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プログラマがPower Automate for Desktopを使う(2)エラーの事例

Last updated at Posted at 2022-12-27

※この記事は プログラマがPower Automate for Desktopを使う シリーズの一つです。

エラーの事例

Web操作を行うフローのエラー事例を紹介します。
解決方法と対策についてはシリーズの別記事で述べます。

フロー デザイナーでは動くのにコンソールからだと動かない

次の現象がありました。

フロー デザイナーでは動くのにコンソールからだと動かない

私のシナリオでは2つのフローを使います。

  • BeforLogin サイトにログインするまでの処理を行うフロー
  • AfterLogin サイトにログインした後の処理を行うフロー

BeforLoginはAfterLoginを呼び出します。

  • フロー デザイナーでAfterLoginを動かす場合は正常に動きます。
  • コンソールからBeforLoginを動かすと呼び出されたAfterLoginがエラーになります。

2つの起動方法で異なるのは、そのサイトのログインが継続しているか否かです。
エラーの原因は、操作対象が「ログインのつどURLが決まるサイト」であるのに、私のフローが「URL全体をURLパタン(造語)として使っていた」ためでした。
「URLのうちログインで変動しない部分をURLパタンに採用する」ようにフローを修正して解決しました。
参照際:(3)実行時にURLが決まり同一タイトルの複数タブが出るサイトの扱い方

昨日動いたフローが今日は動かない

次の現象がありました。

昨日動いたフローが今日は動かない

フローは変わっていないから、問題は環境にあると推定できます。
私の場合、次の2つの原因でこの現象が起きました。

  • ブラウザの拡張機能の増減で、ブラウザから見た拡張機能番号が変わった
  • パスワード管理対象アカウントが増えた際に、パスワード管理ソフトの拡張機能のポップアップ画面の内容が変わった

これらの際には、フローの該当部分を作り直して解決しました。
参照先:(5)環境の変化に強いフローを作るには

Windows Update後に動かなくなった

※これは解決できなかった事例です。
今回のフロー作成中に

WindowsUpdateをしたらフローが動かなくなった

ということを2回経験しました。
1回目は数日後のWindowsUpdateで「自然に治った」のですが、2回目は試行錯誤の結果「運よく治った」という結果です。

2回目の経過を述べます。

  1. Windows11Pro(22H2)で、2022年12月24日のWindows Updateで「KB5021255,KB5020880,KB5021954」が入った後、フローが失敗するようになった。
  2. エラー箇所は「Chromeでブラウザ起動」アクションで、画面が出るもののアクションがタイムアウトする。「試みにInternet Explorerで起動をすると画面が出る」ので、Power Automate for Desktopと拡張機能の通信の失敗だと推定した。
  3. Chromeの更新を行ったが治らなかった。
  4. Power Automate for Desktopの拡張機能のバージョンを変えたが治らなかった。
  5. 残る要因はWindowsなので、Windowsのバージョンを下げる決心をした。
  6. 「KB5021255,KB5020880」のアンインストールしたが治らなかった。
  7. 「KB5021954」はアンインストールできないため「ステムの復元」を行ったが治らなかった。
  8. Windows Updateを行い、再度「KB5020880」が入った結果、治った。

この過程で感じたことを書いておきます。

  • Power Automate for Desktop本体を入れ直すのは、フローのデータがリセットされたり、残っても互換性がなかったりということが心配で、恐くて出来ない。
  • ともあれ、システムの復元ポイントは作っておけ。

「Windows Update後に動かなくなった」件について、ある方とTwitterで情報交換しました。その方も同じ目に遭っておられ、これは自分の問題ではなくWindowsの問題だろうという推測ができたので、心強かったです。

シリーズの記事一覧へ

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