0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

H2 Database(H2DB)を使用したSQLデータベースおよびテーブル作成チュートリアル

Posted at

H2 Database(H2DB)を使用したSQLデータベースおよびテーブル作成チュートリアル

このチュートリアルでは、Javaベースの軽量データベースである**H2 Database(H2DB)**を使用して、SQLデータベースとテーブルを作成する方法をステップバイステップで解説します。H2DBは開発やテスト環境に最適で、組み込みモードやサーバーモードで動作します。

目次

  1. H2 Databaseとは
  2. H2DBのインストール
  3. H2DBコンソールの起動
  4. データベースの作成
  5. テーブルの作成
  6. データの挿入とクエリ
  7. まとめ

H2 Databaseとは

H2 Databaseは、Javaで書かれたオープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)です。以下の特徴を持ちます:

  • 軽量で高速:組み込みモードで動作し、リソース消費が少ない。
  • サーバーモードと組み込みモード:用途に応じて柔軟に使用可能。
  • 標準SQLサポート:一般的なSQL標準に準拠。
  • ブラウザベースの管理コンソール:GUIでデータベースを管理・操作可能。

H2DBのインストール

1. Javaのインストール

H2DBはJavaで動作するため、まずJavaをインストールする必要があります。Javaがインストールされていない場合は、Oracleの公式サイトから最新のJDKをダウンロードしてインストールしてください。

インストール後、ターミナル(コマンドプロンプト)で以下のコマンドを実行し、Javaが正しくインストールされたことを確認します。

java -version

2. H2 Databaseのダウンロード

公式サイトからH2DBの最新バージョンをダウンロードします。

ダウンロードしたZIPファイルを任意のディレクトリに解凍します。


H2DBコンソールの起動

解凍したディレクトリ内にあるh2*.jarファイルを使用して、H2コンソールを起動します。

1. コマンドラインから起動

ターミナル(コマンドプロンプト)を開き、H2DBのディレクトリに移動します。

cd path/to/h2/bin

次に、以下のコマンドを実行してコンソールを起動します。

java -jar h2*.jar

2. ブラウザでコンソールにアクセス

コマンドを実行すると、ブラウザが自動的に開き、H2コンソールのログイン画面が表示されます。開かない場合は、ブラウザで以下のURLにアクセスしてください。

http://localhost:8082

データベースの作成

H2コンソールにアクセスすると、ログイン画面が表示されます。以下の情報を入力してデータベースに接続します。

  • JDBC URL: jdbc:h2:~/test
    • ~/testはホームディレクトリにtestという名前のデータベースを作成します。必要に応じてパスやデータベース名を変更してください。
  • ユーザー名: sa
  • パスワード: 空欄(デフォルト設定)

H2コンソールログイン画面

「Connect」ボタンをクリックすると、データベースに接続されます。接続に成功すると、SQLクエリを実行するためのインターフェースが表示されます。


テーブルの作成

次に、データベース内にテーブルを作成します。ここでは、usersという名前のテーブルを作成する例を示します。

1. SQLクエリの作成

H2コンソールのSQLエディタに以下のSQL文を入力します。

CREATE TABLE users (
    id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
    username VARCHAR(50) NOT NULL,
    email VARCHAR(100) NOT NULL,
    created_at TIMESTAMP DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);

2. クエリの実行

「Run」ボタン(またはショートカットキー:Ctrl + Enter)をクリックしてクエリを実行します。正常に実行されると、テーブルが作成されたことが確認できます。

3. テーブルの確認

作成したテーブルを確認するために、以下のSQLクエリを実行します。

SHOW TABLES;

これにより、データベース内のテーブル一覧が表示されます。usersテーブルが存在することを確認してください。


データの挿入とクエリ

1. データの挿入

usersテーブルにデータを挿入するには、以下のSQL文を使用します。

INSERT INTO users (username, email) VALUES ('alice', 'alice@example.com');
INSERT INTO users (username, email) VALUES ('bob', 'bob@example.com');

これらのクエリを実行すると、usersテーブルに2件のレコードが追加されます。

2. データの確認

挿入したデータを確認するために、以下のSQLクエリを実行します。

SELECT * FROM users;

実行結果として、usersテーブルの全レコードが表示されます。

H2コンソールクエリ結果


まとめ

このチュートリアルでは、H2 Database(H2DB)を使用してSQLデータベースとテーブルを作成する基本的な手順を学びました。H2DBは軽量で扱いやすく、開発やテスト環境に非常に適しています。以下のポイントを押さえました:

  1. H2DBのインストール:Java環境を準備し、H2DBをダウンロード・解凍。
  2. H2コンソールの起動:ブラウザベースの管理コンソールを使用。
  3. データベースの作成:JDBC URLを指定してデータベースに接続。
  4. テーブルの作成:SQLクエリを実行してテーブルを定義。
  5. データの操作:データの挿入やクエリを実行。

H2DBを活用して、さらなるデータベース操作やアプリケーションとの連携を試してみてください。


参考リンク

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?