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スプレッド構文と分割代入のreactで大切な{}の意味など

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スプレッド構文と分割代入は、ES6(ECMAScript 2015)で導入されたJavaScriptの機能です。それぞれの機能と使用例について説明します。

  1. スプレッド構文 (...)

    スプレッド構文は、配列やオブジェクトの要素を個別に展開するための構文です。

    • 配列の場合:

      const arr1 = [1, 2, 3];
      const arr2 = [...arr1, 4, 5];  // [1, 2, 3, 4, 5]
      
    • オブジェクトの場合:

      const obj1 = { a: 1, b: 2 };
      const obj2 = { ...obj1, c: 3 };  // { a: 1, b: 2, c: 3 }
      
  2. 分割代入 (Destructuring Assignment)

    分割代入は、配列やオブジェクトの要素やプロパティを変数に直接代入するための構文です。

    • 配列の場合:

      const arr = [1, 2, 3];
      const [a, b, c] = arr;  // a = 1, b = 2, c = 3
      
    • オブジェクトの場合:

      const obj = { x: 10, y: 20 };
      const { x, y } = obj;  // x = 10, y = 20
      

    関数の引数としても分割代入を使用することができます。例えば、以下のように関数の引数をオブジェクトとして受け取り、その中のプロパティを直接変数として抽出することができます:

    function myFunction({ params }) {
      console.log(params.id);
    }
    

これらの機能は、コードの可読性を向上させるために広く使用されています。特にReactやその他のフレームワーク・ライブラリでのコンポーネントのプロップスの取り扱いなど、多くのシチュエーションで役立ちます。


応用①{}の意味分割代入(オブジェクト)

Reactのコンポーネントのプロップス(props)に関しても、JavaScriptのスプレッド構文や分割代入を使用することが一般的です。これらの機能は、Reactのコンポーネントをより柔軟かつ簡潔に扱うのに役立ちます。

  1. スプレッド構文を使用したプロップスの渡し方:
    スプレッド構文を使用すると、オブジェクトのすべてのキーと値を別のオブジェクトやコンポーネントのプロップスとして展開することができます。

    const personProps = {
      name: 'Alice',
      age: 30
    };
    
    <PersonComponent {...personProps} />
    

    上記の例では、PersonComponentnameageの両方のプロップスを受け取ります。

  2. 分割代入を使用したプロップスのアクセス:
    コンポーネントの関数本体内で、分割代入を使用してプロップスから直接変数を抽出することができます。

    function PersonComponent({ name, age }) {
      return <div>Hello, {name}! You are {age} years old.</div>;
    }
    

    上記の例では、PersonComponentnameageのプロップスを直接分割代入を使用してアクセスしています。

これらのテクニックは、Reactのコンポーネントを扱う際のコードの可読性や簡潔性を向上させるのに役立ちます。そして、これらはJavaScriptの機能であるため、Reactに限らず他のフレームワークやライブラリでも同様の方法で使用することができます。

補足 オブジェクトのスプレッド構文

let obj1 = { foo: "bar", x: 42 };
let obj2 = { foo: "baz", y: 13 };
const merge = (...objects) => ({ ...objects });

let mergedObj1 = merge(obj1, obj2);
// Object { 0: { foo: 'bar', x: 42 }, 1: { foo: 'baz', y: 13 } }

let mergedObj2 = merge({}, obj1, obj2);
// Object { 0: {}, 1: { foo: 'bar', x: 42 }, 2: { foo: 'baz', y: 13 } }

応用②{ params }: { params: { id: string } }引数にこんなことできるの?

それはTypeScriptの機能を使用した関数の引数の型注釈の例です。

この構文は、関数の引数がオブジェクトであり、そのオブジェクトの中にparamsというキーが存在し、そのparamsもまたオブジェクトで、その中にidという文字列型のキーが存在することを示しています。

具体的な例を見てみましょう:

function myFunction({ params }: { params: { id: string } }) {
  console.log(params.id);
}

const data = {
  params: {
    id: "123"
  }
};

myFunction(data);  // 123

このように、関数myFunctiondataというオブジェクトを引数として受け取り、その中のparams.idをログに出力します。

つまり引数の元の値がparamsならfunctionもparamsにしないと駄目

この構文は、TypeScriptを使用している場合に特に役立ちます。JavaScriptのみを使用している場合、このような型注釈は使用できません。

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