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[OutSystems]OutSystems UIのDesign KitとPluginをFigmaで試してみる

Last updated at Posted at 2023-07-13

2021年のOSDCで発表があった、OutSystems UIのDesign KitとPluginをFigma上で動作確認し、どう使うかを検討する。

Figmaはデザイナー向けのツールだが、自分が開発者なので、開発者の視点で見ていく。

環境情報

Personal Environment(Version 11.21.0 (Build 39357))
Service Studio(Version 11.54.15)
figma.com/@outsystemsui (Version 1.1.3)
OutSystems UI Plugin@Figma (Version 5)

前提条件

Figmaのアカウントを用意しておく

概要

OutSystems UI Design Kit

デザインツールであるFigma/Sketch/Adobe Xdに取り込んで使う。

OutSystems UIが定義するスタイル、Pattern/Widget、レイアウト、Screen Templateなどを、上記デザインツール上でUIデザインするときに使える要素として取り込める。

OutSystems UI Plugin

デザインツールであるFigma/Sketch/Adobe Xdにインストールして使う。

Design Kitを使ってThemeに持たせるスタイルの変更をした場合に、対応するCSSのセットを出力する、上記デザインツール向けのプラグイン。

用途

デザイナーがいない、あるいはデザイナーがService Studioの操作を覚えてService Studioでデザインしてくれるなら、OutSystems UI Design KitとPluginの出番はない。

プロジェクトに専業のデザイナーがいて、Figmaなどの外部ツールで、OutSystemsとの整合性を取ったデザインを行えるツール。

作業の流れ

スタイル調整の場合

  1. Design Kitを取り込む
  2. 取り込んだDesign Kit内でFigma要素のスタイルの値を調整
  3. PluginでCSSをエクスポート
  4. OutSystems UIのThemeを継承したThemeに貼り付ける

UIデザインの場合

  1. Design Kitを取り込む
  2. (ここはテストできないので推測だが)Design KitをFigmaのLibraryとしてPublish
  3. LibraryからLayoutやPatternを配置し、スタイルを使って画面をデザインする
  4. 仕様決定権者と合意
  5. 開発者にデザインを共有(Figmaではデベロッパーハンドオフと呼ぶらしい)
  6. 開発者はデザインを見つつService StudioでUIを作成する(このときDesign Kit経由でOutSystems UIのスタイルやPatternを使ってデザインしてあるので、デザイナーと開発者とのずれが少なくなるはず)

Design Kitを取り込む

  1. OutSystems Ui@FigmaでOutSystems UI v1.1.3を開く
  2. 右上にある「Figmaで開く」ボタンをクリック
    image.png
  3. 適当な他のプロジェクトに移動(画面上部真ん中の「OutSystems UI v1.1.3 (Community)」右にある下を向いているアイコンをクリック⇒プロジェクトに移動を選択)
    image.png

恐らくは、本来であれば、ライブラリとして公開して使うように思える。Libraryとして使うには有償版のFigmaが必要そうなのでここではスキップ。

Design Kitのページを確認

Cover ⇒ 表紙なので気にしなくてよい

Getting Started

Design Kit内に含まれる要素の説明が配置されている。
よって、まずはこのページを見るとよさそう。

StylesからLayoutsまで

OutSystems UIの対応する要素が定義されている。

  • Stylesページ: OutSystems UIでclassが定義されているようなスタイル(OutSystems側の視点での例については、OutSystems UI Style GuideのStyles参照)
  • Screen Templatesページ:デフォルトで表示されるようなScreen Template(Service Studioで画面を新規作成する際に利用できるテンプレート)
  • Iconsページ:Icons Widgetで利用できるアイコン
  • Chartsページ:OutSystems Chartsで利用できるチャートBlock
  • Layoutsページ:標準テンプレートに含まれる、おそらくはLayoutSideMenuとLayoutTopMenuを、様々な画面サイズで表示したときのものが用意されている

Pattern別のページ

OutSystems UIのPattern (UI要素=Block)毎に別のページになっている。
2022/10/24リリースのOutSystems UI Version 2.12.0で追加されたTimePickerとMonthPickerのページはあるので、それなりにOutSystems UIのバージョンアップへの追随はされていそう。

OutSystems UI PluginでDesign Kit上のスタイルを変更し、CSSを取得する

利用手順

  1. figma.comのOutSystems UI Pluginにアクセス
  2. 「使ってみる」ボタンをクリック
    image.png
  3. Figmaに取り込んでおいたDesign Kitを開く
  4. メインメニュー > プラグイン > OutSystems UI Plugin > Start Pluginを選択
    image.png
  5. Primary Colorを編集する(ここでPrimary Colorを対象にしているのはあくまでも例。実際にはPluginが対象にしている複数のスタイルを変更可能なはず)
    1. 方法1: Figma本体画面右のスタイル(色スタイル > Brand > Primary Base)を変更し、Pluginダイアログの「RE-SCAN PROPERTIES FROM PROJECT」ボタンをクリック
    2. 方法2: Pluginダイアログ内でTheme colors > Primaryをダブルクリックし、値を変更する(Figmaのファイルにある色スタイル > Brand > Primary Baseに自動で反映される)
  6. Pluginダイアログ下部のGenerated CSS > All CSS Theme Variablesを展開し「SAVE CSS」ボタンをクリックして、PluginでカバーしているCSSをファイルとして出力する

出力したCSSファイル

Service StudioでThemeに取り込むなどして利用するはず。
ファイルの中身を確認してみると、そもそもOutSystems UIのThemeの行数が18406行あるのに対して、出力したファイルは200行しかない。

使い方としては、OutSystems UI ThemeをBase ThemeとしたThemeを会社レベル等で作成し、そこに中身を貼り付ける、ということになりそう。
Pluginがカバーするスタイルの変更は、ダイアログの項目を見る限り、特定の項目のみに限られていると思われる。よって、必要に応じてService Studio側で独自のスタイルをThemeに追加することも考えられる。その際は、更新の簡単さを考えて、Themeを

  1. OutSystems UIのTheme
  2. ↑を継承して、Plugin出力のCSSを貼り付けるTheme
  3. ↑を継承して、差分のスタイルを記述するTheme

ここまでの階層を共有Themeとし、各アプリケーションではこれを継承したThemeを作ってもらうイメージかな。

Design Kitを使ってOutSystemsアプリケーションのための画面をデザインする

手順

4 Use components to build pageというYouTubeの動画が参考になる。手順をまとめると(ただし、無償版のFigmaではファイル内に3つまでしか作れず試せなかったが)

  1. 取り込んだDesign Kit内にPageを作る
  2. Layoutsページから、作成する画面でLayoutとして使用するBlockに対応するものをコピーして作成したPageに貼り付ける
  3. Design Kit内にあるPatternやWidgetをコピーして画面デザインを行う

有償版のFigmaならDesign Kitをライブラリ化

Design KitのGetting Startedページ > Use as LibraryのFrameに

Open your Team Library panel and click Publish.
(requires a paid Figma plan).

とあるので、本来はDesign KitをLibrary化して、複数のファイルから参照して使うものと思われる。この機能には有償版のFigmaがいるらしいが、作業をするのはデザイナーのはずなので通常は有償版のFigmaを使っているはず。

関連情報

OutSystems UI Design KitとPluginに触れているURLは以下のブログにまとめてある。
OutSystems UI Design KitとOutSystems UI Pluginに付いての情報源まとめ

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