VueとuseFuseをつかって東京都府中市の粗大ゴミシール料金検索をつくりました

概要

府中市の粗大ゴミを出すときに必要なシール料金の検索サイトをVue3で作りました。

環境

• Vue3 (Composition API)

背景

以前、下記を作っていました。

しかし、herokuの有料化にともない、無料で運用するのが難しくなりました。

改めて、検索対象を見たところ、Algolia使うほどではなかったので、サーバー不要でクライアントだけで検索できるようにVue3で書き直しました。

結果、netlifyで公開し、無料で運用できました。

ソース

解説

データは、東京都府中市が公開しているデータを使っています。
CSVで公開されていましたので、importしやすいように加工して使っています。
加工したCSVはこちらです。

data/fuchu-gomi.csv

key,品目,料金,ふりがな
1,アイエイチ（IH）クッキングヒーター（1口）,200円,あいえいち（IH）くっきんぐひーたー（1くち）
2,アイスボックス（高さと幅の合計90cm未満）,200円,あいすぼっくす（たかさとはばのごうけい90cmみまん）

csvを読み取る

csvを読み取るためには、csvをassetとして扱い、csvのurlを参照してcsvをPapaParseでimportしました。

Viteでassetsに含めるための設定は以下の通りです。

vite.config.ts

  assetsInclude: ['**/*.csv']

共通オプション | Vite

JS からインポートすると、解決された URL 文字列が返されます

ということなので、importするとurlが取得できます。

components/SearchPageBody.vue

import csvUrl from '@/data/fuchu-gomi.csv';

csvが保存されているurlを元にして、PapaParseでimportするのは以下の通り。

Papa.parse(url, {
	download: true,
	// rest of config ...
})

実際は以下の通り。

src/composables/useGomiFeeCsv.ts

const importFromUrl = (csvUrl: string, callback: (gomiFees: GomiFee[]) => void) => {
    Papa.parse(csvUrl, {
      download: true,
      header: true,
      complete: (results: ParseResult<GomiFeeRow>) => {
        gomiFees.value = results.data.map((row) => {
          return gomiFeeRow2GomiFee(row);
        });
        callback(gomiFees.value);
      },
    });
  };

src/components/SearchPageBody.vue

import csvUrl from '@/data/fuchu-gomi.csv';
importFromUrl(csvUrl, (_gomiFees: GomiFee[]) => {
  gomiFees.value = _gomiFees;
});

データを検索する

検索はFuseを使いました。

What is Fuse.js? | Fuse.js

実際は、VueUseでcomposable useFuse | VueUse経由です。

src/components/SearchResultSearch.vue

<script setup lang="ts">
import { useFuse } from '@vueuse/integrations/useFuse';

const { results } = useFuse(searchText, props.gomiFees, {
  fuseOptions: {
    keys: ['name', 'furigana'],
  },
  resultLimit: 10,
  matchAllWhenSearchEmpty: false,
});

const onInputSearchText = (e: any) => {
  searchText.value = e.target.value;
};
</script>

<template>
  <div>
    <div>
      <input type="text" placeholder="検索" @input="onInputSearchText" />
    </div>
    <div class="card">
      <div v-for="result in results" :key="result.item.key" class="card-item">
        <label>{{ result.item.name }}</label>
        <div>
          {{ result.item.furigana }}
        </div>
        <div>
          {{ result.item.fee }}
        </div>
      </div>
    </div>
  </div>
</template>

その他

csvを置き換えれば、他の市町村にも対応できます。

感想

Ruby on Railsだとサーバー代が高くて、書いてもなかなか公開できなかった。しかし、JavaScript onlyで作ると、サーバーを無料運用が現実的に可能になる。

無料で運用できる結果、色々作り放題ですので、個人開発が楽しくなりました。