ディレクトリはファイルをグループ化して整理するものです。補助記憶装置の中はディレクトリで管理されています。
ハードディスクなど補助記憶装置はたくさんのファイルを保存しておくことができます。
ルートディレクトリとサブディレクトリ
ディレクトリには、ファイルだけじゃなく、他のディレクトリも入れることができます。
そうすることで、補助記憶装置全体に階層構造(ツリー構造)を持たせて管理することができます。
ディレクトリ-------- hoge.jpg
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--------- fuga.jpg
ディレクトリの中にディレクトリがある場合があります。
そのディレクトリをサブディレクトリといいます。
旅行写真-------- 伊豆旅行 ------ 伊豆.jpg
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--------- 札幌旅行 ------ 札幌.jpg
階層構造の一番上位に位置するディレクトリはルートディレクトリと呼びます。
「/」もしくは「¥」という記号を使って表します。
カレントディレクトリ
ディレクトリを開いて確認できる範囲は、そのディレクトリに含むファイルとサブディレクトリの一覧です。サブディレクトリの中に何があるかは、さらにそのディレクトリを開いてみなければ分かりません。
今自分が開いて作業しているディレクトリのことをカレントディレクトリと言います。カレントには「現在の」という意味があります。
カレントディレクトリを含む1階層上のディレクトリのことは親ディレクトリと呼びます。
ファイルの場所を示す方法
「ファイルまでの場所を指し示す経路」のことを パスと言います。
パスには、ルートディレクトリからの経路を書き記す絶対パスと、カレントディレクトリからの経路を書き記す相対パスという2種類の書き表し方があります。
絶対パスの表記方法
パスを表記する方法は次の約束事に従います。
- ルートディレクトリは「/」または「¥」で表す。
- ディレクトリと次の階層との間は「/」または「¥」で区切る。
- カレントディレクトリは「.」で表す(絶対パス表記の場合は関係がない)
- 親ディレクトリは「..」で表す(絶対パス表記の場合は関係がない)
/ --------- DIR-A2 ------- FILE-B2
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DIR-A1 ------- FILE-A1
FILE-A1の絶対パスは/(ルートディレクトリ)DIR-A1/(階層の区切り)FILE-A1となりますね。
相対パスの表記方法
相対パスの表記方法も約束事があります。
- ルートディレクトリは「/」または「¥」で表す。(相対パスの場合は関係がない)
- ディレクトリと次の階層との間は「/」または「¥」で区切る。
- カレントディレクトリは「.」で表す(絶対パス表記の場合は関係がない)
- 親ディレクトリは「..」で表す(絶対パス表記の場合は関係がない)
相対パスで表記する場合は「自分が今どのディレクトリにいるか」が基準となります。そのため目的のファイルに至るまでの経路は、自分がいる位置からの道順を書き記します。
「.」と書けば自分の今いるディレクトリを指します。
「..」と書いたら自分の親ディレクトリを指します。
ディレクトリやファイルの名前が単に書かれただけの場合は自分のすぐ下にあるサブディレクトリやファイルを指します。
例えば
/ ------- DIR-A1(現在地) ------- DIR-B1 ------- FILE-A(GOAL)
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DIR-A2 ------- FILE-B
FILE-Aの経路は下記のようになります。
./DIR-B1/FILE-A
上記の相対パスとなります。
他の例です。
/ ------- DIR-A1(現在地) ------- DIR-B1 ------- FILE-A
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DIR-A2 ------- FILE-B(GOAL)
./../DIR-A2/FILE-Bとなります。
まとめ
絶対パスはルートディレクトリから目的のファイルに至る経路
相対パスは現在の自分がどのディレクトリにいるか
で変わりますね。当たり前ですが、ちゃんと説明できるかは重要ですね。