目次
言い訳(見なくていい)
愚痴(見なくていい)
こんなのが写った(見なくていい)
必要な薬品
作業内容まとめ
保管方法
言い訳
フィルムカメラでも一部機器には電子制御が入っている。
電子制御にはマイコンが仕込まれている。
マイコンにはプログラミングが入ってる。
Qiitaは「エンジニアに関する知識を記録・共有するためのサービスです。 プログラミングに関するTips、ノウハウ、メモを簡単に記録 & 公開することができます。」と書いてある。
つまりプログラミングが関連する機器を用いるものの知識を記録・共有しているので、Qiitaに書いても問題ない。
問題ない。
Qiitaさん、いいよね…?
愚痴
近年フィルムの価格が上昇しており、現状以下くらいの値段がする。
種類 | 価格(円) |
---|---|
白黒 | 1000 |
カラー | 3000 |
リバーサル | 4000 |
いやもう、頭ぶっ飛んでる。
作ってくれるだけありがたい?うっせぇ。たけぇわ
初心者とか初めてみたいと思ってる人からしたら、スマホで充分としか思えねぇ。。
そんな中で救世主となるのが長巻きフィルムである。
B&H(海外のカメラ系サイト)であれば換算大体700円くらいで白黒が楽しめる。
筆者自身も使ってる。現像もできればもううひょひょだ。
だけど100ftの長巻きだと白黒しかない。
カラーの長巻きもごくまれに出るが気軽に買おうとするには難易度が高すぎる。
「ほならカラーやるなら1本3000円とか出さんとならんのか…」
と思ったアナタ。あるよ。映画用フィルム
VISION3 400ft:49,753円
……初期コスト高すぎやしませんか?
とは雖も100ft辺り23-4本ほど作れるので、400ftなら92本
カラーフィルム36枚撮りが1本辺り540円!業務用フィルムもニッコリな価格!!
ただし問題点がここで浮上
【映画用フィルムって現像できなくね…?】
そう。映画用フィルムはカーボン層とかいう説明すると面倒だけど、変なもんが付いていて、C-41現像ができないのだ。
※店に出したらしばかれる
そもそも、自分で巻いたやつを店に出したところでグーで殴られる。知らんけど。
でも、逆に考えるとカーボン層さえ除去できれば、C-41で現像できるんじゃね?
そう思って実際に実験体になってやってみた。
こんなのが写った
※ピント合ってないのは許して
使用フィルム:Kodak VISION3 200T
使用フィルタ:なし
使用フィルム:Kodak VISION3 200T
使用フィルタ:W12 プロフェッショナル
まぁまぁいいんじゃないんかな。
タングステンフィルムは現状映画用フィルムでしかないので、そういう点でもやる価値はあるかと。
必要な薬品
前述グダグダ書いてたので、使用したものを以下に列挙。
現像用の道具と言っても現像タンクと、薬品を入れる用の入れ物があればいける。
薬品(URL込み) | 補足 |
---|---|
重曹 | カーボン層除去 近所のマツキヨで似たもの購入 |
母液・漂白液 | MARIX IS GOD |
クエン酸 | 停止液 |
定着液 | 白黒で使用したものでもOK(なはず…) |
作業内容まとめ
一連の流れは以下の通りとなる。
一応作業時間も書いて置く。
作業内容 | 作業時間(分) | 備考 |
---|---|---|
フィルムセット | 5 | |
カーボン層除去 | 10 | |
現像 | 8 2/4 | 水温による |
停止 | 2/4 | |
水洗_1 | 2 | |
漂白 | 5 | |
水洗_2 | 2 | |
定着 | 3 2/4 | MARIX公式だと5分と書かれてる |
水洗_3 | 10 | |
乾燥 | 180 | ネガを触ってもベタ付かなくなるまで |
現像手順
上から順にやって下さいな。
・フィルムセット
- 現像タンクにフィルムを入れる。
- 細かいことはyoutubeとか見て。
・カーボン層除去
作成方法
薬品 | 量 |
---|---|
水 | 300cc |
重曹 | 5g(小さじ一杯) |
手順
- 重曹を溶かした水をフィルムタンクにぶち込む。
- 【全力で】20秒ほど振る。(バーテンダーの気持ちでワッシャワシャと)
- あまり振りすぎるとタンクから吹き出るから注意
- 排水(真っ黒の水が出ればOK)
- 普通の水道水を入れて、【全力で】30秒ほど振る。
- 排水(多分ピンク色の水)
- 普通の水道水を入れて、【全力で】30秒ほど振るのを、9~10回ほどやる。
- ※大体透明になるまで合計9~10回くらい水を入れ替えることになると思う
- 5~6回ほど行ったら、再度重曹溶かした水を作って入れてもいいかも
水温(℃) | 現像時間(分) | 補足 |
---|---|---|
15~40 | 10 | 現像液と同じくらいの温度だと、現像やりやすい |
注意事項
- 排水の色が透明になるまで再度水道水を入れて振るのを繰り返す。
- 透明になればカーボン除去が終わりC-41現像が可能となる。
・現像
手順
- 最初30秒連続攪拌する。
- 60秒ごとに10秒攪拌する。
- 現像時間まで上の攪拌作業を延々とする。
水温(℃) | 現像時間(分) | 補足 |
---|---|---|
30 | 13 | |
32 | 8 2/4 | |
34 | 7 | |
36 | 5 3/4 | |
38 | 3 1/4 | 基本温度 |
注意事項
- 水温については、MARIX公式より頂いたものを使用。
- ※基本温度として38℃を記述しているが、38℃でやったことない。
- 水温の調整については水槽用ヒータを使ってる。
- カーボン層の除去がうまくできてない場合、母液がさらに茶色になる。
- 途中で水温が変化した場合、うまいことやって
- 例)最初32℃だったけど途中で30℃になった場合、現像時間を11分くらいでやるとか
・停止
作成方法
薬品 | 量 |
---|---|
水 | 1000cc |
クエン酸 | 15g(小さじ一杯) |
一度に纏めて作成し、必要な分だけ分けて使う用にした方が楽。
手順
- 投入後、30秒連続攪拌する。
水温(℃) | 現像時間(分) | 補足 |
---|---|---|
常温 | 2/4 | 水温適当でOK |
・水洗_1
手順
- 水で上手いこと洗い流すだけ。
- 停止液を全部洗い流す様な感じで。
水温(℃) | 現像時間(分) | 補足 |
---|---|---|
常温 | 2 | 水温適当でOK |
・漂白
手順
- 10秒連続攪拌
- 60秒ごとに5~10秒ほど攪拌(適当でいいらしい)
水温(℃) | 現像時間(分) | 補足 |
---|---|---|
常温 | 5 | 水温適当でOK |
・水洗_2
手順
- 漂白液が結構黄色いので、排水が透明になるまでひたすらやる。
- 3~4回くらいやれば綺麗になる。
水温(℃) | 現像時間(分) | 補足 |
---|---|---|
常温 | 2 | 水温適当でOK |
注意事項
- ここの水洗をしっかりとしないと、定着液が黄色っぽくなる。
・定着
作成方法
薬品 | 量 | 補足 |
---|---|---|
定着液 | 300ml | 製品のフィルム用の比率参照 |
水 | 600ml |
実際定着液ならなんでも良いかと。
約1000ml作成し、必要な分だけ利用する感じ。
なんなら白黒現像に用いた定着液を用いて現像しているし……。
手順
- 10秒連続攪拌
- 60秒ごとに5~6秒攪拌
水温(℃) | 現像時間(分) | 補足 |
---|---|---|
常温 | 3 2/4 | 水温適当でOK |
注意事項
- 定着液が死んでると上手く定着がされない。
- その場合は定着液作り直して。
・水洗_3
水切使ったことないから知らない。
手順
- 10分ほど水で洗う。
水温(℃) | 現像時間(分) | 補足 |
---|---|---|
常温 | 10 | 水温適当でOK |
注意事項
- カーボン除去を行ったが、まだ表面にカーボンが付いている。
- 桶とかに水が張った状態で指等で綺麗に除去する。
・乾燥
手順
- クリップ等で干す。
注意事項
- フィルムにゴミ付かないように気をつけて。
- 注意事項ではないけど、フィルム用クリップなんてなくても行ける。
- ダブルクリップは神
保管方法
ぜーんぶ常温でも大丈夫(2023年5月現在)
夏場でも問題ないかは知らない
日の当たらない場所に置いておけば大丈夫じゃないかな。
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