国土地理院が公開している基盤地図情報は、そのままではGMTで取り扱うことができません。
今回はMacで10mメッシュデータ(xml)をgrdファイルに変換した備忘録です。
##環境
Mac mini(2018)
macOS Mojave 10.14.5
##必要なもの
基盤地図情報ダウンロードサービス 会員登録
GMT4←ここ重要!
##1. 国土地理院HPからデータを入手
ここへアクセスし、基盤地図情報数値標高モデルのファイル選択をクリックします。
デフォルトでは5mメッシュになっているので、10mメッシュをクリック。
データが欲しいエリアを選択した後、ダウンロードファイル確認へをクリックすると、ダウンロードファイルリストが出てきます(下図参照)。
このページをまとめてダウンロードを選択します。ここで会員IDが求められるので入力します。
アンケートに答えたら、あとは未ダウンロードファイルがなくなるまで「このページをまとめてダウンロード」を連打すればOKです。
##2. Zipファイルを解凍
ターミナルを起動しダウンロードファイルのあるディレクトリに移動したら、以下のコマンドを実行しましょう。(一つずつ解凍したらキリがないので)
find . -name '*.zip' -exec unzip -d data {} \;
これを実行すると、ディレクトリ内にdataディレクトリが作成されます。
解凍して生成されたxmlファイルは、このdataディレクトリにあります。
##3.grdファイルに変換
産総研の野田さんが、xmlファイルをgrdファイルに変換するperlファイルを作成してくださっているので、有り難く使用させてもらいます。
まず野田さんのHPからjpgis2grd.pl
をダウンロードします。
このperlファイルを2. Zipファイルを解凍
で作成したdataディレクトリに入れます。
このperlファイルですが、GMT4環境では上手く動きません。
しかし、sfuno's blogさんの記事(削除済み)によると、perlファイルの110行目にある
<^\s*$>
を <\/gml:tupleList>
に置き換えると良いらしいので、perlファイルの110行目を以下のように書き換えます。
if (/\/gml:tupleList/) { $data_on = 0; $n = 0; } # 空行ならデータ行は終了;
あとは野田さんのperlファイルを走らせるだけですが、以下の作業はGMT4の環境下で行わないと失敗します。
ターミナルでdataディレクトリに移動し、
perl jpgis2grd.pl
を実行します。
xmlファイルの量によっては滅茶苦茶時間がかかるので注意。
生成されたout.grdファイルを使うと、こんな図ができます。(プレビューでカット&リサイズ済)
ちなみに下図は千葉県の外房あたりです。
##参照サイトなど
[shell]フォルダ内にある大量のZIPファイルをまとめて解凍する
画像1~2枚目出典
地図基盤情報 ダウンロードサービス(一部改変)