MARISA Trie 公式の SWIG による Python バインディングが最新の Python バージョンでビルドできなくなっていたので、非公式にラッピングしてみました。
ソースコードはオリジナルのまま、pip
による管理、Python 3.10 以降でのビルドをできるようにしています。
名称は、Cython によるバインディングの marisa-trie
が既に存在し、marisa-swig
だと将来的に SWIG 以外を利用できなくなるため、maria-bindings
としました。
macOS (Apple silicon / ARM64)、Windows (x86-64)、Amazon Linux 2023 (x86-64) で pip によるインストールができることを確認できたので、ver.1.0.0 として PyPI へ正式にアップロードしました。
インストールは README に書いてある通りです。
PyPI の場合:
% pip install marisa-bindings
GitHub の場合:
% pip install git+https://github.com/juno-rmks/marisa-bindings.git
尚、Python 拡張 (C++ ネイティブライブラリ) のコンパイルが発生するため、GCC や Visual Studio Build Tools などのコンパイラや C++ 標準ライブラリがインストールには必須です。
API リファレンスは、SWIG が自動生成した Python のラッパーコードを形式的にドキュメント化し、Read the Docs へも配置しています。自動生成コードに docstring を追記していないため、現在は説明書きがありません。
今後は、marisa-build
をはじめとするコマンドラインツールの追加とドキュメントの充実をおこないます。