5
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

QAチームの目標管理制度

Last updated at Posted at 2022-11-14

QAチーム目標管理もしくはエンジニア目標管理は難しいものがあり、「OKR」 「MBO」 「KPI」 のうちどの目標管理制度を用いるべきか考察してみます。

ただ目標管理するのではなく、「今後のキャリアビジョン」 にも少なからず影響が出てくるので。

先を見据えたものが必要となります。

※今回は上記の中から 「OKR」 「MBO」 にフォーカスいたします。

OKR

OKRとは 「Objectives and Key Results」 の略であり、日本語では 「目標と主要結果」 と言う内容となります。

主な結果(Key Results)の基準が設定。
Key Resultsを知ることにより現在の進捗を把握できる。Objectivesに対しての評価にもつながる。

MBOOKRは、組織目標を基準とし個人の目標を設定するという面では同じ。ですが、評価頻度計測目標共有そして最終目的・達成数値がMBOとの違いです。

XXXXXQA Team OKR

項目 内容
評価頻度 月に1回から3カ月に1回ほど QA Team内で月に1回 1on1 もしくは 2on1で状況を評価
計測は? 定量的(Key Results) 1.不具合の問い合わせの数が前回より○%減少
定量的(Key Results) 2.QA Engineerを1名内定受諾
目標共有の範囲 全体・部内 開発部内・QA Team内(会社の組織・規模によります)
最終目的は 業務品質の向上、業務スキルの向上 事業品質定義をクリアし、必要とされるテストカバレッジも担保
達成数値 60%〜70% QA Teamでは今期65%達成でき、来期につなげていきます。

MBO

「Management By Objective」の略で、日本語では 「目標管理」 という意味になります。

評価者である QA Manager と被評価者である QA EngineerQA Testerが、日々コミュニケーションを把握しつつ、エンジニア目標・チーム目標を設定。
達成・貢献度を元に評価するシステムです。

XXXXXQA Team MBO

項目 内容
評価頻度 半年に1回から1年に1回ほど QA Managerが半年に一回評価する
計測は? 定量的 ・定性的・選択するのは企業による。 業務で用いているテストツール「MagicPod」のメンテナンスができるようになる
目標共有の範囲 上長と本人の2人 QA ManagerとQA Engineer
最終目的は 昇給や役職がつくとか QA Leaderになり1万円の昇給となる
達成数値 これは全てクリア(100%) 「MagicPod」のメンテナンスが可能。一人でできるようになりました。

最後に

どの目標管理制度にするかは、プロダクトや組織によるところもありますが
きちんと評価できる制度であることが一番です。特にQAというのは、評価するのが難しい部門でもあり、もしくは業務であり、今後の課題でもあるかと思います。

※QAエンジニアの業務もしくは、0→1でTeamビルディングを行う業務に対してどのように評価すべきかが課題となるのか。

余談

・事業フェーズで考えると、Churn Rate(解約率) であったり MRR(月次経常収益) ではあるが、QAとどう紐づいているのかきちんと検証が必要。

・開発フェーズで考えると、不具合の検出率テストレベルでの不具合検出(レベル分けをし、損失コストに換算したり)/ Pdmが作成した仕様書のレビュー内容を点数化したり、その点数を目標管理に利用とか。

・業務全体で考えると、QAエンジニアの採用だったり/ツールの導入により以前と比較し良くなった/ドキュメントの作成/更新/削除などに点数を与えて。あと、QAイベント開催計画/実行/振り返りも。
(プロセスにも点数を与えて、目標管理に紐づけることも必要なのかな。)

色々と思いつきますが、QAと紐づく数値で測らないと評価の意味がなく、事業規模や対象プロダクトとの相談も必要です。

5
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?