックしてくれるんやな」
リーダー「せや」
リーダー「Gitフックで、コミット前に各種テストが走るようにしてあんねん」
ワイ「(フック・・・何やそれ)」
ワイ「(よう分からんときはこのセリフや)」
ワイ「アーキテクチャが素晴らしいですね」
リーダー「・・・」
リーダー「要は、変なコードを書くとコミットすらできへんいうことや」
修正は続く
ワイ「つぎはここのJSの関数をいじれば良さそうやな」
ワイ「チョイチョイチョイ!と」
ワイ「コミットや!」
SourceTree「Jestのエラーやで」
ワイ「Oh...またかいな」
リーダー(年下)「クックックッ・・・」
リーダー「JSのプログラムも自動テストが用意されとるからな」
リーダー「想定通りの挙動をせん場合はコミットできひんねや」
ワイ「ちょっと面倒くさいでんな・・・」
リーダー「いやいや、ちゃうで」
リーダー「コミット前に必ずテストが走ることで、防げる事故が沢山あんねん」
リーダー「例えば」
リーダー「新しい機能を追加したことによって逆に以前からある機能がバグってしまったり」
リーダー「そういう事故を最小限に抑えられんねん」
リーダー「デグレ1が起こらん事を自動テストが保証してくれるおかげで」
リーダー「思いっきり追加機能のプログラミングに集中できる言うことや」
ワイ「言われてみればそうでんな・・・」
ワイ「やっぱモダンな開発ってええもんなんですな〜・・・」
なんとかコミット完了
ワイ「カリポリ君、さっきはありがとうな」
カリポリ君「やめ太郎の服、パジャマみたいだね」
カリポリ君「(ヘッドホンを装着)」
ワイ「!?」
ワイ「(文脈を無視しての服装ディスり!?)」
ワイ「いやいやいや、カリポリ君はそんな子ちゃう」
ワイ「きっと今のも聞き間違いや」
ワイ「また何かのコマンドとかの話なんや」
ワイ「**Bulma(ブルマ)**いうCSSフレームワークがあるくらいやから」
ワイ「**Pajama(パジャマ)**いうライブラリがあったって不思議やない」
ワイ「そのフック、Pajamaみたいだねとか言うてたんやろ多分」
ワイ「Slackでもう一回聞いてみよか」
ワイ「さっきフックが何とかって言うてたけど何のことでっか?」
ワイ「お、お返事が来たで」
カリポリ君「やめ太郎の服、パジャマみたい」
ワイ「ほんまに言うてたんかい!」
〜おしまい〜
まとめ
- 技術力のあるチームに入ると学びがハンパない
- 自動テストで、ザコーダーによるウンコミットが防止されてたりする
- エンジニアの中には変な人もいるが、必ずしも悪い人ではないらしい
-
以前修正した不具合やバグが再発・復活すること。 ↩