前提知識
- Appleはここ数年毎年9月に新しいiPhoneを発表しています
- これに合わせてiOSのメジャーアップデートが実施されます
- 新しいiPhoneにはメジャーアップデートされたOSがインストールされています
- 2018年だとiPhone XSにiOS12が入っていました
- メジャーアップデートのiOSはBeta版が開発者に先行公開されます
- XcodeのBeta版の公開もほぼ同じタイミングで行われます
- Beta版でバージョンアップを重ね、リリース直前バージョンのGM(Golden Master)版がリリースの約一週間前に公開されます
- 大きな問題がない限りGM版はリリース版とほぼ同一と捉えて大丈夫です
メジャーアップデートの対応方針にいて
開発しているアプリの要求により大まかにと2つの対応方針が考えられます。
- 丁寧な対応
- Beta版のiOSを端末にインストールします
- アプリが正常に動くか動作確認します
- 想定した動作をしなかった場合にメジャーアップデート前にその不具合に対応する方法です
- 工数がかからない対応
- 新しいiOSのリリース後に動作確認し、問題があれば対応する方法です
本記事では 丁寧な方法
の手順を紹介します。
丁寧な対応手順
- Beta版のiOSを端末にインストールします
- インストール前にバックアップ取得をオススメします
- その端末で動作確認を行います
- 動作確認で問題なければここで終わりです
- 想定した動作が行われなかった場合Beta版のXcodeをインストールし問題の箇所をデバッグします
- Beta版のXcodeを使用せずに今お使いのXcodeを使うことも可能です
- ただし、今お使いのXcodeではBeta版のiOSのデバッグはできず、当たりをつけて修正する必要があります。
- デバッグが必要な場合にBeta版のXcodeをお使いください
- ただし、Xcode更新にともないライブラリの更新が必要になる場合もあることにご注意ください
- 修正内容を特定し、その修正が今お使いのXcodeで行える場合は、今お使いのXcodeで修正・ビルドし、もう一度、Beta版のiOSが入った端末で動作確認を実施します
- もしBeta版のXcodeでしか修正できない場合はリリース後になるべく早く対応するしかありません
- 想定した動作が行われればiOSのメジャーアップデートを待たずに先にリリースします
- そうすることで、ユーザがiOSのメジャーアップデートをしても問題が発生しなくなります
この対応をいつすべきか
実施タイミングはアプリの要求次第になると思いますが、最低でもGM版で実施します。
ただし、GM版リリースは正式リリースの約1週間前のため致命的な問題が見つかった場合に対応の時間が限られるため注意が必要です。