コンピュータと様々な周辺機器をつなぐために定められている規格。それが入出力インタフェースです。
コンピュータの入出力インタフェースには様々なものがあります。周辺機器との接続で現在最もポピュラーなのは「USB」の規格です。コンピュータに周辺機器をつなぐと自動的に設定が行われるプラグ・アンド・プレイ(差し込めば使えるという意味)という仕組みが利用できます。
パラレル(並列)とシリアル(直列)
入出力インタフェースは、データを転送する方式によってパラレルインタフェースとシリアルインタフェースに分かれます。
パラレルは並列という意味で、複数の信号を同時に送受信します。一方シリアルは直列という意味で、信号をひとつずつ連続して送受信します。
最初は複数の信号を1回で送れるパラレルインタフェースが高速とされていました。
しかし高速化を突き進めていくにつれ信号間のタイミングをとることが難しくなり、現在はシリアルインタフェースで高速化を図るのが主流となっています。
パラレルインタフェース
パラレルインタフェースの規格としてはIDE(Integrated Drive Electronics)やSCSI(Small Computer System Interface)などが挙げられます。
いずれも主流がシリアルインタフェース方式へと移っていったことで、その役割を終えつつあります。
IDE(Integrated Drive Electronics)
内蔵用ハードディスクを接続するための規格として使われていたインタフェースです。
当初は「最大2台までのハードディスクを接続できる」という規格でしたが、後にCD-ROMドライブなどの接続にも対応したEIDE(Enhanced IDE)として拡張され、広く普及しました。
今はシリアル版の企画であるシリアルATAが主流
SCSI(Small Computer System Interface)スカジー
ハードディスクやCD-ROM、MOドライブ、イメージスキャナなど、様々な周辺機器の接続に使われていたインタフェースです。
「デイジーチェーン」という、数珠つなぎに機器を連結していく接続方法を取ります。終端にはターミネータ(終端対向)が必要です。
接続できるのはコンピュータ本体を含めて8台までで、各機器には識別のために個別のID番号を割り当てます。
シリアルインタフェース
シリアルインタフェース方式の規格として、代表的なものがUSBとIEEE1394です。周辺機器をつなぐためのインタフェースに広く採用されており、どちらも「電源を入れたまま機器を抜き差しできるホットフラグ」と「周辺機器をつなぐと自動的に設定が開始されるプラグ・アンド・プレイ」に対応しています。
USB(Universal Serial Bus)
パソコンと周辺機器とをつなぐ際の、標準的なインタフェースです。
Universal(広く行われる;万能の;)とあるように広く使える高い汎用性に主眼が置かれた規格で、キーボードやマウス、スキャナなどの入力装置、プリンタなどの出力装置、外付けハードディスクなどの補助記憶装置と、機器を選ばず利用できるようになっています。
こちらは馴染み深いですね。
IEEE1394
i.LinkやFireWireという名前で呼ばれる、主にハードディスクレコーダなどの情報家電やデジタルビデオカメラなどの機器に使われているインタフェースです。
数珠つなぎに機器を連結する、デイジーチェーン方式も使えるようです。
PCの接続ポートから別のデバイスに接続して、また別のデバイスに接続するみたいなイメージですかね。
無線インタフェース
入出力インタフェースには、周辺機器との接続にケーブルを使用しない、無線で通信するタイプのものがあります。代表的なものにlrDAとBluetoothがあります。
IrDa(Infrared Data Association)
赤外線を使って無線通信を行う規格です。携帯電話やノートパソコン、携帯情報端末などによく使われています。赤外線で通信を行うといえばテレビのリモコンなどを思い浮かべますが、赤外線という点が共通しているだけで、IrDAとの互換性はありません。
携帯電話同士で赤外線通信していたことがありますが、そこで使われていたらしいです(今はあまりなさそう)
Bluetooth
2.4GHzの電波を使って無線通信を行う規格です。携帯電話やノートパソコン、携帯情報端末のほか、キーボードやマウス、プリンタなど様々な周辺機器をワイヤレス接続することができます。主流ですね。最近。
まとめ
パラレルの方が良いかと思ったら入出力インタフェースはシリアルインタフェースの方が主流なんですね。
用途によって有力な処理方法が全く違うので勉強になります。