2024/09/15時点の情報に基づく。将来のどこかで、Libraryを参照するときに任意のバージョンを指定できるようになったら、以下の方法は不要になる。
環境情報
ODC Studio(Version 1.4.23)
Libraryの基礎
RevisionとVersion
LibraryをPublishすると、新しいRevisionが作成される。
このRevisionは他の開発者が参照することはできない(テスト用Appを指定して、そのAppだけ参照することはできる)。
テストが終わったら、Revisionを選択して「Release Library」する。
このときに新しいVersionが作成される。このVersionは他の開発者も参照できる。
OutSystems UIもLibrary。OutSystems UIを例にバージョン履歴ページを示す。青い丸で囲った部分がそれぞれVersionとRevision番号を表している。
参照しているLibraryがRelease Libraryされたら
AppをODC Studioで開くと、メニューバーで赤線を引いたReview library updatesアイコン右上に●が表示されることがある。これは、参照しているLibraryにより新しいVersionがあることを示す。
以下のように、更新があったLibraryの一覧(名前、新しいVersionとそのRelease日、Release notes)が表示される。ここでUpdateボタンをクリックすると、参照するVersionが「最新のもの」になる(特定の古いVersionにはできない)。
現在参照しているVersionを確認する方法
ODC Studioで参照しているLibraryを選択すると、プロパティウィンドウのVersion項目で番号を確認できる。
(ODC Portal上で、AppのProducersタブを開くことでも確認できそうなものだが、この記事を書いている時点では、その場所には今参照しているVersionではなく最新Versionが表示された)
参照LibraryのVersionを、Appの古いRevisionで参照していたものに戻す手順
以下のように、Version 2.19.2のOutSystems UIを参照している。これを1つ前のVersion 2.19.1参照に戻したい。
ODC Studioで、左上のハンバーガーメニュー > App > Compare and merge with another revision or file...を選択。
戻したい先のVersionを参照している、過去のRevisionを選択してOKボタンをクリック。
Dependenciesの下に、対象のLibraryがある。
The other version側でこれを選択し、Versionが希望のものであることを確認したら、チェックボックスにチェックを入れてMergeボタンをクリック。