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Vellum Brush [Mardini2024]

Last updated at Posted at 2024-03-23

これはMardini2024のDay11 Vellum Brushの動画を視聴してまとめたものです。

動画

image.png

公式のサンプルファイル

Day10 Karma Physical Sky | Day11 Vellum Brush | Day12 Vellum Configure Grains

Vellum Brushを使うと、VellumジオメトリやVellum Constraintsをリアルタイムで操作し、シミュレーションの調整や方向付けができます。

要約

  • Vellum Brushノードは、VellumジオメトリとVellum Constraintsを最小限のソルバーで処理し、リアルタイムな操作を可能にします
  • シミュレーションのスカルプト、修正、セットアップなどに使用可能
  • ブラシモードには、Brush、Drag、Contract/Expand(収縮/拡張)、Rotate、Crease/Ruffle(折り目/しわ寄せ)がある
  • ブラシオプションで、重力、減衰、シミュレーションの動作を調整できる
  • シミュレーション後のジオメトリも編集可能
  • ヘアーやグレインにも適用できるが、一部のブラシモードは機能しない
  • テトラヘドラルメッシュにも使用可能
  • セルフコリジョンの有無で速度が変化する
  • ノード内部を編集し、ブラシストロークを記録することも可能(非推奨)

サンプルファイル

SOPのgeo1内に4つの作例が含まれています

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Vellum Brushの基本操作
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Vellum Solverのポストシミュレーション 髪の毛編集
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グレインのVellum Brushでのシミュレーションと事後編集
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テトラヘドラルメッシュへのVellum Brush変形
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操作手順

Vellum Brush SOPの基本

  • Vellum Brush SOPは、VellumジオメトリとVellum Constraintsを使用し、最小限のソルバーを通して、リアルタイムでVellumとインタラクションできるようにするノードです
  • このノードは、Vellumのスカルプト、シミュレーションの修正、シミュレーション用のジオメトリのセットアップなど、様々な用途に使用できます

ブラシモード(Mode)とブラシ形状(Shape)

  • Planar Patch、Vellum Constraints、Vellum Brushの順でノードを作成します

    • image.png
  • Planar PatchノードではBuild PlaneをZX Planeに、Edge Lengthを0.1から0.05、UniformScaleを2にします

  • image.png

  • Vellum Brushには、複数のブラシモードとブラシ形状があります。モードは1から6の数字キーで切り替えることができます

    • image.png
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  • デフォルトのブラシモードはBrushで、押す動作を行います。Dragは下からつまむような動作、Contract/Expandは縮小または拡大、Rotateは特定の場所を中心に回転させる動作、Crease/Ruffleはシワを寄せたりする動作です

    • Brush : 1
      • image.png
    • Drag : 2
      • image.png
    • Contract/Expand : 3
      • image.png
    • Rotate : 4
      • image.png
    • Crease/Ruffle : 5
      • image.png
  • ブラシの形状

    • image.png
  • 第3インプットのコリジョンジオメトリを指定すると、コライダーが自動的に適用されます

    • image.png
    • image.png
  • 各ブラシモードには、Brushごとに固有の設定項目があります

    • image.png

フォースとシミュレーション

  • Forcesセクションでは、重力をオフにすることができます。これらの設定は、クリック&ドラッグ時に適用されます

    • image.png
  • Dampedモードでは、マウスのボタンを押している間、シミュレーションが実行されます。Live Simulationをアクティブにすると、ブラシを修正するためにシミュレーションが継続的に実行されます

  • Settleモードで、Live Simulationをアクティブにすると自由落下します

    • image.png

コリジョンとVDBボリューム

  • Collisionsセクションでは、Ground Planeを追加してコリジョンを設定できます
  • External CollisionsをVDB Volumeに変更すると、シミュレーションの効率が向上します
    • image.png

ポストシミュレーションの編集

  • VellumSolverで数フレーム再生させます

    • image.png
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  • シミュレーション後のジオメトリを編集する場合は、Vellum Solverの出力をVellum Brushに接続し、Input Frameを使用して編集するフレームを選択します

    • image.png
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  • Reset All Changesを使用して、変更をリセットできます

  • ヘアスタイルなどを修正する場合は、Brushモードで強度を上げてブラッシングし、Settleモードでシミュレーションを落ち着かせることができます

グレインとテトラヘドラルの使用

  • Boxに対してGrain Source(PointSeparation:0.005)、Vellum Configure Grain(Particle Size:0.005) のグレインを作成します

    • image.png
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  • Vellum Brushは、Vellum Grainsセットアップでも使用できます

    • 落下させる地面を設定します

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    • Grain CollisionsのAttraction Weightを増やすことで、グレインのクランプ効果を得ることができます

      • image.png

      • image.png

  • RotateとBrushモードは、グレインやヘアーでも正常に機能しますが、他のモードは効果が限定的です

  • Vellum Brushは、テトラヘドラルジオメトリ(Tet Conformを適用したジオメトリ)でも使用できます

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    • おもしろい!

パフォーマンスとキャッシュ

  • Self Collisionsをオフにすると、Vellum Brushの速度が向上しますが、ジオメトリが自己交差する可能性があります
  • 内部のDOP Networkの Minimal SolverノードのCache設定を変更し、Object Mergeノードでロケーションを参照することで、ブラシストロークを記録できますが、これはノードに問題が発生する可能性があるとのことです

まとめ

Vellum Brush SOPは、アートディレクションやシミュレーションの修正に優れたツールであり、様々な設定を試して最適な結果を得ることができます。

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