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InDesingを使用することになりわかったこと

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InDesingは何がいいのか?

コンセプトが決まり、製本に向けて制作スタートです。
制作する本はB6サイズで、フランス装になります。
まずは、原稿を入稿できる形に整える作業からスタートです。
入稿する原稿は印刷屋さんによってそれぞれ異なりますが、拡張子は pdfをメインに指定されるところが多いです。さらに、印刷屋さんから文字切れや塗り色が切れないよう、塗りたし、トンボの設定、実際に印刷物を仕上げるためにデータ入稿に必要な基本用語の解説が入っていたりします。

入稿用の原稿は、もちろんWordで作れると書いてあるところもあります。さらに、表紙や画像の多い場合などIllustratorやPhotoshopの拡張子で受付けてくれるところもあります。
それなら、なぜInDesingはDTPに適しているのか調べてみました。

まず、同じAdobe製品のIllustratorやPhotoshopとは異なる点がいくつかあります。
小説など長文で同じ仕様のページを連続して作る場合、ノンブルはマスターページで設定すれば自動で番号が入り、統一したページレイアウトを作れます。連続したページ制作をする際、Indesingはこの辺りを得意としているようです。
また、原稿用紙のような枡目(グリットフォーム)を使用すると、文字サイズ、文字幅、1行に入れられる文字数、行間など設定できるので、1ページに決まったボリュームの文書を入れるとき、便利です。
実際にInDesignを使用してみてわかったことは、新規作成時の時に塗りたしの設定ができ、さらにPDFへ書き出す際に、トンボを自動で追加できます。
文字切れを防ぐためのガイド線は自分で作成することにはなりますが、これもマスターページに設定すればマスターページを使用したページは反映されます。とにかく印刷時に切れたり、ズレたりするのを防ぐために必要なトンボの設定がスマートにできるので安心です。
印刷屋さんにもよりますが、トンボやノンブルの設定は、出来上に影響するので丁寧に解説しているところが多いです。

入稿データを制作するまで知らなかったこと

A4の紙に、四方余白を設定する。
これはWordで文書を作成したことのある人なら容易に想像できると思います。
しかし、書籍の入稿データを作る際、紙面の余白は、上下・左右4箇所に名前が付いています。
上下の余白は、「天・地」と呼ばれ、紙面左右の余白にも名前があります。見開きでページが隣接する部分の余白は、「のど」外側を「小口」と呼びます。
これらを総称してマージンとも表現されます。
その他、ページ番号は「ノンブル」で一般にヘッダー、フッターと言われる部分に入れる文字は「柱」と呼ばれています。
柱は、章立てや見出しなど入ることが多いです。

マスターページ(親ページ)を作る

マスターページの主な役割は以下の通りです。

  1. 一貫性のあるデザインの実現

    • マスターページに柱、ノンブル、グリッドレイアウトなどを設定することで、すべてのページに同じデザイン要素を適用できます。
    • 文書全体で一貫性のあるレイアウトを実現し、ブランディングにも役立ちます。
  2. 効率的な作業

    • 1度マスターページを設定すれば、個々のページはそれを活用して作成できます。
    • もし、レイアウトに変更がある場合も、マスターページ上で編集すれば同期して全ページに反映されます。
    • 作業効率が良いです!
  3. エラーの低減

    • マスターページ上の設定を変更すれば、個々のページ設定に影響を与えずに全体を統一できため、手作業による設定ミスのリスクが低減されます。
  4. 複数マスターの利用

    • 文書内で複数のマスターページを使い分けることが可能。マスターページを基に複数作ることができます。例えば、同じのど・小口、地でも天のマージンだけ変更をしたい場合は、元のマスターページを基に新たに天のマージンを変更したものを作成できます。
    • 章ごとや用途ごとにデザインを変えられる柔軟性があるも特徴です

マスターページの適切な活用により、大規模な出版物でも品質とデザインの一貫性を保ちながら、効率的で間違いの少ない作業が可能になります。

ページ全体のレイアウト

今回の制作は詩集なので、行間は広めに設定します。
縦書きで行間・字間を広めに設定します。
文字数にかなりばらつきがあるため、余白パターンは2つ設定しました。
つまり、マスターページは2種類です。

マスターページは
グリットレイアウトで行数や文字数、行間など設定し、ノンブルの位置を決めました。
実際にWordの原稿を流し込むのはこの上にグリットフォーマットというものを作ります。
レイアーのようにグリットレイアウトは、グリットフォーマットの上に重ねるイメージです。このグリットレイアウトを設定していないと、グリットフォーマットをいくら設定しても同じように行間も文字間も、フォントも設定されません。
この仕組みが分からず、しばしグリットレイアウトに入れた文字が枡目に収まらない自体が起きました。これは、まるでモゴモゴと、障害物競走の網の中で身動きが取れない状態のような気分でした。

まだまだ、調べたいこと

見出しなど特定の文章を統一するのに便利⁈と言われる、段落スタイルとは?
文字スタイルと、段落スタイルの違いは?

入稿データを作る道のりはまだ長そうです。

気がついたこと

アテもなく行った日曜午後の図書館。
ここにInDesingの本があったので借りてきたのがラッキーでした。この本を読んで、いろいろ調べると分からないことがわかり、取りかかりやすかったです。
これは、やり方を教えてもらうのとは異なり、獲得していく感じです。
また、InDesingの使い方など動画を見て練習するのもいいかもしれませんが、実際に作ってみたい原稿があると「知りたい」と、望むことがはっきりしているので習得しやすいと思いました!
同時に、動画解説は、ノンブルを中央配置にしたいなど、細かいポイントは動画解説に助けられました。

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