仕上げ工程にロボットを導入することは生産性を向上するだけではなく、研磨と艶出し工程の持続可能性を向上させます。
事業における持続可能性の重要性
事業の持続可能性の向上は、収益増加に繋がる新しい機会創出や、税制上の優遇措置の適用、顧客ニーズへ応えるためなど、様々な観点から非常に重要です。
仕上げ工程はロボットによる自動化に最適で、それらの業務に従事する従業員の多くが抱えている悩みも解決してくれます。
製品の品質を向上するだけではなく、より正確な作業を実現することにも繋がります。
仕上げ工程にロボットを導入することで得られる持続性向上に関するメリット
仕上げ工程へのロボットの導入により次のようなメリットを享受できます。
十分な材料の除去
ロボットの導入により研磨や艶出しの工程の一貫性を高めることができます。適正なプログラミングを行えば、仕上げ工程でロボットは材料の表面に安定した力を加えることができます。
ロボットは必要な部分だけに仕上げを施すため、手動で行う場合と比べ効率が良く持続可能性も向上します。
工具の摩耗の低減
仕上げ工程において無駄が発生する大きな原因は工具の摩耗です。工具が摩耗するため、工具と部品の表面に少量の水を使用する必要があり ます。
工具の摩耗をさらに低減するために可能な範囲で工具の仕上げの調整をすることができます。そのためには接触面の補正など様々なテクニックを用います。
この機能により、仕上げロボットは工具の摩耗を調整できるよう自動で動作を修正します。
無駄を削減
特に手動での研磨、艶出し工程においては、仕上げ工程で使用する研磨材が消耗することがあります。
熟練の職人でも仕上げ材を完全に均一に使用できないことがあるため、無駄が発生してしまいます。
ロボットの導入により、これを防ぐことができます。ロボットの活用は消耗を最小限に食い止めるのに非常に便利です。
ロボットのプログラムは簡単に修正、更新でき、無駄をさらに省き、仕上げ工程の効率を向上することができます。
工具の寿命を延ばす
工具の摩耗を低減できるよう動作を調整できるロボットを導入すると、工具の寿命を延長することができます。
工具の寿命が延びると事業の持続可能性を様々な点で向上することができます。
例えば、工具の不具合によるダウンタイムを最小化し、無駄を省くことができます。
製造業において、工具の寿命は作業の持続可能性を大幅に向上させることが調査によって明らかになっています。
従業員の福利、健康を向上する
仕上げ工程は時に危険を伴う作業だということはご存知でしょうか?研磨や艶出し作業中の繰り返しの動作は時に筋骨格障害を引き起こすことがあります。
また、ダストを吸い込んでしまうことに起因する健康被害や、工具の騒音による聴覚障害などの懸念もあります。これらの危険は、従来の手動の仕上げ作業に代わりロボットを導入することにより防ぐことができます。
人材の有効活用
他のロボットの場合と同様に、仕上げロボットを導入すれば従業員は単調な繰り返し作業や危険な作業から解放されます。
その結果、人間は、付加価値の高いより高度な仕事に専念することができます。従業員の能力や専門性を最大限に利用できるため、理想的な状態だと言えるでしょう。
ロボットが人間の作業員にとって代わってしまうのでは…という不安の声をよく耳にしますが、これは現実的にあり得ないことが調査によって明らかになっています。これは設計など一部の業務は自動化できないためです。
むしろ、ロボットは単調で退屈な作業以外の新しい仕事を創出することにより業務の持続可能性を向上するのです。
エネルギー消費を効率化
エネルギー消費量は持続性を決定する柱です。事業のエネルギー消費を最小限に抑えることで環境への負荷を軽減することができます。さらに、経営者にとっての悩みの種であるランニングコストを削減することができます。
1日の動作をプログラムすることで、ロボットを効率的に稼働させることが可能です。エネルギー消費量が最小の時にだけロボットを稼働するよう設定することでエネルギー消費を低減することができる、という研究結果もあります。
イノベーションの選択肢が増える
事業の持続可能性を強化するためには経営者はより革新的にならなくてはなりません。選択肢が増えることで経営者は工程全体の持続可能性を強化しやすくなるのです。
最後に
仕上げロボットは大小問わず全ての工場の持続可能性を向上するのに非常に有効です。ロボットの導入により今回ご紹介したようなメリットを間違いなく享受することができるでしょう。
詳細については、以下を参照してください。 https://www.universal-robots.com/ja/